還暦男の徒然日記

還暦過ぎの余生を楽しもうとの魂胆?が覆えさせられそうな日々の奮闘記

泉踊寺から清水山へ

2011-02-11 16:07:07 | 京都ウロウロ

昨日の夜、ネットで「東山トレイル」の図面を見て、今日は是非ともまだ歩いていない東山トレイルのコースを歩こうと心に決めた。

この前、伏見稲荷から東福寺まで歩いたので、今日は泉踊寺から将軍塚まで歩こうと朝から出かけた。将軍塚から先は南禅寺から大文字山、瓜生山と歩いた事があるので、これで何やかやと言っても狸谷不動まで歩いたことになる。

もちろん、歩いて泉踊寺へ。途中、今熊野の東大路とJR線の交差を通る。通りから線路を見下ろしていると、懐かしい小学生時代の思い出が蘇ってきた。

小学生の頃、特急「こだま」が走っているのを見たくて、ここまでやって来て、線路沿いの土手まで降りて間近で「こだま」が走っているのを見た記憶がある。今でも鮮明に憶えているから子供ながらに相当の衝撃があったのだろう。今から思うと、よく土手まで降りて見たものだとぞっとする。すべり落ちたらおしまいだ。子供ものんびりで、国鉄ものんびりで、そんな事が容認される時代だったのだろう。

そんな懐かしい思い出を浮かべながら、泉踊寺へ。泉踊寺の起源は諸説あるみたいだが、有力な説としては開創者を空海とする法輪寺が起源で、文字通り日本の仏教界の草分け的寺院だ。それ以降、皇室の祈願寺となって、歴代天皇の墓所となったことから皇室と深い関わりを持って行った。

確かに今も山間いの静寂さが荘厳さを醸し出している。

先を急ぐので玄関先でユーターンして、今熊野観音から清水山へ・・・

 泉踊寺裏山、京女学園裏山を通って国道1号線へ。この国道の下に掘ってあるトンネルを渡って清水山中へ。なにやら怪しげなトンネルを越えて・・・・

いよいよ山中へ。結構な登りだ。すぐに息が上がってしまった。それでも休むことなく15分。清閑寺山山頂に到着。清閑寺山があること自体知らなかった。三角点もなく、簡単な表示がしてあるだけだ。標高は202mとある。

そこから5分ほどでいよいよ清水山山頂に」到着。ここは標高242.5mとあった。

あまり記憶がないが、このあたりは文字通り清水寺の裏山だから、幼い頃、よく遊んでもらった山中なのだろう。その清水山から少し将軍塚へ向かったところに、僕が「将軍塚」と勘違いしていた石碑があった。

この前、将軍塚に行った時に何か印象が違ったのだが、小さい僕は、この石碑を「将軍塚」と見誤っていたようである。石碑を見た途端、子供の頃の思い出が蘇ってきた。よくこの石碑の前をうろついていた。

ここから東山ドライブウエーに行ったり、稚児ヵ池という池に行ったり・・・・

ほどなく東山山頂公園に。ほんまもんの将軍塚に。山頂からの京都盆地の景色は残念ながら曇っていた。

もう時計は12時を過ぎていた。今日はこれ位にしておいてやろう。

 

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「死」に夢中?

2011-02-11 15:22:06 | 日記

今日の朝のワイドショー番組で鳥越俊太郎とクリント・イーストウッドとが対談していた。鳥越俊太郎70歳、イーストウッド80歳という。

イーストウッドといえば、夕陽のガンマンで、自分の棺桶(実はこの中に彼の愛用の銃が入っている)を引きずりながら荒野を歩くシーンが頭の中にでてくる。僕の青春時代の懐かしい映画だ。鳥越俊太郎さんも彼への懐かしさは強いようで、是非会いたいとの思いが実現したという。

鳥越さんは大腸がんを罹患され、以後転移などで4度も手術をされているという。4度もしているとは知らなかった。僕も癌になり手術をしたが、幸いその後の経緯はすこぶる良く何の治療もしていない。

4度も手術をすれば、やはり「死」というものを身近?に感じるんだろう。イーストウッドとの対談でも、この「死」をモチーフに話が進んで行った。イーストウッドのまもなく公開される映画「ヒア・アフター」もこの死がテーマだ。

僕は医師から癌を宣告された時、先ず僕のいなくなった家族をイメージした。「死」が恐怖だとか、「生きたい」とかそういう気持ちよりも無機質に僕が家族の中で透明人間化していた。

イーストウッドは鳥越に「死ぬことに夢中にならないように」と言っていた。「死に夢中」・・・「夢中」の訳をしているが英語で何と言ったのか知りたいが・・・

僕は「死」が現実の問題となった時、「死」に夢中になるなというよりも、むしろ人間は「死」に夢中になれないのではないかと思う。あまりにも厳しい現実が迫った時、人間の心理機能はその現実を無機質化していくように思うのだが・・・

ということは、「死」に夢中になっている間は「生」に執着していることになる?

 

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映画「シチリア シチリア」

2011-02-11 14:50:29 | 映画日記

映画「シチリア シチリア」を見てきた。「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作だ。

トルナトーレ監督の父親の自叙伝というか、監督の自叙伝でもあるような題材だ。時代背景はムッソリーニ時代のイタリア・シチリア地方から始まる。

若きトルナトーレ監督の父親がムッソリーニの圧政に反発し、次第に共産党活動に入っていく。そんな中で監督の母となる女性と出会い、恋に落ち結婚する。共産党活動と言いながらも、実体はマフィアに対する民衆の抵抗活動だが悲壮感はない。

画面いっぱいにシチリアの綺麗な風景と当時の民衆の生活が爽やかに描かれ、辛く厳しい生活をしながらも大らかに前向きに生きている人々の姿が綿密に描かれている。おそらく監督が幼い時に出会った人たちが題材になっているのだろう。

感動をする場面もなく、淡々と流れていく映像の中に監督の故郷バ―リアへの強い思いが存分に描かれている。

最後の場面で、古い建物が次々に壊されて行く所が映しだされている。時を懐かしむ監督の忸怩たる思いがあるのだろうか。

勝手評価 ☆☆☆    映像はきれいだったけれど監督の私的映画みたいでした。

 

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