「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

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鈴木朝夫のぷらっとウオーク・・・仁淀川河口大橋から見える源流の山々

2012-04-04 | 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

仁淀川河口大橋から見える源流の山々

                                              情報プラットフォーム、No.231、3月号、2012、掲載

仁淀川河口大橋から、仁淀川上流を見ると!

「仁淀川ファンクラブ」http://blog.goo.ne.jp/niyodog/e/3b92f0073776847ca772bb41416c1066

仁淀川の源流、石鎚連峰が白く雪をかぶって見えます!


  牧野富太郎ゆかりの「稚木(わかき)の桜」(佐川町)と武田勝頼伝説に関わる「ひょうたん桜」(仁淀川町)の種が宇宙から帰ってきた。北海道旭川から沖縄まで、地域の子供たちが拾った各地の14種類の桜の種が宇宙へ行ってきた。{花伝説・宙へ!}(本誌、No.265、10(2009))を参照し て頂きたい。

その中で、「稚木の桜」が未生から芽生えたその次の年に早くも花を咲かせた。宇宙桜の開花、第一号である。予想のように咲いてくれ た。
佐川町と仁淀川町の町長さんが、共催で桜まつりをやろうと相談している。私は吃驚して質問をした。「中間のコスモス公園の越知町は抜かすのですか。コスモスを漢字で書くと?」、「秋桜だ。」、「春と秋にさくら祭を皆でやろう。」となった。そして流域の交流と活性化を図る目的で、「仁淀川流域”宇宙 桜”の会」も結成された。

下流から、土佐市、高知市(旧春野町を含む)が加わり、いの町、日高村、佐川町、越知町、仁淀川町と連なっている。仁淀 川こども祭り+お国自慢大会を計画中である。流域のこどもに舞台で特産品の宣伝を行って貰う。毎年、開催場所は、下流へ、上流へと変えていく趣向 である。


  最近、仁淀川を取り上げた放送が多くなっている。「仁淀川 えい!」、「人と川の原風景」の魅力的なキャッチフレーズで仁淀川が放映された。四万十川に「最後の清流」の呼び名が付いたのもテレビのお陰である。仁淀 川を売り込むチャンスである。

仁淀川の源流は石鎚山系の南面の愛媛県側であり、土小屋の尾根が分水嶺となっている。その面河川は久万高原町を流れ下る。大渡ダムで高知県仁淀川町に入り、名前を仁淀川に変える。ここでは、市川家などのしだれ桜が、そして秋葉まつりが待っている。

分水嶺の北側は、旧小松町と旧西条市を分ける尾根が北に下がっており、ロープウェーのある登山道になっている。両側の沢が加茂川の源流であり、合流して黒瀬ダムとなり瀬戸内海に注ぐ。石鎚山に発して北に流れる水は河口まで名実ともに西条市に一元化された。
石鎚山系を源流とするもう一つの川は吉野川である。北から南に加茂川に沿って走る国道194号線は、西条市といの町(旧本川村)とを結ぶ寒風山トンネル で、四国の背骨の山を通り抜け、吉野川の上流域に入る。国道439号線(与作街道)に合流し、道の駅「木の香」を過ぎ、新大森トンネルで吉野川流 域を抜ければ、仁淀川流域のいの町(旧吾北村)に入る。道の駅「633美の里」で一休み。なお、「むささび」は194号+439号である。

西日本最高峰石鎚山を、清流度を競う仁淀川と伏流水を伴う加茂川を、あるいはそれらに沿った国道194号を、キーワードにして、瀬戸内の西条市と土佐湾の 高知市・土佐市を桜で連結したいと思って居る。

名古屋城から金沢兼六園までの桜並木を完成した例に倣って、流域に桜の名所、桜並木を増やしていく のはどうだろう。加茂川堤には武丈公園、面河川流域には法連寺の枝垂れ桜、西村大師堂の桜、仁淀川流域では、大渡ダム南岸、西地公園、伊野かんぽ の宿付近の桜堤など沢山見つかる。隠れた桜の名所を探し出すと同時に、隙間部分を見つけ出し、桜の名所を増やして行きたい。

ここには日本中の14 種類の宇宙桜も加えるのはどうだろう。各所の桜名所はこども祭りなどのイベント広場にも使いたい。

  「仁淀川流域"宇宙桜"の会」として、「星空と緑と清流の里」の久万高原町と「人がつどい まちが輝く 快適環境実感都市」の西条市とともに「さくら祭」や「こども祭」を開催できたら面白い。仁淀川河口大橋のアーチ状の中央部から石鎚山が見えたときは感激し た。こんな川は世界中探しても、滅多に見当たらない。桜で、宇宙桜で流域を飾ろう。

