古着の思い出

新聞に出ていたが、古着ブームが再来しているという。先ずはもったいないし、おまけに景気もあまりよくならないし、当然かもしれない。

僕の若い頃も古着が流行していたように思う。当時の僕にとって、それはオシャレというか、個性的な服装を目指すファッションであった。

色々なものを買った。大概は家族にも友人にも、特に彼女にも嫌な顔をされたのを記憶している。それでもメゲズに頑張って着込んでいた。

ある時、アメリカ軍のお古だと思う外套と言った方が適切なレアもののコ―トを買ってきた。広げてよく見ると、エリの所に鉄砲の孔のようなものがあった。

よくはわからないが、ひょっとしてエリを立ててる時に撃たれると、ここに孔が空くかもしれない。という事は、この元所有者は首か頭を撃たれて死んでるかも。時はベトナム戦争の真っただ中の時代だ。

僕は平気だったが、家族に猛反対されて結局処分してしまった。

今、息子が米軍か何処かの古着を気に行って時々買ってくる。遺伝子は引き継がれている。

煙草の色々な害？

今日は昼間に、ちょっと仕事も関係した講演会に出席した。尊敬もし、親しくしていただいている医療関係の理事長が主催されている会だ。

意外と早く会場に着いたので、あまり早く会場に入ると知り合いとかに出くわして挨拶などという煩わしい事が出そうなので少し時間調整で、喫煙所で煙草を一服。

１５分前のころ合いの時間になったので会場に入ると、もう後ろの方は満席で前から３列だけ空席で残っている。煙草なんか吸わずに早く入るべきだったと若干の後悔をしながら３列目に座った。

開演５分前。前の席がなかなか埋まらない。そこで、主催者の理事長がマイクで「ヒゲを生やされたんですか。○○さん。前の席にお願いします」

うーん。御指名されたら前へ行かざるを得ない。特等席に座らされた。お陰で２時間の講演会を緊張して一睡もせずに聞き入ってしまった。

帰りにまた喫煙所へ。もっと早く入ったらよかった。煙草には色々な害がある。

スーパーでの些細なバトル

今、近くのスーパーから帰って来た。今頃の時間は比較的空いているが、仕事帰りか、飲み会を早く引き上げた子が帰りに買い物に来るのか、案外若い子が利用している。

レジも忙しい時は５台でフル稼働だが、当然にこんな時間は２台で対応している。２台だから、結構な人がレジに並んでいる。

レジに並ぶ時には、誰でもそうだと思うが、先ず並んでいる人の数でおおよその検討をつけ、さらに買い物の量で並ぶ列を考える。一人で３人分位買い込んでいる人もいるから要注意だ。

今も２台のレジのうち、二人しか並んでいない方を選んだ。おまけに僕の前の子はコロッケとお茶だけだ。これは早く回ってくる。

いよいよ前の子の順番に来た。すぐに金額が出た。勿論ウン百円だ。ところが、彼は徐に１万円札を取り出した。－何を考えてるんや。ウン百円やったら、千円を出せ。－

まあ、それでもお札を勘定する位の手間やから我慢しょう。ところが、お釣りのお札が足りない。担当の店員さんが店長か誰かを呼びに行った。－早くしてくれ。お釣りのお札位準備しておけよー

僕の後ろにいた人が隣のレジに移った。しかし、僕はこの１万円君と運命を共にしている。動くわけにはいかない。－遅い。早く来てください。店長さんー

やっと来た。お釣りを渡して、僕の順番に。支払いをして籠から牛乳を取り出した頃には隣に移った浮気者のおっさんははもう店にいなかった。

日本人は優秀

昨日は外国から知り合いがやってきて晩御飯を一緒にとった。全国を回っている。お気に入りの地域は茅葺きとかお城のある所のようだ。まあ予測通りの月並みな感性でした。

それと、日本人は礼儀正しいと感心していた。お世辞半分かも知れないが、どこでもお辞儀をしてくれると言う。

確かに日本人はお辞儀が習慣化している。あいさつでも必ず頭を下げるし、デパートは勿論の事、コンビニでもしてくれる。電話でしゃべりながら頭を下げている人も沢山見かける。

基本的に日本人は戦闘的ではないんやろう。農耕民族やから受容、寛容の種族だと思う。農耕民族は人間では操作のしようのない自然相手やから我慢から先ず入る。

その点、ヨーロッパあたりの狩猟民族は食べ物を自分の五感と勇気で見つけるわけやから戦闘的になる。

そんな種族の中で、頭下げたら負けに決まってる。単純だ。

おそらく、「負けるが勝ち」てな諺はないと思う。種族的には日本人の方が優れているように思えてならない。知り合いと話をしながら、ふと感じた。

僕のおもちゃ

今日、エレキベースを買ってきた。この手の買い物は難しい。３種類ほどのベースを聞き比べると素人眼にも高いものはいい音がする。費用か音か。

素人であるにも関わらず、偉そうな評価を下して、若干予測費用より高価なものを買ってしまった。有名なベーシスト（僕は知らない）のモデルとかいうのを購入。同じモデルやから同じように弾けるわけないけど。

