極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

アゲラタムと投資改革

2009年10月23日 | 時事書評




流星の騒ぎおさまり 朝日射す なにごともなくアゲラタムは咲く





サスペンス政治ドラマが面白い。ハネムーン中に冷水
を浴びせるかのような西川社長の後任に斉藤次郎元大
蔵省次官の内定報道。細川政権時の深夜突然の国民福
祉税構想が記憶が甦る。問題は「脱官僚」もさること
ながら、オープンや透明化をめざしている矢先に、旧
態依然としたこのような「手法」が取られたことは問
題。政府は21日、平野博文官房長官は記者会見で、
「斎藤氏は郵政事業の見直しができる人物だ。(昨年
は)日銀の独立性が担保できないと考えて反対した。
今回の人事とは違う」と強調したが、もし、「
民主党
≒小沢一郎」でなく「民主党=小沢一郎」
が真相なら
新政権の崩壊を予感させる事件だ(当の本人は言下に
否定するだろうが)。尤も、後任を引き受ける民間人
がいない中、経済回復・安定・成長の貢献に転換でき
る人物として適任かもしれないが。



地方の切り捨ての象徴として、郵便局の有り様を改良
するためにどうしたいのか、さっぱり見えてこないの
貴重な時間を割いて考えてみる。現在、2万4千5百
余ある郵便局の
ユニバーサル・サービスの整備充実と
は? そのサービス体制でどの程度の向上が? いま
検討中とされる年金取り扱いや介護サービスの拠点化
構とどう絡むのか?



過疎・高齢化集落(限界集落)に対応するサービス(
郵便+金融+保険+年金+介護)の民営の拠点化で成
功すれば世界中のモデルなる。日本郵政は郵便貯金と
簡易保険による資金の8割を国債で運用している。平
成22年度予算は50兆円超の国債発行がほぼ確実視
される中で「
今後も国債の買い手として郵政に期待し
ている
」(財務省幹部)というが、政府は民営路線を
堅持するとした日本郵政の見直しの基本方針を20日
に閣議決定したものの、制度設計は定まっていない。



竹中平蔵でなくとも『デジタル革命』の進展が続く中
郵便、金融、保険の電子化で様変わりし、おまけに年
金等の国民福祉(憲法25条)番号制の導入が想定さ
れるなか、郵政事業が社会の安定に寄与したことは認
めるが、これまで通りの資産の非民間運用だけでは、
問題があるだろう。もっとも、ハゲタカに持って行か
れるリスクをどう見積もるのかも心配だが(「
郵政民
営化と郵便預金あり方について
」)。



【りんごは愛で育てる】

  「りんごは愛で育てる」

無農薬でりんごを栽培している
木村秋則をはじめて知
る。土壌生物の豊かな構成で酢を使い成功したという
ので時間に追われてながらネット検索をしている ^^;。
実はこの真逆技術?の確立を試みている馬鹿なわたし
がいる(“Never give up ! ”)。 そこで、咄嗟に飛び込んだ
文字が「放・射・菌」。



放線菌(order Actinomycetales)は、グラム陽性細菌の一
分類群。原核生物(細菌、古細菌)の種は、約1,000属、
5,000種だが、このうち放線菌は約100属、1,000種を占
める。土壌を主たる生息域とし、大部分は絶対好気性
で分離・培養・保存の可能な微生物。放線菌が他の細菌
群と以下の2点から区別して扱われる。

①原核生物でありながら、多くの放線菌は分岐を伴う
 糸状の生育を示し、多様な形態を呈する。また、一
 般的に胞子を形成し、中には胞子嚢や運動性胞子を
 形成する種も含まれる。
②これまでに微生物から発見された抗生物質は約1万
 化合物と言われているが、その3分の2はStreptomyces
 属を中心にした放線菌の生産物であり、実用化され
 たものも少なくない。 


放線菌は特に抗生物質を生産する菌が多いので重要で、
抗生物質生産菌の大部分が放線菌に属し、特にストレ
プトマイセス属(Streptomyces、ストレプトマイシンの
名の由来)に多い。放線菌はカニ殻やエビ殻等の甲殻
類に含まれるキチン質と呼ばれる物質を好むものもあ
る。このキチンはキチナーゼという酵素によって分解
され、糸状菌等の病原菌の活性を抑制する効果があり、
農業や園芸において
EMぼかし等の肥料に大量に用いら
れている。特に冬など寒い季節や落ち葉の下の寒い場
所を好む。竹林など多くの場所に生息しているという。
なるほど、そう言うことかと腑に落とし本題へ。



