写りが悪いけれど、職場の近くの名もない(本当はあると思うけれど)小山の紅葉だ。
山全体を見事な暖色系の紅葉色が覆い尽くしている。自然の凄さというか、人間が思いつきそうにない色合いがにじみ出ている。見ているだけで感動ものだ。
しかし、これも近くまで寄って眺めると、半分くらいは今にも死にそうに喘いでいる瀕死の葉っぱで枝にしがみついているだけだ。見ていて可哀そうになってくる。憐れは感じても決して「綺麗だ」とは思えない。
考えると、何事においても遠くから眺めるのがいいのかもしれない。
室生犀星は故郷を「故郷は遠きに在りて思うもの」とうたったが、「紅葉」も遠くから眺めて感動するものかもしれない。
ところで、最近は永観堂、清水寺や高台寺など、紅葉の時にライトアップをして観光客を楽しませてくれている。
ライトアップはうまく考えたもので、明るくするとカメラのCMにあったように「綺麗な紅葉はより綺麗に・・・枯れかけた紅葉はそれなりに・・・」見える。
瀕死の葉っぱもそれほど「瀕死」には見えない。
女優さんなんかもライトアップしているようだが、「綺麗な女優さんはより綺麗に・・・綺麗でない女優さんはそれなりに・・・」か・・・
瀕死の女優さんも・・・・