ある天気のいい朝の事でした。「ちょっと〇〇スーパーに行ってお砂糖を買って来てちょうだい!」有無を言わせぬ口調でしたが「いやだよ!行った事ないもん。」もちろん母に連れられ何度か行った事はあるのですが一人ではなく。もちろん近所のパン屋とか駄菓子屋には行った事があるのですが・・・結局すったもだの末、母の必死の説得により・・・と言うよりも勢いに押され、母は別のスーパーへ、私は〇〇スーパーへ、
この辺で御年配の方でしたら想像出来ると思いますが・・・
私の愛車。まだ子供用の小っちゃい自転車にまたがり行き慣れたスパーへの道のり、青い空とぽっかり浮かぶ雲。中学校の木々が青々と茂り、銭湯の煙突の手前を右、次の角を左へよく来る商店街を抜けると〇〇スーパー。自転車置き場に自転車を置き捨てるようにスーパー正面に歩いて向かうとシャッターの降りた入口の前には大勢の人が開店を待っていました。
オープン!
待ち構えていた人、人、人が入口に殺到。人波に押し流されるように流され、引き摺られるようにしながら店内に・・・右も左も分からぬ状態で波から弾き飛ばされリノリュームイの床に叩きつけられていました。すぐさま立ち上がり周囲を見渡すと入口を入りすぐ右側に黒山の人だかり、店員さんが「お砂糖は一家族1キロまでです。」恐る恐る人だかりに近付く。オロオロ。目的の砂糖が見えない。隙間を見つけながらソロソロ人だかりの中へ・・・眉間にエルボーがヒット、更に右頬にエルボー、更に左顎にエルボー、止めのピップドロップで人だかりから弾き飛ばされ、リノリュームの床に尻餅。
このままでは砂糖をゲットする事は至難の業。母の必死の形相が浮かぶ。やるしかない! 先程とは違い遮二無二人だかりに向かって行く。人だかりを無理やり掻き分け掻き分け、右手をせいいっぱい伸ばす。右手にちょっと冷たい固まった砂糖の感触。引き抜く。砂糖ゲット! レジで支払いを済ませ、自転車の籠に何とか収まる砂糖を入れ意気揚々と家路に・・・右頬と眉間にジンジンと痺れを感じ、口の中には十円玉の味。初めての男の勲章。
母に砂糖を渡すと「買って来たの?」多分、母も別のスーパーで大変な事になっていたのでしょう。我が子が買ってくるのは無理だと思っていたらしいです。それに私もこの日の事は母にも言っていないです。しかし数日もすると「おやつ」と言う習慣のなかった我が家に「おやつ」と称し毎日毎日べっこう飴を食わされたのには参りました。
この辺で御年配の方でしたら想像出来ると思いますが・・・
私の愛車。まだ子供用の小っちゃい自転車にまたがり行き慣れたスパーへの道のり、青い空とぽっかり浮かぶ雲。中学校の木々が青々と茂り、銭湯の煙突の手前を右、次の角を左へよく来る商店街を抜けると〇〇スーパー。自転車置き場に自転車を置き捨てるようにスーパー正面に歩いて向かうとシャッターの降りた入口の前には大勢の人が開店を待っていました。
オープン!
待ち構えていた人、人、人が入口に殺到。人波に押し流されるように流され、引き摺られるようにしながら店内に・・・右も左も分からぬ状態で波から弾き飛ばされリノリュームイの床に叩きつけられていました。すぐさま立ち上がり周囲を見渡すと入口を入りすぐ右側に黒山の人だかり、店員さんが「お砂糖は一家族1キロまでです。」恐る恐る人だかりに近付く。オロオロ。目的の砂糖が見えない。隙間を見つけながらソロソロ人だかりの中へ・・・眉間にエルボーがヒット、更に右頬にエルボー、更に左顎にエルボー、止めのピップドロップで人だかりから弾き飛ばされ、リノリュームの床に尻餅。
このままでは砂糖をゲットする事は至難の業。母の必死の形相が浮かぶ。やるしかない! 先程とは違い遮二無二人だかりに向かって行く。人だかりを無理やり掻き分け掻き分け、右手をせいいっぱい伸ばす。右手にちょっと冷たい固まった砂糖の感触。引き抜く。砂糖ゲット! レジで支払いを済ませ、自転車の籠に何とか収まる砂糖を入れ意気揚々と家路に・・・右頬と眉間にジンジンと痺れを感じ、口の中には十円玉の味。初めての男の勲章。
母に砂糖を渡すと「買って来たの?」多分、母も別のスーパーで大変な事になっていたのでしょう。我が子が買ってくるのは無理だと思っていたらしいです。それに私もこの日の事は母にも言っていないです。しかし数日もすると「おやつ」と言う習慣のなかった我が家に「おやつ」と称し毎日毎日べっこう飴を食わされたのには参りました。