極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ネオビジネスマン考 ③

2023年05月23日 | 環境工学システム論



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦
国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと
)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひこにゃん」。

 

高山竹林園



【供養度:生駒市高山編】
ここ数年、つぎつぎと近親者が他界。町内の役回りやこの度の新型コロ
ナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)もあり、物故者への供
養がかなわず、やっと、時間的にも、心身的にも平穏感を取り戻せるよ
うになり、彼女と二人で或いは一人で供養度しはじめる。ところで。サ
ンスクリット語の「プージャー」または「プージャナー」と称される
『供養』は。供養の語源となっている言葉の「プージャー」「プージャ
ナー」は、尊敬を意味するという。現代の供養は、仏壇やお墓などで故
人に供物や花をお供えして、亡くなった人の冥福を祈ることを指す。ま
た、お坊さんに読経してもらいお線香をあげる行為なども供養にあたり、
さらには、人だけでなく動物や人形、お墓、仏壇、鏡、針なども供養の
対象となっている。命を持たないものに対しても、感謝の気持ちを込め
て祈りを捧げて供養するのは、なにやら「生命の心根」は「感謝」と対
をなし、「恩義」とはことなるものと位置づけられるものだが、1998年
にマーティン・セリグマンによる『ポジティブ心理学』心理学感謝大系
研究にはじまったとされる(via Wikipedia)。とは言え、「義理が廃れば
この世は闇」とも、「知恩」「報恩」というからややこしいが、無理し
てロング・ドライブで足腰の不具合が生じるような行動は高齢者は避け
るべきだと後で知ることになる。




  妹に逢はずあらばすべなみ 岩根踏む 生駒の山を 越えてそ 吾が来る

                                      万葉集 第十五巻 3589/3590 
                                             遣新羅使人 作者不詳

訳文:あなたに逢わないではいられなくて、岩を踏んで険しい生駒山を
   越えてきました。

 君があたり 見つつを居らむ 生駒山 雲な隠しそ 雨は降るとも
              『新古今和歌集』巻十五 恋歌五 1369
                           作者不詳  
 
訳文:あなたがいらっしゃるあたりを見続けておりましょう。生駒山、
   あの人がいる方角をどうか雲よ、かくさないでおくれ。たとえ雨
   はふったとしても。

      伏見にて望月
  さすらふる 身はなにぞとよ 秋深み 生駒の山の 月しみつれば    
                     源経信(1016~1097)  

訳文:流浪する我が身は何だというのだ。秋も深まった頃、生駒の山に
   昇った満月を見たのだから。

     渡の辺や 大江の岸に やどりして 雲井に見ゆる 生駒山かな
                                         良暹法師(後拾遺集)


この大江の岸とは、渡辺からおこってはるかに生玉・天王寺へとつづ
く高台の西側の断崖の総称。 京都から淀川を船で下って天王寺・住吉・
高野、あるいは遠く紀州熊野へおまいりする皇族や公家たちは、みなこ
の渡辺から上陸して、上町台地を南へと道をとってゆく。そのような関
係から、やがてこの津がしらに渡辺王子(また窪津王子)がまつられるこ
とになりました。熊野九十九ヵ所の第一王子で、それから熊野街道(いま
の阿倍野街道)を、日数をかさねて熊野までの旅を続けたもの。この渡
辺王子はのちに四天王寺西門前に移され、明治中期に廃絶した。その第
二王子が、いまも阿部王子神社として残っているという。 渡部橋はい
つごろできたものかはっきりしないが、「元亨釈書」に、聖武天皇の天
平十七年、行基が難波ノ橋をかけたというのがこれにあたるのでは推察
されている。その後洪水のためしばしば流されてはかけかえられたと想
像されている (出所:難波津 - 永田屋昆布)。

