最も優れた人は、万人の召使いにもなれる人である / ナポレオン・ヒル
Napoleon Hill
Oct.26, 1883 ー Nov.11, 1970
【沈黙の2016:地震が止まらない】
22日午前11時、気象庁地震火山部管理課の中村浩二地震情報企画官は同日午前5時59
分に福島県沖で発生したマグニチュード(M7.4の地震について、2回目の記者会見を開き、
同地震以降で震度1以上の地震が計36回発生したことを明らかにした上で「活発な活動が
続いている。2、3日程度は規模の大きな地震が発生することが多いので特に注意を」など
と注意を呼びかけている(22日早朝のM7.4地震以降「震度1以上が36回」 気象庁が
注意呼び掛け | THE PAGE(ザ・ページ)、2016.11.22.11:26)。
また、福島県沖の地震により仙台港で最大1メートル40センチの津波を観測したのは、マグニ
チュードMが7.4と大きかった上、震源が深さ25キロと比較的浅く、海底がずれたため。
東北沖では海側プレートが陸側プレートの下に沈み込んでおり、東日本大震災の本震M9.0
はその境界が大規模に滑って起きた。今回の地震はプレート境界より浅い陸側プレート内部
で発生。プレートが部分的に南東方向へ引っ張られ、ちぎれるようにして上下にずれた正断
層型とみられる。東日本大震災後の一連の地震活動では、宮城、福島両県の沖合のほか、福
島県南部の沿岸部でもM7級の正断層型地震が起きているが、今回は海底でもずれが生じ、
約5年8カ月ぶりに大規模な津波を引き起こしたと伝えている(M7級、海底ずれ津波, 時
事通信, 2016.11.22.10:09)。
● 過去の震度5以上の地震発生状況
これに対し、地球科学探査機構(JESEA)の2016.11.16, Vol.16, No.46の地震予測では、 震度
5以上の発生危険地域として南関東周辺――震度5以上の地震の可能性が極めて高く緊急性
があるレベル5に該当する地域―――を挙げており、神奈川県西部で小地震が起きたが、全
体的に隆起傾向ですが八丈は沈降を示しており、この周辺にひずみが貯まっており、千葉県
の銚子と館山とのXの値の格差が拡大。隆起沈降図を見ると駿河湾沿いに沈降が見られ、伊豆
諸島の中では特に三宅島が隆起し、水平変動図を見ますと房総半島、三浦半島、伊豆半島、
伊豆諸島に水平異常が見られ要注意。また、水平ベクトル図で、内陸部は東または南東に変
位このため、 房総半島、三浦半島、伊豆半島の突端は北東または北西に変位。 八丈島は他
の島と異なり大きく北西に変位し、八丈島周辺はひずみが貯まっていとると指摘している。
また、レベル4――震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い地域として、南海・東
南海地方、南西諸島、九州、東北・北関東の太平洋岸、奥羽山脈周辺、鳥取県・島根県周辺
北信越地方・岐阜県が該当するとし、「東北・北関東の太平洋岸、奥羽山脈周辺」では、以
下のように指摘している。
11月12日に宮城県沖を震源とする地震(M5.8、震度4)が起きました。この地域
は地震常襲地帯になっています。今回秋田県の河辺でH=6.3cm、Z=4.2cmの 大き
な週間異常変動がありました。 秋田県の西仙北で5.4cm(H)、鳥海で4.2cm(H)
が現れました。 秋田県にまとまって週間異常変動が現れたのと、11月2日に秋田県内
陸北部で震度3の地震が起きているので要注意です。また、奥羽山脈の南端にあたる栃木
県那須で4.4cm(H)の週間異常変動がありました。隆起沈降図を見ますと東北・北関
東の太平洋岸が隆起しているのに対し、秋田県および山形県の内陸部の奥羽山脈は沈降し
ています。水平ベクトル図を見ますと、南東方向にやや大きな変位が見られます。12月
ごろまでレベル4とします。
また、下図4の隆起沈降図では、2014年1月を基点としたH(高さ、正式には楕円体高)
の隆起沈降段彩図(色別の等高図)を表示。黄緑・黄色・赤・茶色は数値がプラス(隆起)
青色系統の色はマイナス(沈降)を意味し、濃い色ほど値が大きい。地域ごとにどのような
傾向があるかを判別するものだが、その変化特徴を以下のように箇条書きにしている。
1:根室・釧路周辺:沈降があり注意が必要。
2:東北:隆起と沈降の境目に注意が必要。
3:南関東:駿河湾沿いが沈降。伊豆諸島の中で特に三宅島が隆起しており注意が必要。
4:北信越・岐阜:岐阜県、石川県、福井県が沈降しており注意が必要。
5:四国:高知県南部、徳島県、和歌山県南部が沈降、四国西部は隆起しており注意が必要。
6:鳥取・島根周辺:沈降が広く分布しており注意が必要。
7:九州:九州東岸、長崎県、桜島以外沈降。また山口県西部も沈降しており注意が必要。
8:南西諸島:隆起と沈降が混在しており注意が必要。
従って、11月22日の地震のように福島沖を震源予測しえていないのが現状であり、海底
変動との統合の緊急性がたかまることとなった。わたし(たち)の感じではもうこの流れは
とまらないように思える。つまり「最大の危機に立つ地震・原発列島日本」であると。
これは、紀憂か真実か?!
