〔ゴルフ〕宮里藍の最新スウィングを見て思う

2010-03-16 08:59:24 | ゴルフウイークリー
前回のゴルフ日記で書いたスクェアグリップとフックグリップのことに関連して、
今回は最近好調な宮里藍選手のグリップとスウィングについて気づいたことを
書き記したいと思いました。

宮里選手のグリップは昔から左手をかぶせたフックグリップです。
普段からストレッチなどで柔軟にしていると思うのですが、肩やひじの関節が
柔らかいため、両腕をしなやかに伸ばしながらバックスウィングしています。
右ひじを早い段階から畳んでいって体の近くでヘッドを丸く振るタイプではなく、
右ひじは軽くたわませるくらいで大きくバックスウィングしています。
フックグリップの人が、右ひじを畳んでフェースを回す(開く)ように上げると、
トップでは、かなりシャットフェースになってしまいますから、ボールのコントロール
がきかなくなる恐れがあります。
実際に、フックグリップにしてフェースを開くように上げると、トップでフェースは
空を向き、そこから下ろすと、シャフトが寝てしまいがちで、ボールの手前をダフるか
引っかかります。シャフトの長いフェアウェイウッドなら、すぐにチョロ、即死状態です。
宮里選手は当然そんな愚を犯さず、フェースローテーションを抑えて大きな円弧を作って
います。以前に比べて、トップでフェースがそんなにシャット(空向き)になっていないのではないでしょうか?間違っていたらごめんなさい。

問題は、というか、僕らアマチュアが真似できないのは、ダウンスウィング以降です。
フックに握る人は、普通なら上げた軌道よりも下ろす軌道のほうがフラット(平らで横殴り)になりがちなのに、宮里選手は逆です。雑誌の連続写真(後方)を見て、つくづくそうだと思いました。
下半身リードでしっかりと左足への体重移動と腰の回転をしながら、なおかつ、シャフトが
肩口から入るように腕や手をタテ方向に振っているのです。このあたりで、フェースの開きが少し入りスクェアに戻っているのではないでしょうか?結局、ヘッドはボールに対して上から入ります。基本どおりです。ヘッドが描く通り道も、あのベン・ホーガンが書いた
ガラスのプレーン上を通っているのです。(肩とボールを結んだ板の上)

上げ方に個性はあっても、インパクトをきちんと合わせるのが上級者
ですが、本人は特訓したのでしょうか?プロだから、おそらくそうでしょうね。
お見事だと思いました。
でも、このフックグリップからインパクトをスクェアに合わせるワザは、複雑な
動きになります。練習量も要るし、体幹や脚力も必要です。
プロだからできることでは?

そんな複雑で体に負荷がかかり、しかも腕の下ろし方にセンスの要るスウィングを
僕らは真似できるでしょうか?正直、真似できると自信を持っては言えません。
やはりスクェアグリップで右ひじを畳んだり、左ひじを畳んだりしてヘッドを体の周りで丸く振るシンプルな動きを繰り返したほうがショットの安定感は増すのではないかと感じました。   ハービー