仁淀川河口大橋から見える源流の山々
情報プラットフォーム、No.231、3月号、2012、掲載
仁淀川河口大橋から、仁淀川上流を見ると!
「仁淀川ファンクラブ」http://blog.goo.ne.jp/niyodog/e/3b92f0073776847ca772bb41416c1066
仁淀川の源流、石鎚連峰が白く雪をかぶって見えます!
牧野富太郎ゆかりの「稚木(わかき)の桜」(佐川町)と武田勝頼伝説に関わる「ひょうたん桜」(仁淀川町)の種が宇宙から帰ってきた。北海道旭川から沖縄まで、地域の子供たちが拾った各地の14種類の桜の種が宇宙へ行ってきた。{花伝説・宙へ!}(本誌、No.265、10(2009))を参照し て頂きたい。
その中で、「稚木の桜」が未生から芽生えたその次の年に早くも花を咲かせた。宇宙桜の開花、第一号である。予想のように咲いてくれ た。
佐川町と仁淀川町の町長さんが、共催で桜まつりをやろうと相談している。私は吃驚して質問をした。「中間のコスモス公園の越知町は抜かすのですか。コスモスを漢字で書くと?」、「秋桜だ。」、「春と秋にさくら祭を皆でやろう。」となった。そして流域の交流と活性化を図る目的で、「仁淀川流域”宇宙 桜”の会」も結成された。
下流から、土佐市、高知市(旧春野町を含む)が加わり、いの町、日高村、佐川町、越知町、仁淀川町と連なっている。仁淀 川こども祭り+お国自慢大会を計画中である。流域のこどもに舞台で特産品の宣伝を行って貰う。毎年、開催場所は、下流へ、上流へと変えていく趣向 である。
最近、仁淀川を取り上げた放送が多くなっている。「仁淀川 えい!」、「人と川の原風景」の魅力的なキャッチフレーズで仁淀川が放映された。四万十川に「最後の清流」の呼び名が付いたのもテレビのお陰である。仁淀 川を売り込むチャンスである。
仁淀川の源流は石鎚山系の南面の愛媛県側であり、土小屋の尾根が分水嶺となっている。その面河川は久万高原町を流れ下る。大渡ダムで高知県仁淀川町に入り、名前を仁淀川に変える。ここでは、市川家などのしだれ桜が、そして秋葉まつりが待っている。
分水嶺の北側は、旧小松町と旧西条市を分ける尾根が北に下がっており、ロープウェーのある登山道になっている。両側の沢が加茂川の源流であり、合流して黒瀬ダムとなり瀬戸内海に注ぐ。石鎚山に発して北に流れる水は河口まで名実ともに西条市に一元化された。
石鎚山系を源流とするもう一つの川は吉野川である。北から南に加茂川に沿って走る国道194号線は、西条市といの町(旧本川村)とを結ぶ寒風山トンネル で、四国の背骨の山を通り抜け、吉野川の上流域に入る。国道439号線(与作街道)に合流し、道の駅「木の香」を過ぎ、新大森トンネルで吉野川流 域を抜ければ、仁淀川流域のいの町(旧吾北村)に入る。道の駅「633美の里」で一休み。なお、「むささび」は194号+439号である。
西日本最高峰石鎚山を、清流度を競う仁淀川と伏流水を伴う加茂川を、あるいはそれらに沿った国道194号を、キーワードにして、瀬戸内の西条市と土佐湾の 高知市・土佐市を桜で連結したいと思って居る。
名古屋城から金沢兼六園までの桜並木を完成した例に倣って、流域に桜の名所、桜並木を増やしていく のはどうだろう。加茂川堤には武丈公園、面河川流域には法連寺の枝垂れ桜、西村大師堂の桜、仁淀川流域では、大渡ダム南岸、西地公園、伊野かんぽ の宿付近の桜堤など沢山見つかる。隠れた桜の名所を探し出すと同時に、隙間部分を見つけ出し、桜の名所を増やして行きたい。
ここには日本中の14 種類の宇宙桜も加えるのはどうだろう。各所の桜名所はこども祭りなどのイベント広場にも使いたい。
「仁淀川流域"宇宙桜"の会」として、「星空と緑と清流の里」の久万高原町と「人がつどい まちが輝く 快適環境実感都市」の西条市とともに「さくら祭」や「こども祭」を開催できたら面白い。仁淀川河口大橋のアーチ状の中央部から石鎚山が見えたときは感激し た。こんな川は世界中探しても、滅多に見当たらない。桜で、宇宙桜で流域を飾ろう。
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鈴木朝夫(すずき ともお)
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