ニュースで「みんなのトイレの神様」というのをやっていた。少し目を通すと、懐かしい「言い伝え」が出ていた。
「夜に出る蜘蛛は幸運のしるしなので、殺してはいけない」・・・幼い時、よく母親に言われた。ところがオヤジはクモが大嫌いで、よく「殺す・殺さない」でケンカをしていた。で、大抵は母親が勝っていた。懐かしい思い出だ。
「夜に新しい靴をおろしてはいけない」や「夜中に爪を切ると親の死に目に会えない」もよく言われたものだ。しかし、爪に関しては散々夜中に切っていたけれど、お陰さまで両親の死に目には会えた。
「夜に笛を吹くと蛇がやってくる」というのもあった。けれど下河原の家では笛を吹かなくても、ヘビの青大将が出てきた。どこかに住みついていたように思う。
時々、2階の天井あたりで、ザ―・ザ―・ザ―というヘビが歩く?物音がしていた。当時は衛生環境が悪くネズミも沢山いたが、そのネズミをヘビが狙っているようだ。天井でガサガサ・ガサガサ・ザ―・ザ―とバトルの物音がしていた。
幼い僕には天井で物凄い事が起きているような気がして怖かったが、田舎者の母親は平然と「ヘビはネズミを追いだしてくれるし、クモはゴキブリを追いだしてくれる。大事にしないとね」
うーん。今で言うと、「生きた殺虫剤」みたいなものだったということか。