さて、茶筌の国内生産量のほとんどを占めて日本唯一の茶筌の生産地の
高山町。
500年前、ここ高山は、室町幕府八将軍足利義政時代は鷹山氏が
支配。高山城(大和鷹山城)主の次男鷹山民部丞入道宗砌(たかやまみん
ぶのじょうにゅうどうそうせつ)が親友の村田珠光に依頼されて作ったの
が始まりと伝えられ、その後、珠光が京都に移り、時の帝、後土御門天皇が
茶の湯の席へ出かけられた折に、宗砺が献上した自作の茶釜を鑑賞、その
美しさに感動し「高穂たかほ」と名付けられ、感激した宗砌が茶釜づくりに力
を入れ、その製法を鷹山家の秘伝とする。今も続<「高山」の名は、「鷹山」の
文字を、後土御門天皇から賜った御銘「高穂」にちなみ改める。以後、“一
子相伝"の技として今日まで脈々と受け継がれてきた茶釜づくりで、高山
は全国で唯一の茶釜の産地として発展してきた。

※鷹山(大和鷹山)氏は、日本の氏族のひとつ。中世の武士として、大
和国や伊賀国、甲斐国にその名が見える。平安時代中期の武将。清和源
氏、六孫王経基の嫡男の源満仲を父とする源賴光の遠裔(高山家系図歴
代紀)とされ、鎌倉時代中期に大和国添下郡の鷹山荘(庄)に移住し、
南北朝期には南朝に仕えたと伝わる。
※父親か聞かされている『高山右近の末裔』との説をたどれば、高山右
近(または、高山重友)の説にしたがえば、天文21年〈1552年〉または
天文22年〈1553年〉~ 慶長20年1月6日〈1615年2月3日〉は、戦国時代か
ら江戸時代初期にかけての武将、大名である。代表的なキリシタン大名
として知られ、カトリック教会の福者(beātus)でもある。父は摂津国
人・高山飛騨守、母は洗礼名マリア。同じく摂津国人の中川清秀は従兄
弟とされる。右近の幼名は彦五郎。長じて友祥(ともなが)、長房(な
がふさ)と称し、通称は右近。また南坊、等伯と号した。外国側の史料
にもジュスト・ウコン殿とある。 洗礼名はポルトガル語で「正義の人、
義の人」を意味するジュスト(ユストとも)。号は南坊。千利休の七高
弟(利休七哲)の一人としても知られる。  高山氏は摂津国三島郡高山
庄(現在の大阪府豊能郡豊能町高山)出身の国人領主であり、
出自は秩
父氏の一派の高山党の庶流とも甲賀五十三家の一つともいわれる。父の
友照が当主のころには当時畿内で大きな勢力を振るった三好長慶に仕え、
三好氏の重臣・松永久秀にしたがって大和国宇陀郡の沢城(現在の奈良
県宇陀市榛原)を居城とする。右近は人徳の人として知られ、多くの大
名が彼の影響を受けてキリシタンとなった。たとえば牧村利貞・蒲生氏
郷・黒田孝高などがそうである。細川忠興・前田利家は洗礼を受けなか
ったが、右近に影響を受けてキリシタンに対して好意的であった。また
、領内の多くの寺社の記録には「高山右近の軍勢により破壊され、一時
衰退した」などの記述があるものの。『フロイス日本史』などのキリス
ト教徒側の記述では、あくまで右近は住民や家臣へのキリスト教入信の
強制はしなかったが(実際に寺社への所領安堵状も受洗後に出している
)、その影響力が絶大であったために、領内の住民のほとんどがキリス
ト教徒となった。そのため廃寺が増え、寺を打ち壊して教会建設の材料
とした。天正18年(1590年)の小田原征伐にも建前上は追放処分の身の
ままでありながら前田軍に属して従軍。金沢城修築の際には、右近の先
進的な畿内の築城法の知識が役に立ったともいわれる。また利家の嫡男
・前田利長にも引き続き庇護を受け、政治・軍事など諸事に渡って相談
役になったと思われる。慶長14年(1609年)には、利長の隠居城・富山
城の炎上により、越中国射水郡関野(現富山県高岡市)に築かれた新城
(高岡城)の縄張を担当したといわれる。慶長19年(1614年)、加賀で
暮らしていた右近は、徳川家康によるキリシタン国外追放令を受けて、
人々の引きとめる中、加賀を退去。長崎から家族と共に追放された内藤
如安らと共にマニラに送られる船に乗り、マニラに12月に到着。しかし、
船旅の疲れや慣れない気候のため老齢の右近はすぐに病を得て、翌年の
1月6日(1615年2月3日)に息を引き取った。享年63。1634年には、右近
の遺骨はサン・ホセにあったコレジオの聖堂に移される。現在、石川県
羽咋郡志賀町代田、福井県福井市、大分県大分市に直系の3つの「高山
家」がある。高山右近没後400年にあたる平成27年(2015年)、日本の
カトリック中央協議会は「高山右近は、地位を捨てて信仰を貫いた殉教
者である」として、福者に認定するようローマ教皇庁に申請。 同年6月
18日、教皇庁の神学調査委員会が最終手続きに入ることを了承、翌2016
年(平成28年)1月22日に教皇フランシスコが認可。 同年6月23日、カト
リック中央協議会は教皇庁国務省が高山右近の列福式を平成29年(2017
年)2月7日に大阪市で執り行うと発表。 平成29年(2017年)2月7日に
大阪府大阪市の大阪城ホールで列福式が執り行われた。列福式には、教
皇代理として教皇庁列聖省長官のアンジェロ・アマート(英語版)枢機
卿が来日して司式する。 via Wikipedia 