【今宵もホットウィスキーとひとり鍋:白菜のごま豚肉とレタス鍋】
昔は関西は牛肉文化圏で東海・関東は豚肉文化圏だったが、最近は例の納豆のようにその食
文化の圏域はなくなりつつ、いや、完全になくなった。その変わりに豚肉の品質が向上し、
本来の豚肉のバラエティーの広さは牛肉の比ではない(改良方法はあるが)。
材料:白菜 200グラム、豚の薄切り 150グラム、水 2カップ、こま油 大さじ1
塩 小さじ1 黒こしょう 少々、
鍋に水を入れ、白菜を入れ、一煮立ちさせる。塩を加え、豚肉を入れ、さっと火を通し、ご
ま油、こしょうを振りかける。アレンジに白菜の豚しゃぶもあるが、この場合、鍋に水、3セ
ンチメートル幅にそぎ切りにした白菜を入れ火にかけ、やわらかくなったら豚薄切り肉を加え
てさっと煮る。タレと薬味はお好みで(ポン酢醤油、ごまだれ、カイエンペッパーのごまだ
れ/大根おろし、こしょうなど)。
【我が家の焚書顛末記 23:中国思想 管子】
七 法 ―― 兵 法 ――
兵法は「天下を正す」ための、つまり政治の手段であると管子はいう。膀つためには、
テクニックよりも、まず物質的な基礎をつくることが第一だ。そのうえに、つみあげら
れたいくつかの要素をくみこんだ作戦計画によって、勝負は決定される。
ことぱ -----------------------------------------------------
「機数に明らかならざれば、天下を正す能わず。故に機数に明らかなるは、兵を用う
るの勢いなり」
「一に勝ちて百を明らかならされば、天下これを畏る。少を立てて多に観せぱ、天下
これに懐く。有罪を罰し、有功を賞すれ.ぱ、天下これに従う」
「礼ならざれば天下に勝たず、義ならざれば人に勝たず」
「およそ攻伐の道たるや、計必ずまず内に定まりて、然る後に兵、境より出ず」
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必勝の条件
必勝の条件は八つある
一、物資を豊はち富にすること。豊富な物資は無敵である。
二、技術者をm視すること。よい技術者は無敵である。
三、すぐれた武器をつくること。すぐれた武Uは無敵である。
四、暇.秀な人材をえらふこと。優秀な兵士は無敵である。
五、軍律を厳しくすること。厳格な軍律は無敵である。
六、たゆまぬ訓練を行なうこと。たゆまぬ訓練は無敵である。
七、ひろく情報を収集すること。ひろく情報を知れば無敵である。
八、臨機応変の姑にをとること。臨機応変の処置は無敵である。
いざ戦争となる前に、これらの点で無敵の力を養っておけば、天下統一の態勢が整う。
いくら天下を平定しようと望んでも、豊’富な物資がなければ、その望みは采たせな
い。また、いくら物資が豊富であっても、すぐれた技術がなければ、その望みは采たせ
ない。また、いくら技術がすぐれていても、強力な武器がなければ、その望みは果たせ
ない。また、いくら武器が強力でも、人材を得なければ、その望みは果たせない。また、
いくら人材を扮ても、瑕律が峨しくなければ、その望みは果たせない。また、いくら規
律が厳しくても、訓練が十分でなければ、その塑みは果たせない。
また、いくら訓練が十分でも、周到な知識、情報がなければ、その望みは果たせない。
また、いくら周到な知識、情報があっても、臨機応変の処置をとれなければ、その望み
は果たせない。つまり、臨機応変の処置こそは、必勝をもたらすカである。
だが、計略は末梢的なものであり、天の時に従うことが根本であることを忘れてはな
らぬ。この基本に立って、すぐれた武器と強い兵士を選べば、指揮官には必勝の信念が
生まれる。天下の情勢をつかみ、臨機応変の処置をとれば、向かうところ敵なしである。
友好的な国に利益を与え、敵対的な国に制裁を加えれば、法令禁令は天下にゆきわたる。
