かつて、蚊帳 [カヤ] は夏の夜の必需品だった。クーラーなど無かった頃、窓を開けていると網戸も無かったので、夕方になると家の中を蚊が飛び回っていた。スプレー式の殺虫剤も無い時代なので、安眠するためには蚊帳を吊ってその中で寝た。蚊帳に入るときに蚊を一緒に入れてしまうと、朝まで狭い空間で蚊と同居することになるので、注意しなければならない。蚊帳に出入りするときの正しい作法(?)は、 MPさんのブログに詳しく書かれている。その蚊帳が、今でも我が家にはある。昔使っていた頃は鮮やかな緑色だったが、すっかり黒ずんでしまった。これは六畳用なので、釣り紐が四隅と長辺の中央の六ヶ所に付いている。釣り紐の先の環は、1個だけ残っていた。蚊帳はあるが、あの独特な雰囲気の中で寝る機会はもう無いだろう。そういえば子供の頃、雷が鳴ると蚊帳の中に逃げ込んだ。麻は絶縁体なので落雷を避ける効果があることを、昔の人は知っていたのだ。
かつて、蚊帳 [カヤ] は夏の夜の必需品だった。クーラーなど無かった頃、窓を開けていると網戸も無かったので、夕方になると家の中を蚊が飛び回っていた。スプレー式の殺虫剤も無い時代なので、安眠するためには蚊帳を吊ってその中で寝た。蚊帳に入るときに蚊を一緒に入れてしまうと、朝まで狭い空間で蚊と同居することになるので、注意しなければならない。蚊帳に出入りするときの正しい作法(?)は、 MPさんのブログに詳しく書かれている。その蚊帳が、今でも我が家にはある。昔使っていた頃は鮮やかな緑色だったが、すっかり黒ずんでしまった。これは六畳用なので、釣り紐が四隅と長辺の中央の六ヶ所に付いている。釣り紐の先の環は、1個だけ残っていた。蚊帳はあるが、あの独特な雰囲気の中で寝る機会はもう無いだろう。そういえば子供の頃、雷が鳴ると蚊帳の中に逃げ込んだ。麻は絶縁体なので落雷を避ける効果があることを、昔の人は知っていたのだ。
昔は雷様におへそを盗られるのを怖がりましたが、今は電化製品を壊されるのを怖がる時代です。
実物の画像にちょっとビックリしちゃいました。
雷から守ってくれるならず~っと入っていたい蚊帳の中・・・って感じです。
隅の2本の釣り紐を同じところに掛けて、反対側の隅の2本を纏めて持ち、中央の2本の釣り紐のところで折り返して隅の4本を纏める。・・・
最近は柔らかなネットしか触れる機会がないので、麻の蚊帳が想像以上にゴワゴワしていたのに驚きました。
こちらにご所蔵とは知りませんでした。
蚊帳の中で見る真夏の夜の夢は、
きっと麦藁帽子に虫取り籠を
手にした幼き頃の御姿ではないでしょうか??
今すんでいる家は3階なので蚊に遭遇することすらほとんどなく、電子香取も使わないですんでいます。
でもこの蚊帳を吊って、窓を開けたまま眠れる環境というのはかつての日本って感じで、今は難しいですよね。