今回、訪問、供養させていただいたのは、従兄弟の故有山美昭さん。
享年八十六(今年存命であれば八十八歳)。また、由子奥様は今年八十
四歳でお元気でした。                       
尚、その日には、同い年の従兄弟の吉岡清徳さん宅も訪問、供養(奥様
)、会社経営(装置システム設計)は個人規模に縮少ながらも元気につ
づけている様子。ノーベル賞・イグノーベル賞を狙って仕事を続けてい
ると笑いを交え互いの健勝誓い帰宅する。
 サンマルク奈良学園前
若鶏と彩野菜のグリル マスタードソース
1,419円(税込み)

京都・大津から北生駒間の道路事情が大きく変わっていることに驚かさ
れる。特に阪奈和高速基幹道と条里道の拡幅整備が最終段階に入ってい
ること、関係ナビゲーション表示システムの不具合が目立ち、新規利用
者の心労負荷を増加させる。帰りに、近鉄北生駒駅に立ち寄りベットタ
ウン化事情を観光。『サンマルク奈良学園前』で昼食を摂る(価格帯と
料理も申し分ない)。ところが、サイドバックをうかつにも忘れていた
が、アンケートが摂られていたので、携帯電話で知らさせ店に戻り、無
事に戻る。加齢の集中力の衰えを嗤う(Sneer)。次回の供養度は『四天
王寺編』(6月3日)。

     


 

 

【再エネ革命渦論 125: アフターコロナ時代 324】
● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング

特異点真っ直中 ⑦


虐殺の街「ブチャ」復興を日本企業が支援
5月19日、ロシア軍により400人以上の民間人が殺害されたウクライナ・
ブチャ市で、日本のスタートアップがエネルギー復興事業に参画するこ
とがテレビ東京の取材でわかった。東京工業大学発のスタートアップ
「つばめBHB」は、安価にアンモニアを生産できる世界初の触媒技術を
もつ。同社は、ブチャ市で進む復興事業に参画するため、19日に提携の
署名をする。今後、独自の小型生産設備を用いてブチャ市でアンモニア
を生産し電力や燃料、肥料などに活用することを検討する。燃やしても
二酸化炭素を出さないアンモニアは、脱炭素化のエネルギー源としても
注目されている。ウクライナは電源の多くを天然ガスや石炭に依存して
いるが、ロシアによる侵攻で多くの火力発電所やボイラー施設が破壊さ
れた。農業で使う肥料もロシアからの天然ガスを原料としており、復興
に向けては化石燃料依存から脱却し、再生可能エネルギーを軸とした自
立した電源の確保が検討されている。 ブチャ市の復興事業の中心とな
るのはポーランドの再生可能エネルギーを手がける企業で、つばめBHBと
連携することで、ウクライナ全土で水素やアンモニアを使った地産地消
のエネルギーシステムの構築も目指していくという。 企業のウクライナ
復興事業への参画には、政府の後押しもあった。岸田総理は3月21日にブ
チャ市を訪れ、市長らに対して「日本はウクライナの平和を取り戻すた
めの最大限の支援を行っていく」と述べた。それを受け、在ウクライナ
日本大使館や経済産業省などが連携し、民間企業による復興支援の枠組
みを検討した。