聖王が採用したのは、この大法にほかならない。一国を打ち破って他の諸国に戦わずし
て勝つ。少数に宣を与え多数の模範とする。罪ある者を罰し、功ある者に賞を与える。
こうしてこそ、天下全休を服従させることができるのだ。
良質の材料を集め、えりすぐった職人によい武器をつくらせる。
毎年、亦と秋に軍の大演習を行ない、精鋭を養成する。武器の製造に当たっては、規
格に合わないものは採用せず、必ず試験してから使わせる。また、ふだんから天下の英
雄豪傑を集めるように心がける。いったん緩急あれば、かれらは、あるいは飛鳥のよう
に、あるいは以光石火のように、あるいは疾風のように戦場にくりだし、どんな相手で
もその進撃を昂ぎきれないし、その後方をおびやかすこともできない。まさに破竹の勢
い向かうところ敵なく、いかなる軍隊もこれを遮ったり、包囲したりできない。
だが、事を始めるには、これだけでは不十分である。やはり、「礼に則り、義にかな
う」必要がある。いくら強大な軍隊を持っていても、礼に則らなければ天下はとれない。
義にかなっていなければ、天下の人々を心服させることは難しい。
以上のすべてをわきまえた君主は、つねに不敗である。こうして天下を正せば、何ぴ
ともかれに歯向かうことができないわけである。
財、天下を蓋わざれば、天下を正す能わず 願望や信念だけでは伺事もなしえないこ
とを管子は強調する。知明は、それを実現する条件を整えることによって、はじめて信
念となり、可能性をうむ。しかもその条件は、気質ともに。天下を蓋ってものでなけれ
ぽならぬ。その条件の第一に物質的基礎をあげたばかりでなく、技術を伴わなけれぽ物
質も用をなさぬということを強調したのは、春秋時代の生産力発展を背景としている。
さらに、その物質を駆使するものは人材であり、それもたんなる。"人材尊重"の掛声で
なく、調節と規律によってはじめて人材を生かしうるとしたこと、また情報の収集とダ
イナミックな措置とを要諦としたこと、いずれも、実際政治家管子の面目躍如だるもの
がある。
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為兵之數,存乎聚財,而財無敵。存乎論工,而工無敵。存乎制器,而器無敵。存乎選士,
而士無敵。存乎政教,而政教無敵。存乎服習,而服習無敵。存乎遍知天下,而遍知天下
無敵。存乎明於機數,而明於機數無敵。故兵未出境,而無敵者八;是以欲正天下,財不
蓋天下,不能正天下;財蓋天下,而工不蓋天下,不能正天下;工蓋天下,而器不蓋天下,
不能正天下;器蓋天下,而士不蓋天下,不能正天下;士蓋天下,而教不蓋天下,不能正
天下;教蓋天下,而習不蓋天下,不能正天下;習蓋天下,而不遍知天下,不能正天下;
遍知天下,而不明於機數,不能正天下;故明於機數者,用兵之勢也。大者時也,小者計
也。
王道非廢也,而天下莫敢窺者,王者之正也。衡庫者,天子之禮也。是故器成卒選,則士
知勝矣。遍知天下,審御機數,則獨行而無敵矣。所愛之國,而獨利之;所惡之國,而獨
害之;則令行禁止,是以聖王貴之。勝一而服百,則天下畏之矣。立少而觀多,則天下懷
之矣。罰有罪,賞有功,則天下從之矣。故聚天下之精財,論百工之銳器,春秋角試,以
練精銳為右;成器不課不用,不試不藏。收天下之豪傑,有天下之駿雄;故舉之如飛鳥、
動之如雷電,發之如風雨,莫當其前,莫害其後,獨出獨入,莫敢禁圉。成功立事,必順
於禮義,故不禮不勝天下,不義不勝人;故賢知之君,必立於勝地,故正天下而莫之敢御
也。
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この項つづく
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