極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

新型肺炎流行日誌Ⅰ

2020年02月14日 | 時事書評




  
                        
10 先 進 せんしん 
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「顔淵死す。子曰く、『ああ、天われを喪ぼせり。天われを喪ぼせり』
」(9)
「いまだ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」(12)
「過ぎたるは、なお及ばざるごとし」(16)
「道をもって君に沢え、不可なれば止む」(24)
「なんぞ必ずしも書を読みて、然る後に学ぶとなさんや」(25)
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17 季氏はかねて収奪を事とし、周公をもしのぐほどの私財を蓄えて
いた。にもかかわらず、冉求(ぜんきゅう)は季氏のもとで税の取立て
に奔走し、ますます季氏が私腹を肥やすのに力を貸していた。
 孔子は怒り心頭に発して、弟子たちに言った。
「あんなやつは同志ではない。諸君、鼓を鳴らして大いにかれをやっつ
けたまえ」
〈周公〉 魯の始祖、周公且(➲七-5)のこと。ほかに、当時の魯公
のことを指したものとする説もある。

季氏富於周公、而求也爲之聚斂而附益之、子曰、非吾徒也、小子鳴鼓而
攻之、可也。

季氏(きし)、周公(しゅうこう)より富めり。而(しか)して求(きゅう)や
これが為(た)めに聚斂(しゅうれん)してこれを附益(ふえき)す。子曰わ
く、吾(わ)が徒(と)に非(あら)ざるなり。小子(しょうし)、鼓(こ)を鳴
らしてこれを攻めて可なり。


東京都感染症情報センタによると、新型コロナウイルスの感染を防ぐに
は、手洗いやせきエチケットに加え、手やよく触れる場所の消毒が有効
だとある。
手などの皮膚に使う場合は消毒用のエタノールが、また物の
表面を消毒する場合は消毒用のエタノールに加えて、次亜塩素酸ナトリ
ウムも有効。
次亜塩素酸ナトリウムはいわゆる塩素系の漂白剤で、消毒
に使う場合の濃度は0.1%、2リットルのペットボトルの水ならペット
ボトルのキャップで6杯か7杯分が目安。
次亜塩素酸ナトリウムは、手
などが触れると肌が荒れるので、消毒液として薄めて使う際は、製品に
記載されている用量を確認する。
消毒液はペーパータオルなどに浸し、
家庭ではドアノブや照明のスイッチ、便器のふたなどを、職場ではエレ
ベーターやコピー機のボタン、電話機などを拭き取ること指導されてい
る。
また、消毒の効果を高めるには、物が濡れている場合、水分をよく
拭き取ってから消毒液を含んだペーパータオルで拭くとよい。

✔ わたしなら、非塩素系の過炭酸ソーダを水に溶かし、薄めて殺菌し
ますが(オキシドールの炭酸水と似たもの)。それ以外には、イソジン
を薄めて使うことや食塩水(100ミリリットルの水に20グラムの食
塩を溶かす)など使い殺菌してみようと考えています。


【海面上昇の脅威目前Ⅱ】
南極観測史上最高の20.75℃

今月13日、南極で初の20度超え 史上最高気温20.75度を観測南極で、
観測史上最高となる20.75度の気温を観測。南極の気温が20度を超える
のは初めて。史上最高気温はシーモア島(Seymour Island)で観測さ
れた。ブラジル人研究者、Carlos Schaefer氏はAFPに対し、この記録
は一度限りの気温であり、同地での長期的なデータセットの一部では
ないため、「気候変動の傾向という点については何の意味も持たない
」と指摘。だが極寒の南極で比較的温暖な20度台の最高気温記録が樹
立されたという事実は、地球温暖化に関する懸念を高める可能性が高
い。



  
【ポストエネルギー革命序論141】


最新光触媒式太陽電池技術
月4日、千葉大学の研究グループは,光触媒を両極に用いる高電圧型
太陽電池の性能を向上させる鍵が光触媒結晶の分極率と触媒活性にある
ことを明らかにした。
持続可能な社会を実現するためには,化石燃料に
依存しない再生可能エネルギーへのシフトが求められているが、中でも,
太陽光を電力に変換する太陽電池や水素等の化学エネルギーを電力に変
換する燃料電池は発電時に CO2 を発生しない発電方法として重要。太陽
電池と燃料電池の研究・開発が広範に行なわれている。
しかしながら,
既存の電池では単セルでの起電力1V以下がほとんどであり,実用する
には直列に重ね合わせる必要があった。そこで光触媒式太陽電池によっ
て高効率で低価格な太陽電池を実現する研究が進められているものの,
光触媒式太陽電池の場合,光電極の電気的,化学的特性の複雑なバラン
スに依存するため,性能を向上させる因子が明確ではなかった。



この研究では,光触媒式太陽電池の性能を向上させる因子を特定するた
めに,光触媒結晶の形状や薄膜形成法に着目。光触媒には酸化チタン結
晶(TiO2)を用いて,負極上に種々の形状(紡錘状,立方体状,菱形状
)およびサイズを制御して合成した触媒結晶を配置。また,薄膜形成法
も制御して複数の方法(キャスト法,スライド法,粉砕&スライド法,
粉砕&機械成膜法)を調べた。さらに,形成した膜のかさ密度を電子顕
微鏡を使って計測し,紫外可視蛍光発光,交流および直流(AC/DC)印
加時の膜インピーダンス,18O2ガスと TiO2膜表面の酸素原子との交換反
応速度を測定し,太陽電池の発電特性を比較検討。その結果,①サイズ
を揃えて合成した立方体状,②菱形状TiO2はいずれも,電子の通しやす
さを示す分極率が低いため,電子を通しにくいことが分かった。③一方,
サイズが不揃いのTiO2あるいは紡錘状に合成したTiO2は分極率が高く,
かつ光酸化反応の起こりやすさ(触媒活性)を示す酸素解離反応が遅い
ため,太陽電池の出力を85.2μWcm2,起電力を1.94Vまで高めることに
成功する。



