極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

マー君の契約金にびっくり。

2014年01月24日 | EMF安全保障

 

 

  

 

【フード・ファントム・メナス(12)】 

  オレンジ

 ●ポストハーベスト農薬が果皮から果肉ヘ

  輸入オレンジを常温で置いておくと、傷まないまま、数ヵ月たってしまうことがあ
 る。こんなに長持ちするのは、何種類もの防カビ剤が使用されているからである。

  防カビ剤の使用は、収穫後に行われる。オレンジをローラーの上でコロコロと転が
 しながら、上からスプレーしたり、豪快にシャワーをかけたりする。時には、防カビ
 剤を入れたプールにオレンジを漬け込むこともある。

  日本のオレンジ輸入量の7割を占めるアメリカの場合、防カビ剤は農薬として登録
 され、収穫後のオレンジにも使用できることになっているのだ。

  このように、収穫後に使われる農薬を、「ポストハーベスト農薬」という。オレン
 ジの防カビに用いたポストハーベスト農薬は、果皮から果肉に移行する。

  防カビ剤のイマザリルは、オレンジ全体に残留している平均濃度と比較すると、果
 肉はその2%くらいになる。TBZ(チアベンダゾール)は5%、OPP(オルトフ
 ェニルフェノール)は1%くらいだ。したがって、果皮より果肉の濃度はかなり低い
 が、それでも食べると、ポストハーベスト農薬を取り込んでしまうのである。 
  
カビ菌を殺す防カビ剤は、毒性が強い上に、イマザリルは発ガン性と遺伝毒性、T
 BZは値奇形性、OPPは発ガン性があり、嫌な毒性を持っている。
  東京都健康安全研究センターが2007年度から2010年度に検査したデータに

 よると、オレンジのTBZで最大値だったのはアメリカ産で、2.1ppmだった。
  ところが、イマザリルの最大値を記録したのは、シェアが二割強のオーストラリア
 産で2.9ppm
。OPPの最大値は、輸入量が少ないイスラエル産で0.98ppmだった。
  つまり、アメリカ産以外の輸入かんきつ類にも防カビ剤が使われているのである。
  ヘタ落ち防止に用いる2・4‐D(ジクロロフェノキシ酢酸)の最大値は0.07ppm
 で、産地はオーストラリアだった。

  2・4-Dは、植物ホルモンの除草剤で、ベトナム戦争で使われた枯薬剤の主成分
 として、市民団体からは忌み嫌われている。奇形児を多発させたのは、混合量が少な
 い2・4・5-Tといわれているが、枯薬剤は、元は除草剤で、その後はヘタ落ち防
 止剤にもなって、アメリカ以外の産地でも使われるようになっているのだ。
  他にも、チリ産、南アフリカ産オレンジからも複数のポストハーベスト農薬が検出
 されている。防カビ剤を使わないと腐りやすくなり、市場競争に負けてしまうため
 どの輸出国でも、複数のポストハーベスト農薬を使うようになっているのである。

 
 グレープフルーツ

 ●ポストハーベスト農薬を食べることになる

  果物の中で、輸入量が二番目に多いのは、グレープフルーツだ。
  グレープフルーツの関税は10%と安い。その理由は、日本のミカンやネーブルと
 競合しないとされたからで、明らかに競合するオレンジには、季節によって16%か
 32%のどちらかの関税がかかるようになっている。
  グレープフルーツにも、やはりポストハーベスト農薬が使われている。
  東京都の検査データでは、検出されたイマザリルの最大値は1.9ppm、TBZは、
 2.0ppm、OPPは1.4ppmで、これらはすべてアメリカ産だった。
  また、2・41Dの最大値は0.17ppmで、これは南アフリカ産だ。
  グレープフルーツもシーズンが後半になるとヘタが落ちて、そこから腐ってしまう。
 2・4‐Dで成長を止めれば、グレープフルーツが長持ちするのだ。
  グレープフルーツの果肉に含まれる農薬の濃度は、果実全体に比べて、イマザリル
 が10%、TBZは7%、OPPは1%ほどになる。
  少し安くても、農薬を食べることになるので、できるだけ食べない方がいい。

 




 オレンジジュース・マーマレード

 ●防ガビ剤をかけ貯蔵し、その後に搾っている

  オレンジジュースやグレープフルーツジュースからも、農薬がよく検出されている。

 日本で、収穫後に農薬をかけ、その果物でジュースを搾るということは考えられない。
  しかし、工場でかんきつ類に防カビ剤の農薬をかけてから貯蔵し、それを搾れば、
 効率良くジュースを製造することができる。
  農薬をかけて長期貯蔵したオレンジを、倉庫から出して、選別するとき、青果に回
 せないものを「ジュース」と書いた箱に入れるところを、私はアメリカで見た。だか
 ら、オレンジジュースから農薬が検出されるのは、当然のことだ。
  防カビ剤の濃度が高いのは、かんきつ類の果皮である。その果皮を入れて作るのが、
  マーマレードだから、ときどきビックリするほど高い値のデータが出てくる。
  それを90年代に見てから、マーマレード好きの私は、国産原料か、輸入の有機
 マーマレードしか食べなくなった。
  ただし、普通の国産マーマレードは、外国産のかんきつ類を原料に使ったものがほ
 とんどなので、よく注意して選んでいただきたい。