2023.05.19 つばめBHB ウクライナ・ブチャ市で進む
Green Industrial Zoneプロジェクトへ参画

        どんな国だって、 豊かになれる。



アンモニアは燃やしても二酸化炭素を排出しないことから、現在、発電
の燃料として使われている石炭や天然ガスと置き換えることで、大幅な
二酸化炭素の排出削減が期待されている。従来アンモニアは化石燃料を
原料にして製造されてきたが、近年では太陽光などの再生可能エネルギ
ーを用いて製造する試みもなされている。もしこれが実用化できれば、
アンモニアはカーボンフリーの燃料になる。日本政府は「戦略的イノベ
ーション創造プログラム(SIP)」で課題の一つとなっている「エネル
ギーキャリア」では、アンモニアの直接燃焼が研究開発のテーマの一つ。
アンモニアを直接燃焼させる基盤技術の開発に取り組み、2014年に世界
で初めてアンモニア燃料のガスタービン発電を実現させた。さらに2018
年3月、メタンに20%のアンモニアを混ぜた燃料で2MWの大型ガスタービ
ン発電に成功する。


図1.アンモニア専焼試験の燃料供給と発電出力の変化
出所:国立研究開発法人 科学技術振興機構

特開2023-51720 ガスタービン設備 三菱重工業株式会社
【概要】
球環境保全の観点から温暖化の一因となる二酸化炭素の排出量を抑制す
るため、ガスタービンの燃焼器にアンモニア、水素等を燃料として用い
ることが計画されている。気化器から燃焼器に燃料を供給する配管には、
その上流側から下流側に向かって順に第1開閉弁、第2開閉弁及び第1
制御弁が設けられている。また、第1開閉弁と第2開閉弁とを接続する
配管には、第3開閉弁を介してアンモニアガスを回収する回収槽が接続
されている。さらに、気化器から燃焼器に燃料を供給する配管には、そ
の上流側から下流側に向かって順に第1開閉弁、第2開閉弁及び第1制
御弁が設けられている。また、第1開閉弁と第2開閉弁とを接続する配
管には、第3開閉弁を介してアンモニアガスを回収する回収槽が接続さ
れている( ➲参照 特開2019-178840)。第2開閉弁を閉じた状態で気化
器からアンモニアガスをアンモニア供給管に供給した後、第1開閉弁を
閉じることにより、リークチェック管内を密閉空間として、漏洩が発生
しているか否かを検査することが記載されている。また、この特許文献
には、リークチェック後やプラント停止後、第3開閉弁を開くことによ
り、アンモニア供給管に残留するアンモニアガスを回収槽に回収するこ
とが記載されてもいるが、スタービンの緊急停止時において、アンモニ
ア供給管内に残留する未燃燃料であるアンモニアガスが大気に放出され
るといった不具合が発生するおそれがある。また、ガスタービン設備で
は、ガスタービンの緊急停止時において、未燃燃料に起因する不具合を
防止することが望まれている。未燃燃料に起因する不具合には、アンモ
ニアガスが大気に放出されることの他、燃料が水素である場合に、残留
する未燃燃料である水素ガスが意図しない場所やタイミングで発火するこ
とが含まれるため、ガスタービンの緊急停止時に未燃燃料に起因する不
具合を防止できるガスタービン設備を提供することにある。下図1のご
とく、ガスタービン設備(100)は、燃料供給設備(16)に接続さ
れる燃料配管(17)と、ガスタービン(GT)の燃焼器(3)に接続
される燃料供給配管(15)と、燃料を処理する燃料処理装置(32)
に接続される燃料処理配(33)と、燃料配管(17)に接続される入
口ポート(31i)、燃料供給配管(15)に接続される第1出口ポー
ト(31oa)、及び、燃料処理配管(33)に接続される第2出口ポ
ート(31ob)を有する三方弁(31)と、を備える。