研究グループでは,これまでに④TiO2有機色素を添加することで起電
力を2.11Vまで高めることにも成功している。光触媒式太陽電池では,
光触媒が紫外光を吸収するのと,有機色素が可視光を吸収する電子エネ
ルギーの変化がつながって起きるため,他の太陽電池と異なり起電力が
高くなっている
。今後は,起電力だけでなく,出力が生物電池以上のレ
ベルとなる光触媒式太陽電池の実現を目指す。

※太陽電池:光を吸収することで物質内の電子エネルギーが変化するこ
とを利用して電力を得るデバイスの総称で、シリコン太陽電池・色素増
感太陽電池・ペロブスカイト太陽電池・有機膜太陽電池等が研究開発さ
れている。
※光触媒式太陽電池:両方の電極上に光触媒を載せた太陽電池で、両方
の物質内の電子エネルギーが変化する前後のエネルギーを電力として得
るデバイス。光触媒は光照射で電子エネルギーが約3 V 変化するので、
理論上3 V を電力として得られる。


体内時計乱れが「免疫の老化」に
今月13日、体内時計の乱れが免疫の老化につながる仕組みを解明した
と、京都府立医科大などのグループが発表した。シフト制労働などで体
内時計が乱れて体調を崩すことを予防する方法の開発につながる。ヒト
を含めた多くの生き物は遺伝子の働きが24時間周期で変化しており、不
規則な生活は生活習慣病やうつ病などのリスクになる。しかし不規則な
生活が病気のリスクを上昇させる詳細なメカニズムは不明だった。


府立医大の八木田和弘教授らは実験室で飼育するマウスを、12時間ごと
に明暗が切り替わる規則的な生活の20匹と、4日ごとに8時間ずつ明暗周
期がずれる不規則な生活の20匹に分けて観察した。約2年生きたマウス
の肝臓と腎臓で働く遺伝子を解析したところ、不規則な生活を送ったマ
ウスで免疫系の遺伝子に変化が見つかった。さらに肝臓の組織を顕微鏡
で観察すると、慢性的な炎症を起こしていることが判明。免疫の老化を
示すリンパ球も増えていた。八木田教授は「体内時計の乱れが生体に与
える影響を遺伝子レベルで明らかにできたことは大きい。さらに研究を
進め、人間にとって望ましい生活リズムを科学的に示したい」と話す。


ゲノム編集を用いた革新的な遺伝子治療による視覚再建
遺伝子変異を正常化する遺伝子治療の実現へ

1月24日、東北大学のグループは、新しい遺伝子治療の方法を開発し、
全盲の網膜変性マウスにおいて正常の6割程度の視力回復を実現。
現在、
ゲノム編集を用いた遺伝子治療として、主に病気の原因となる遺伝子を「
破壊」することにより病気を治療する方法での臨床応用の研究が進んでい
る。それに対して、病気の原因となる遺伝子を「正常化」するゲノム編集
を用いた遺伝子治療は技術的に難易度が高く、臨床への実用化が難しい状
況だった。しかし、遺伝子を「正常化」する遺伝子治療は、実用化される
と極めて汎用性が高い「究極」の遺伝子治療です。本研究は、遺伝子変異
の「正常化」を可能にするゲノム編集を用いた遺伝子治療(変異置換ゲノ
ム編集治療)の単一ウイルス化に成功した。この治療法を網膜変性疾患の
マウスに応用し、実用化可能なレベルの治療効果を実証した。本研究の成
果により、これまで治療が不可能であった多くの遺伝性疾患が治療できる
可能性がある。





【世界の工芸#CraftsOfTheWorld#SoganKato
加藤宗巌 KATO Sogan 瞑想 (上)
Meditating
1967/昭和42
57.5×43×21cm
加茂霊峰 蝋型鋳鋼遊環 鳴戸盛器 (左下)
Cast bmnze bowl with rings
1977/昭和52
5.0(h)×37.0(d)cm
田中鉄邦 鍛四分一銀盤  (右下)
Wrought basin,shibuichi
1974/昭和49
7.4(h)×31.5(d)cm

加藤宗巌は、明治32(1899)年に京都文化博物館のごく近隣の京都市三条
通富小路西入る中ノ町に生まれた。宗巌の祖父の加藤嘉兵衛以前は刀剣の
鎺や笄、切羽などの金具をつくる白銀師でしたが、明治維新の廃刀令によ
り需要が激減したため、替わって銀細工や香道具などを手掛ける。宗巌は
父嘉七に伝承の彫鍛金技術を学び、猿や鳥など動物たちのふとした表情や
習性をとらえデフォルメし、微笑ましく詩情溢れる作品を制作、昭和の初
めより日展を中心に活躍してきた。また、宗巌の次男である忠雄もいのち
を慈しむ精神を引き継ぎ、父や大須賀喬のもとで磨いた彫鍛金技術をもと
に、蝸牛や魚、花などのモチーフを取り入れた心情豊かな作品づくりを展
開。




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