 レモン

 ●レモンは7割がアメリカ産、2割強がチリ産だ。

  ポストハーベスト農薬は、アメリカ産の濃度が高い。東京都の検査データで最大値
 を見ると、イマザリルは3.1ppm、TBZは3.3ppm、OPPは0.02ppm、2・4
 -Dは0.08ppmで、すべてアメリカ産だった。
  主産地のカリフォルニアでは、10月から収穫し始めて、7月に終わる。だが、出
 荷は一年中行っているので、冷蔵庫で長期間、貯蔵し、端境期ができないようにしな
 がら、出荷されている。時期によっては6ヵ月以上貯蔵できるように、高い濃度で
 ポストハーベスト農薬を使用しているのである。
  果汁の農薬濃度は、イマザリルが全果の13%、TBZが5%、OPPがI%ほど
 だ。
他にも、チリ産、南アフリカ産、ニュージーランド産のレモンからも、複数のポ
 ストハーベスト農薬が検出さ
れていた。濃度は低くても、おすすめすることはできな
 。価格は高くても、国産レモンがいい。 

                 小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.100-105 

 



【回生電力利用の省エネ技術】

JR東日本は電車が停止する時に発生する回生電力を有効活用し、リチウムイオン電池式
電力貯蔵装置を設置する変電所を増やすと発表。高崎線の桶川変電所(埼玉県桶川市)に
同装置を設けて3月に稼働させる。設置は青梅線の拝島変電所(東京都昭島市)に続き2
カ所目。回生電力を変電所の蓄電設備に充電→時間をずらして電車の加速時に放電する。
今後も都心から50キロメートル程度離れた場所を中心に設置候補地の検討や選定を行い、
設置台数を拡大して回生電力の有効利用に努めるとのことだ。

尚、リチウムイオン電池式電力貯蔵装置は日立製作所が開発し、2013年2月に拝島変
電所に設置している。ブレーキの回生電力は停車した電車の近くに走行する電車がいれば、
その電車が消費する。しかし、走行する電車がいない場合、これまで活用できなかった。
変電所に電力貯蔵装置を置くことで回生電力を蓄電し、必要な時に放電することが可能に
なる。
回生電力の取り組みでは川崎重工業と共同で青梅線の古里変電所(東京都奥多摩町)に
ニッケル水素電池を利用した蓄電システムを設置し、13年2月まで実証試験を行っている。 

上図(特開2010-058565「電力変換装置及び電気鉄道システム」)のシステムは 電気車両
の回生電力の吸収、貯蔵、き電線への再出力が効率的に行われ、電力の節約、電気車両の
運転コストの低減を可能とする電力変換装置及び電気鉄道システムを提供することができ
る。また、特高電圧の送電系統に接続され、装置費用が高額な変電装置の設置間隔を長く
して、変電装置の数を減らすことができるので、電気鉄道システムの設備費用を低額にす
ることができ、さらに、電気車両の回生運転時のき電線電圧の上昇、及び、電気車両の力
行運転時のき電線電圧の下降を抑制して、電気車両の安定した運行を実現することができ
るというが、どの程度の節電ができるのか目標値を聞いてみたいと思った。



【成熟に向かう新弥生時代(3)】

蛍光タンパク質プローブで細胞内レドックス状態を可視化計測

レドックス(酸化還元)反応は、遺伝子発現や細胞内シグナル伝達をはじめとする様々な細
胞機
能の制御を担っている。レドックス状態の維持は、細胞の恒常性を保つ上で必須であ
り、その
破綻は疾患の原因となる。roGFP(酸化還元感受性緑色蛍光タンパク質)やレ
ドックスフロールなどのレドックス感受性な蛍光タンパク質プローブの登場により、細胞

内の特定のオルガネラ(細胞内小器官)におけるレドックス状態を非侵襲的にかつ計時的に
可視化し、計測できるようになった。オルガネラレベルでのレドックス状態の可視化計測
による新たな細胞内レドックス制御機構の解明や疾患モデルにおけるレドックス異常を回
復させる化合物の同定が可能になるという。

 