図1実施形態に係るガスタービン設備の構成の概略を示す図
【符号の説明】
1…圧縮機、2…タービン、2N…回転速度センサ、3,3D…燃焼器
3s,3Ds…車室、4…発電機、5…圧縮空気、5a…燃焼空気、5
b…2次燃焼空気、5c…希釈空気、6…燃焼ガス、8…煙突、9…起
動用モータ、11,102…副燃料配管、12,18,24,54,7
3,104,113…流量調節弁、13,19,25,57,59,7
4,82,105,114,119…遮断弁、14,20,26,29,
30,34,36,56,75,78,83,106,115…開閉弁
15…主燃料供給配管(燃料供給配管)、16,71…主燃料供給設備
(燃料供給設備)、17,72,117…主燃料配管(燃料配管)、1
7Pa…入口圧センサ、17Pb…出口圧センサ、17T…燃料温度セ
ンサ、23…窒素ガス配管、31…三方弁、31i…入口ポート、31
oa…第1出口ポート、31ob…第2出口ポート、32,77…燃料
処理装置、32T…水タンク、33,76…燃料処理配管、37…制御
装置、38…入力装置、40…内筒、41,41D…バーナ、41a…
燃料ノズル、41b…旋回器、41Da…液体燃料ノズル、42…点火
栓、43…外筒、44…エンドカバー、45…内筒キャップ、46…噴
出孔、47…噴出孔、48…トランジションピース、49,49s…噴
霧ノズル、50…水マニホールド、51,51s…水供給配管、52…
水ポンプ、53…圧力調節弁、55,55s…遮断弁(水遮断弁)、5
8…第2分岐管、80…ドレン孔、81…ドレン配管、98,99…噴
霧孔、101…エンクロージャ、118…第1分岐管、140…アンモ
ニア濃度センサ、150…マニホールド、Fag…アンモニアガスの燃
料流量、Fb1…第1分岐水流量、Fb2…第2分岐水流量、Fk…灯
油の燃料流量、Fla…液体アンモニアの燃料流量、Fng…天然ガス
の燃料流量、Fw…噴霧水流量、GT…ガスタービン、S1,S1B,
S1D…主燃料供給システム、S2,S2D…副燃料供給システム、S
3,S3B,S3C…燃料処理システム、S4…窒素ガス供給システム、
S5,S5D…水供給システム  

図2.第1実施形態に係るガスタービン設備の構成の概略図

特開2023-065706 燃焼装置及びボイラ 株式会社IHI
【概要】 二酸化炭素の排出量を削減することを目的として、主燃料であ
る天然ガスにアンモニアを添加して燃焼させるアンモニアを含む燃料を
燃焼させる複合エネルギーシステムは、アンモニアを燃料の一部として
燃焼させた場合には燃焼ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の増加が
懸念される。天然ガスのような炭素燃料とアンモニアのような窒素含有
燃料とを一緒に燃焼させる場合には、実用性の観点から窒素酸化物の増
加を抑制することが必要不可欠であるが、下図2のごとく、火炉に設置
されると共にアンモニアを燃料として燃焼可能な燃焼装置であって、燃
料の噴射方向から見て中心部に配置されると共にアンモニアを噴射する
内筒ノズルと、燃料の噴射方向から見て内筒ノズルを径方向外側から囲
んで配置されると共に内筒ノズルの周囲にアンモニアを噴射する外筒ノ
ズルと、内筒ノズル及び前記外筒ノズルの少なくとも一方の流量を調整
する流量調整部とを備えることで、アンモニアを燃料として燃焼可能な
ボイラにおいて、窒素酸化物の増加を抑制する。