 北野一

【投資改革】

Pモルガン証券北野一チーフストラテジストの「1993
年以来の金持ち・株主優遇から労働者や再分配の重視
など、株主以外のステークホルダー(利害関係者)重
視の政策への転換期を迎えている。この政策転換は一
見、株式市場にとっては逆風にみえる。しかし、グロ
ーバル化が進み、外国人投資家が日本市場に対し、海
外市場並みの高い収益率を要求してきた結果、資本コ
ストの上昇という弊害をもたらしてきたことを考えれ
ば、日本株にとって実はプラスに働くとの予想」を言
い換えれば、これまでの投資の特徴をいえば、これま
でので儲けた金は、ゴルフ、ベンツと嫁さん
の買い漁りで、所謂、「コンクリートからひとへ」の
で儲けた金は、旅行とレクレーション等
に消費されるだろう。謂わば、喧噪絶えない博打場型
からルール厳守の防音・防振構造の静かな取引場で投
資商いに変わる。「内需拡大→輸出依存脱却→不均衡
是正」の消費者密着型の下から内需拡大投資に転換す
る気配だ。ところで、「環境」「内需」の2つ投資先
として次のようなカテゴリ別で企業名167銘柄を挙
げている。

(1)スマートグリッド・省エネ住宅(→オール電化)
(2)エコカー
(3)太陽光発電
(4)生活支援
(5)子育て介護
(6)バイオ・医療

RBG-LED.jpg  Light-emitting diode (LED)

例えば、(1)のLED(発光ダイオード)関連となる
と、シチズンHD、スタンレー電気、三洋電機、TO
WA、ディスコ、太陽日酸、京セラが川上から川下の
企業群となる、この様にエコカー、太陽光発電関連の
川上から川下の関連企業群に投資先を絞り込んでいる。
因みに、横串的によく挙げられる銘柄として三菱電機
がある。確かに「国策に売りなし」だが、わたしたち
のライフ・スタイルが国策によりどのように変化する
のか素早く読み解き投資することが肝要だ。



心配なのは、所得の再配分の歪さの進行だ。厚生労働
省が
「相対的貧困率」を初めて発表した。平成19年は
15.7%で、7人に1人が貧困状態という結果。算出を
行った10年以降で最悪となった。18歳未満の子供が低
所得家庭で育てられている割合「子供の貧困率」は14.2
%だった。経済協力開発機構(OEDC)が昨年に公表し
た加盟30カ国の比較では、日本は4番目に悪かった。






格差拡大が続けば成長戦略は変質する。消費が偏るこ
とで経済循環も歪になり社会が紊乱することを今回の
金融危機で身をも知った。1本2百万円ものワインが
特定の職業人により消費されていく風景だ。このまま
では「普通の家計」は破綻する!-夫47歳「標準世帯」
から赤字に転換との予測は(経済ジャーナリスト荻原
博子「エコノミスト マネー」09/11号)、切実な切迫
感が漂っている。




アゲラタム(Ageratum )は、キク科カッコウアザミ属の
園芸植物の相称である。戦前から栽培されていたのは、
和名を「かっこうあざみ」というconyzoides 種であった
が、現在栽培されているのは、ほとんどが和名を「お
おかっこうあざみ」というhoustonianum 種である。属
名は a(否定の接頭語)+geras(古くなる)で、長い
間鮮やかな青紫の花色が保たれることによる。オリオ
ン流星群に何故かしらご執心の彼女。前もこんな経験
したよねと言う。親父が亡くなる1年前、息子達と車
の中でじっと待っていたと話す。そうだったけ。でも
不思議だな。天体に魅せられるなんて?きみは理数系
頭だなと軽口をたたく。結局、天気が悪く流れ星は見
られなかった。翌朝、日差しさす玄関先に立ち花を見
る。そんな気分を読む。優しい紫色の花咲かす「アゲ
ラタム」。花言葉は「信頼」。




そうなんだ、軍艦島でプロモーションビデオ取ったんだ。

                                                   
                                


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