ところで、レドックス(酸化還元)反応は、細胞内における最も基本的な反応であり、様々
な細胞機能を制御している。その根幹が、タンパク質やグルタチオンにおけるシステイン
残基のチオール基の可造なレドックス。システインは反応性の高いアミノ酸であり、酵素
の活性中心として機能する。システイン同士が共有結合したジスルフィド結合は、タンパ
ク質の構造形成や機能調節に必須であり、システイン残基と活性酸素種や活性窒素種の反
応は、遺伝子発現や細胞内シグナル伝達などの細胞内制御において重要な役割を果たす。
細胞内のレドックス状態が遺切に維持されることは、細胞の恒常性維持において必須であ
り、その破綻は、細胞死ひいては心筋梗塞、糖尿病、パーキンソン病をはじめとする様々
な疾患の原因となる。したがって、細胞内レドックス状態は、細胞ひいては生体の健康状
態を知るバロメーターとなり得る。

従来、細胞のレドックス状態は、細胞から抽出したグルタチオン等のレドックス関連物質
の酸化型と還元型の量を定量し、その比率をもって表されてきた。細胞内のレドックス状
態は、主として還元的であるが、システインのチオール基は、抽出試料を調製している間
に空気中の酸素により酸化される恐れがあり、そのため、この手法で得られた結果は正確
でないという問題があり、また、時間的、空間的な分解能を求めることも困難であった。








詳細は、上図、表や添付技報(クリック!)を参考に細胞に発現させることでオルガネラ
レベルのレドックス状態をしかも長期にわたり追跡
観察できるroGFPやレドックスフロー
ルは、食品、医薬品成分が細脳内の局所レドックス
状態に短期・長期にわたり、どのよう
な影響を与えるか、あるいは病的な細胞内レドックス状態をより正常に戻す新規のレドッ
クス調節化合物(レドックスモジュレーター)を探索する研究に貢献すると期待されてい
る。哺乳類培養細胞をはじめとする実験系を用いて新規レドックスモジュレーターの探索
を行なわれている。レドックスセンサーとして、roGFPとレドックスフロールでは、その
反応特性に違いがあり、概していえばレドックスフロールの方が多様なレドックス規定因
子(活性酸素種、グルタチオン、チオレドキシン)に直接反応するという。このことは同
一の細胞、環境条件であっても2つのセンサータンパク質が異なったシグナルを与える可
能性を示し、グルタチオンのレドックス状態は変化しないが活性酸素種、チオレドキシン
量のみが変動するような場合には、その変化はレドックスフロールのみで検知されると考
えられている。


※レドックスフロール

細胞外からの刺激やストレスあるいは疾患などによって、細胞内の酸化還元状態(レドッ
クス)は変動する。このような細胞内のレドックス変化について、酵母がもつレドックス
センサータンパク質Yap1のセンシング部位の構造変化を、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET
)を用いて可視化するセンサータンパク質レドックスフロールの開発に成功した。レドッ
クスフロールと同様に、レドックスを検知するプローブroGFPが報告されていたが、疾
患モデル細胞と正常細胞との間のような、微妙なレドックス状態の差異を区別することは
できていない。レドックスフロールを動物・酵母細胞内で発現させることにより、細胞内
のレドックス変化が顕微鏡下のスペクトル変化として簡単に追跡できるようになった。例
えば、重篤な遺伝的神経疾患に、オルガネラの一つであるペルオキシソームが形成できな
いZellweger症候群が知られている。ペルオキシソームは、活性酸素を生産する代謝を担う
オルガネラである。ペルオキシソームを持たないマウス培養細胞では、予想に反して、正
常細胞に比較して細胞質が還元的になっていた。さらに、レドックスフロールを発現する
マウス培養細胞を用いて、薬剤スクリーングを行った結果、TSAという薬剤が有効なことが
わかった。


今夜は、ポストハーベスト農薬使用のリスク、回生電力利用技術、蛍光タンパク質プロー
ブの3つを考えてみた。ところで、東北楽天ゴールデンイーグルスから新ポスティングシ
ステム(入札制度)でのメジャー移籍を目指していた田中将大投手が現地22日、ニューヨ
ーク・ヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約161億8000万円)で正式契約を結んだとい
うニュースが飛び込んできた。1年の契約額が23億円となり、エイジェントの取り分が
わからないが、日本のサラリーマンが40年間、懸命に働いて稼げる賃金は4億円がやっ
とということになるだろうか(実際にはこの額を稼げるサラリーマンは極一部に限られる
だろう(それも、民間企業の重役や高級官僚を除いた上での話だが)。それと比較すると
マー君の額たるや、超生活感覚の世界、嫉妬や悪意で言うのではないが、これは、"あぶ
く銭"だろ。サウナでテレビの記者会見を観ていてそんなことを考えていた。
 

コメント
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