図1.実施形態におけるボイラの要部構成を示す模式図
図2.実施形態のボイラが備えるバーナの概略構成を模式断面図
図3.実施形態のボイラが備えるバーナが形成する火炎を含む模式図
【符号説明図】
1……ボイラ 1A……ボイラ 2……火炉 2a……排出口 3……煙道
3a……水平煙道 3b……後部煙道 4……バーナ 4A……バーナ 5
…二段燃焼空気供給部 6……アンモニア供給部 6a……アンモニア供
給源 6b……燃料アンモニア供給部 6b1……燃料アンモニア供給配
管 6b2……流量調節弁 6b3……第1配管 6b4… 第1流量調節
弁(第1流量調節部) 6b5……第2配管 6b6……第2流量調節弁
(第2流量調節部) 6c……アンモニア供給制御装置 7……微粉炭供
給部 41……内筒ノズル 42……外筒ノズル 43……微粉炭噴射ノズ
ル 43a……内側管 43b……外側管 44……二次空気供給部 45
……アンモニア旋回器(旋回器) 46……空気旋回器 F……火炎 L
……軸心

特開2018-162939 燃焼装置及びガスタービン 株式会社IHI
【概要】
電力需要の減少やガスタービンの点検等のなんらかの理由により、燃料
用アンモニアの供給を停止する場合があり、燃料アンモニアを燃焼器に
供給する供給系統の配管内に高圧のアンモニアが残ってしまう場合があ
るが、何らかの原因によりこの配管内のアンモニアがさらに高圧化し、
その圧力が配管の設計圧力を超えてしまう場合には、毒性を持つアンモ
ニアが漏洩するリスクがある。したがって、その配管内の高圧のアンモ
ニアを何らかの手段で処理し、配管内の内部圧力を低減させる必要があ
る。
下図1のごとく、窒素酸化物の還元剤として一次還元用アンモニアを燃
焼器内に供給すると共に、前記燃焼器から排出される燃焼排ガスに対し
て二次還元用アンモニアを混合させることでこの燃焼排ガス中の窒素酸
化物を還元するアンモニア供給部と、燃焼器から排出された後の、燃焼
排ガスに含まれる残留窒素酸化物の濃度と残留アンモニアの濃度とに応
じて、一次還元用アンモニアの供給量と燃焼排ガスへの次還元用アンモ
ニアの混合量との少なくともいずれかを制御する制御装置と、を備える
ことで、アンモニア供給系統内の圧力を低減する。

図1.実施形態の燃焼装置及びガスタービンの全体構成示すブロック図
【符号の説明】 A,B ガスタービン C,D 燃焼装置 1 圧縮機 2
燃焼器 3 タービン 4 触媒還元部 5 天然ガス供給部 6 アンモニア
供給部 7 アンモニア供給経路 8 還元剤供給経路 9 アンモニア分流
経路 10 第1の弁 11 第2の弁 12 第3の弁 13 制御装置
15 循環経路 41 還元触媒チャンバ



図:細野栄誉教授が開発したアンモニア合成触媒
(エレクトライド触媒)

WO2018/030394 アンモニア合成用触媒の製造方法及びアンモニアの
製造方法 国立大学法人東京工業大学
【要約】
製造方法や製造設備の面の制約があり、特に工業スケールでの製造に制
約が大きいアンモニア合成用の担持金属触媒を、より簡便で、かつ得ら
れる触媒の活性が高い触媒の製造方法を提供する。本発明のアンモニア
合成用触媒の製造方法は、比表面積が5m2/g以上の12CaO・7
Al2O3を調製する第一の工程と、前記12CaO・7Al2O3に、
ルテニウム化合物を担持する第二の工程と、前記第二の工程で得られた
ルテニウム化合物を担持した12CaO・7Al2O3を還元処理する
第三の工程と、を含む。前記還元処理を、前記還元処理後のルテニウム
の平均粒子径が、前記還元処理前のルテニウムの平均粒子径に対し、1
5%以上増大するまで行なうことを特徴とする。
【発明の効果】  
本発明の触媒の製造方法は、アンモニア合成用触媒として高い性能を有
する触媒を、従来のC12A7エレクトライドを担体として用いた触媒
に比べ簡便に製造することができる。特に工業的な製造に好適な製造方
法により、アンモニア合成用触媒を提供することができる。本発明の触
媒の製造方法は、アンモニア合成用触媒として用いた際、長時間継続し
て反応を行っても安定してアンモニアを生成し、反応活性の低下が小さ
い触媒を製造することができる。すなわち得られる触媒の寿命が長いた
め、高い製造効率でアンモニアを製造することができる点で有利である。