ご感想、ご意見、耳寄りな情報をお聞かせ下さい。
 

鈴木朝夫(すずき ともお)
〒718-0054  高知県香美市土佐山田町植718
0887-52-5154、携帯 090-3461-6571  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp   

  

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の講演・出版の記録


鈴木朝夫のぷらっとウオーク・・・西条市観光アドバイザー

2012-04-04 | 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

西条市観光アドバイザー

                                                 情報プラットフォーム、No.230、2月号、2012、掲載

出典:西条市のホームページより「西条市観光情報」http://www.city.saijo.ehime.jp/kankou/kankoutop.htm

本谷公園の写真

出典:西条市のホームページ(トップページ)よりhttp://www.city.saijo.ehime.jp/index.htm


私の名刺の裏には幾つもの団体名と役職が書かれている。その中の一つに西条市生涯観光アドバイザーの肩書きがある。「ご出身は西条市ですか」と聞かれることもある。

愛媛県西条市新エネルギービジョン策定委員会委員に委嘱されたのは、高知に移り住んで2年目の平成10年6月のことであり、それまでは 西条市の名前も場所も知らなかった。委嘱を受けてから西条市を調べた。

一方で、金属工学が専門分野の私にとっての興味は別子銅山であり、住友グ ループの拠点でもある新居浜市は、住友金属鉱山(株)を中心とする工業地帯として学生時代から良く知っていた。

 西条市はその西隣にあり、エレクトロニクス・ビール・造船・重機工場などのある瀬戸内臨海工業地帯の一角、6万人規模の工業都市であることを 知った。

さらに石鎚山からの伏流水に恵まれ、自噴井の「うちぬき」がいたる所で見られるとある。

 西条市付近の地図を眺めて気が付いたことを、伊藤宏太郎市長に初対面のご挨拶の中で申し上げた。市長に就任されて一期目の半ばを過ぎた頃であ り、新しい取り組みに向かってのやる気一杯を感じ取れた。

「一つの自治体が大きな川の源流から河口までの流域全てを管理できるところは多くない。 石鎚山頂上から瀬戸内海までの領域を持つ西条市は数少ない例である。」が気付いたことである。「そうなりますね。」と大変喜んで下さった。

委員に推薦して頂けたのは、東工大の金属工学科の先輩にあたる山内尚隆氏のお陰である。彼は日本セメント(現 太平洋セメント)土佐工場の工場長をされた方であり、父上は東工大の第5代学長を務められた山内俊吉先生である。高知工科大学の創設に際しては、終始的確 なアドバイスを頂いた。

委員会の時は、道幅の狭い国道194号線で西条市に向かうことが多かった。帰りには早朝にホテルを出て、隧道を越えた高知側の登山口から寒風山を目指したことがある。山頂で展望を楽しみ、桑瀬峠に戻り、返す刀で伊予富士に向かった。今では約5.5kmの新寒風山トンネルが完成し、道路整備も進み、 高知との時間距離は短縮されている。

その後、縁があって生涯観光アドバイザーの指名を頂いた。加茂川の河原で「いもたき」をご馳走になった。そして季節になると、沢山のかしわ肉や里芋、それにスープ付きの「いもたきセット」を心待ちするようになった。最近、高速道の部分閉鎖で一般道を走る機会があった。沿道に里芋畑が多いことに気付 いた。
調べて見ると、愛媛県の里芋の人口1万人当たりの生産高は、全国4位とある。最近、西条市が経団連を取り込んだ農業革新都市総合特区を立ち 上げて、貿易自由化に耐えうる集約農業の試行が話題となっている。


西条市から頂いた私の名刺は3種類。「西日本最高峰 石鎚山」、「日本一の名水うちぬき」、「豪華絢爛 西條まつり」とあり、それぞれに写真が付いている。
毎年10月に行われる「西条まつり」には、元禄絵巻さながらに70余台の屋台(だんじり)などが加茂川 の堤に勢揃いする様は壮観と聞いている。一度見に行かなければと思っている。

  (旧)東予市、丹原町、小松町を合わせて西条市の幅が拡がっている。加茂川本流も、支流もすべて加わり、名実共に西条市の加茂川になった。「ビバ・スポル ティアSAIJO」を始めとする複数の体育施設を有効に活用する合宿都市構想も、「鉄道歴史パーク in SAIJO」の0系新幹線電車とDF50型ディーゼル機関車の展示も素晴らしい。毎月送られてくる広報誌「さいじょう」からは地域の活気が感じられる。こ の活気を高知にも呼び込みたい。

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鈴木朝夫(すずき ともお)
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