秋の水田 情報プラットフォーム、No.176、5(2002)
職場には農家出の職員が大勢居る。聞いて廻ったが、その事実さえ知らないのである。答は得られなかった。
そのようなとき、水田転作で長なすを作っている福岡県のことを小耳に挟んだ。
ホームページは便利である。ちゃんと出ている。収穫後に水を張ることのできる水田にハウスを作り、長なすを栽培している。
これこそ、禍を転じて福と「なす」である。これで病害虫を死滅させ、連作障害を防ぎ、30年以上にわたって長なすの全国シェア6割を守り続けている。
受粉には「まるはなばち」を使っている。長なすを食べる習慣のない関東圏に、レシピ付きで販路を拡げる努力もしている。
稲作が寒冷な東北・北海道にまで進出できたのも水田のお陰である。寒の戻りがあるとき、早苗が水没する程に水かさを増やしている。
米に執着する日本人の知恵である。
注:なお、安芸市周辺での「なす」の生産量は全国トップであるが、栽培法の詳細を検索で知ることは出来なかった。
水を張った水田を南国市内で見かけた。春先ではない。二毛作が可能な高知であっても、秋に田植えをするはずがないと我が目を疑った。
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