【図1】実施例1~3に記載のアンモニア合成用触媒を用いたアンモニ
 ア合成用反応の結果を示すグラフ
【図2】実施例3に記載のアンモニア合成用触媒を用いた際のアンモニ
 ア合成反応の圧力変化の検討結果(実施例3A)を示すグラフ

WO2020/175519 成形焼結体および成形焼結体の製造方法 国立大学
法人東京工業大学

【要約】
マイエナイト型化合物、無機バインダー焼結物および遷移金属を含む成
形焼結体であって、無機バインダー焼結物の含有量が成形焼結体100
質量部に対して3~30質量部であり、窒素吸着法による細孔径分布測
定により得られた成形焼結体の細孔径分布において、成形焼結体は細孔
径が2.5~20nmの範囲および20~350nmの範囲にそれぞれ
細孔ピークを少なくとも1つ有する成形焼結体、ならびに、マイエナイ
ト型化合物の前駆体および無機バインダー焼結物の原料を混合して混合
物を作製する工程、混合物を成形して混合物の成形体を作製する工程、
成形体を焼成して焼成物を作製する工程、および焼成物に遷移金属を担
持して成形焼結体を作製する工程を含み、混合物を作製する工程は、上
記の無機バインダー含有量を満たすように原料を配合する方法により触
媒活性が高く、圧壊強度が高い成形焼結体と、その製造方法を提供する。


図1 実施例1~4および比較例1~3の成形焼結体における無機バイ
  ンダー焼結物の含有量とアンモニアの生成速度および圧壊強度との
  関係を示すグラフ

WO2020/085324 アンモニア合成システムおよびアンモニアの製造方法
   つばめBHB株式会社

図1.実施形態に係るアンモニア合成システムを示す概略図
【符号の説明】
1A~1I アンモニア合成システム 10,10A~10D アンモ
ニア合成反応部 11,12,14 アンモニア合成反応器 13,70,
80 熱交換器 20 アンモニア冷却器 30 気液分離器 40 ア
ンモニア合成用ガス供給部 50 アンモニア合成用ガス圧縮器 60 
循環ガス圧縮器

  シミュレーションによるガス圧縮器の動力の評価結果


WO2019/156029 複合物、触媒及びアンモニアの製造方法 国立大学法
 人
東京工業大学 他
【要約】
本発明の複合物は、マイエナイト型化合物と前記マイエナイト型化合物
に担持された活性金属とを含む複合物であり、複合物を20℃の温度か
ら10℃/分の昇温速度で450℃の温度まで加熱し、450℃の温度
及び3MPaの圧力の環境下で、窒素ガス:水素ガスの体積比率が1:
3である窒素ガス及び水素ガスを含む混合ガスを複合体に接触させながら
10時間保持した後の活性金属の平均粒子径が5.5nm未満であり、
かつ活性金属のうち、粒子径が1nm以上3nm未満の活性金属の割合
が60%以上である。本発明の触媒は本発明の複合物を含有する。本発
明のアンモニアの製造方法は本発明の触媒に窒素と水素を含むガスを接
触させてアンモニアを製造する工程を含む。本発明によれば、触媒活性
が高い触媒を得ることができる複合物、その複合物を含有する触媒及び
その触媒を用いたアンモニアの製造方法を提供することができる。

図1.実施例1及び比較例1の触媒を用いた場合のアンモニア合成反応
  における圧力を変化させたときのアンモニアの生成量を示すグラフ


以上の結果から、実施例1の触媒として用いた複合物は、その複合物を
20℃の温度から10℃/分の昇温速度で450℃の温度まで加熱し、
450℃の温度及び3MPaの圧力の環境下で、窒素ガス:水素ガスの
体積比率が1:3である窒素ガス及び水素ガスを含む混合ガスをその複
合体に接触させながら10時間保持した後の活性金属の平均粒子径が
5.5nm未満であり、かつ活性金属のうち、粒子径が1nm以上3n
m未満の活性金属の割合が60%以上である複合物であることがわかっ
た。 

風蕭々と碧いの時代


John Lennon Imagine

J-POPの系譜を探る:1996年代



● 今夜の寸評:(いまを一声に託す)

 

 


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