少し音を出したけど、指が動かない。広がらない。ドミソの和音を簡単に指で押さえられていたのに、音がビビってしまう。しっかり押さえられない。

基本から練習し直し状態だ。ベースは弦が太いので指に大きな溝ができる。痛みが細い弦のように尖鋭的でなく鈍痛だ。

これがまた痛い。それでもそれに耐えないと。

我が家に僕のおもちゃが増えました。

夢占い

尾籠な話で大変失礼ですが、最近、歳のせいか夜中に必ずトイレに起きてしまう。少し弁護させていただくと「必ず」ではなく、４夜に３夜位のほとんどである。

夜はだいたい１０時３０分頃に寝て、朝６時頃に目ざめる生活をしているが、夜中の１時３０分頃にトイレに目ざめる。この１時３０分は、それこそJRなみの定刻である。

で、たまに夢で目ざめる。昨夜も夢を見た。・・・僕がトイレをしていると、何故か便器にタオルか服みたいなものが現れてかけてしまった。そこに妻が何処からか現れて、僕を非難している。・・・ところで眼が覚めた。

こういうトイレに入っている夢を見たら、本当に夜尿をしている事があるとよく聞くので、思わず股間に手をあてる。

大丈夫だった。ほっとして起きて時計を見ると、やっぱり１時３０分。

トイレに行ってほっとしたけど深層心理的には、こういう夢は何を意味しているのか。

歳をとっても角がとれない

この歳になって、おまけに第二のクールダウンの職場で、仕事でカッカする事があった。

良かれと思ってサポートした事が、まあ言えば「ありがた迷惑」だったようだ。

今は冷静にコメントしているが、その時は・・・である。まあ、歳のお陰で若い時のように感情を行動に移すことはなかったが、内心面白くない。

ただ、冷静に考えると「過ぎたるはおよばざるが如し」でもあるし、サポート自体が人のためでなく、自己満足のためにやったような所もある。

歳をとれば角がとれて温厚になると言われるが、角のとれない僕は何なのか。

他に悩みはないのか

昨日の夜、学生時代のバンド仲間から連絡が入った。練習場が確保できたので１２月からバンドの練習を始めるという。

前にも言っていたカントリーアンドウエスタンのおやじバンドだ。二つ返事でオーケーを出したが、実は楽器がない。

昔使っていたエレキベースは後輩に置いて出て行ったので今、手元にはない。買わなければとインターネットで目ぼしいやつを探してみた。

値段はピンキリだが、十分に購入できるお手頃価格のものもある。ただ、おっさんがあまりにも安価なのを使っているのも侘しい感じがするし、と言って高価なものを購入しても演奏技術とつろくしないし。悩んでしまう。

こんな事で悩んでいる僕はアホ？。他に悩む事はないのかいな。

世の中、相対的？

今日、帰りの地下鉄で今風の表現で言うと、僕的には凄く興味を引く光景を目の当たりにした。

前の席の若者がこの季節でも半袖のTシャツ1枚で平然としていた。まあ昼間は暑かったから、これもありかと思った途端、次の駅で若者の横にカーディガンの上に薄手ではあるがブルゾンを着こんで、頭は毛糸の帽子の中年男性が座った。

同じ２０度でも人によっては暑く、人によっては寒く感じるという事であろうか。

そういえば、雨降りの時でも、まだ降っているか分からない時でもしっかり傘をさしている人も言えば、土砂降りみたいな雨なのに、傘を持ったまま平然と歩いている人もいる。

この世の中、１＋１＝２のような絶対的な物差しはないのか。ほとんどの事象は相対的なんだと思ってしまう。

眼の検査

最近、眼ヤニが出たり、涙が出たりするので、眼医者に行った。ひょっとして白内障とか緑内障とかになっていれば、大変だ。

先ず、視力検査をした。検査員の方が、「どうですか。はい、そうですね。右があいてますね。では、これはどうですか。分かりにくいなら、雰囲気で感じで答えてください」

何や。山カンで答えてもいいのかいな。山カンは得意やで。人生すべからく山カンで生きてきたみたいなもんやから。

山カンで、視力は右左とも０．９だった。

いよいよ、白内障、緑内障の検査だ。少し緊張して機械を覗く。光を当てられてまぶしい。

しばらくして先生。「白内障も緑内障も心配ないです。年齢から来る劣化はありますけれど」

ほっとしながらも、「年齢からくる劣化」か。そういう歳やからな。診察室から出てから、ふと。眼ヤニや涙はなんで出るのかいな。

これも年齢のせいかもしれない。

ハロウインの飾り付け

我が家のハロウインの飾りつけです。暗くていまいち分かりづらいですが、カボチャに紅葉したリース等々の単純なものだが、家の前に何か飾り付けをすると嬉しくなってくる。

特にハロウインの飾りつけは色合いが暖かくほっとする幸せを感じる事ができる。元々収穫を感謝する祭りだからかもしれない。

同じ飾り付けでもクリスマスは、とりわけ我が家はクリスチャンの家族のせいかもしれないが、派手な飾りつけのわりには厳粛な思いがする。

今年はどんなクリスマスの飾りつけにしょうかと楽しみだ。

職場の学会

先日、今の会社の「○○学会」たるものがあった。要するに若い職員が自分の部署の仕事上の問題点を取り上げて、その改善提案などを発表する会だ。

入社して３，４年の職員が緊張感いっぱいで声をうわずかせながら一生懸命発表している。内容は正直言って大したものではない。それでも、会場で見守っている同僚、上司の背中を見ていると熱いものを覚えてきた。

聞いているうちに前の職場での思い出がよみがえって来た。

前の職場でも同じような提案発表のような会があった。各部署ごとに皆で課題を出しあい改善点などを議論し、発表シナリオを作成していく。

僕自身も若い時は発表もし、中堅になった時は若い職員のまとめ役をし、後年には審査員もした。懐かしい思い出が一杯だ。

間違いなく、職場のまとまりというか、活性化の推進力になる仕掛けだ。職場教育研修の最たるもののように思う。

プレッシャーに負けずに頑張れよ、と声援して会場を後にした。

小学校同窓会

日曜の夜は小学校の同窓会があった。１５年ぶりの開催だった。１３人が集まったが、僕らの小学生の頃は１クラス５０人を越す時代だから少し集まりが悪い感じはする。

もう亡くなった人もおり、音信不通の中にも亡くなった人がいるかもしれない。

会うなり、開口一番、優等生のおばちゃんが「○○君、ヒゲ生やして偉そうにしているけど、小さい時と全然かわってない」何や、それは。

小学校時代のセピア色の写真と今の皆を比べながら、とりとめのない会話が続く。失業して大変な友、年金と貯蓄で悠々自適の暮らしをしている友、有閑マダム。色々な境遇の者がいるが、今のひと時ばかりは５０年前の少年少女だ。

男は頭が薄くなったり白くなったりしているものの、昔の面影がはっきり残っている。その点、女性は全然イメージが違う人がいる。太っていた子がスリムになっていたり、反対の子もいる。化粧のせいもあるのか、顔立ちが全く違っている子もいる。女は魔物ということか。

みんなで記念写真を撮って、これから毎年集まろうと誓って別れた。

帰り道、ふと１０人のインデアンの歌が出てきた。もう、そういう年代かもしれない。寂しいけど。

今宮神社にも行きました

建勲神社の後、隣にある、かの「あぶり餅」で有名な今宮神社に向かった。建勲神社と打って変わって境内は沢山の人で賑やかであった。

鳥居の前に違和感のある看板が立っていた。「婚礼パック・・・」、「七五三パック・・・」。費用の付け方もスーパーの売り出しのような１・９・８の数字がついている。神社も経営が大変なのか。

境内の木々に紅葉の始まっているのがあった。もう晩秋が近いのか。嬉しさと侘しさが相半ばする。

本殿で御挨拶して、早速「あぶり餅」の店に向かう。食べようと向かったものの、沢山のお客さんのほとんどがカップルだ。

カップルばかりの中で、おっさんが一人たべるのは何とも気が引ける。諦めて神社を離れた。

もっと空いている時に来ればよかった。

はじめての建勲神社

建勲神社にはじめて行った。鴨川散歩から離れて西に向かい、こんもりとした船岡山を目指した。

僕個人としては結構メジャーな「行った事ない場所」なのだが、人気がないのか誰もおられない。

由来を見ると、建勲社は明治２年に織田信長を讃えるために東京と天童市に創建されたらしい。その東京にあった神社を明治１３年にこの地に遷宮したもののようだ。

もともとこの土地は四神相応の玄武の場所にあたり、秀吉が信長の廟所として定めた場所のようだ。

静寂の中、長い階段を登り本殿に向かった。何のきらびやかさも奇をてらうものもなく質素そのもの気配に、武将の中では奇抜さで名を馳せている信長との違和感を少し感じたが、本来、武将を祀るとはこういう雰囲気ではないかと納得した。

不思議な清涼感をいただいて建勲神社を離れた。