3月28日(木)、日銀の物価上昇目標2%は言い換えれば通貨価値を2%切り下げようというものである。何もしなければ、なけなしの虎の子はそれだけ目減りしてしまう。年金生活のわれわれ世代にはありがたくない話だ。日本経済全体の成長のためならと忍ぶ覚悟ではいるが歓迎はできない。利に敏い資金は、昨年11月頃から、インフレに備えて既に動き出している。株式市場は活況を呈し、日経平均は昨年末と比べ約2割も上昇した。下落傾向が続いていた全国の地価はここに来て底打ちしたという。全国の百貨店も高額商品を中心に売上を伸ばしているようだ。ゴルフ会員権もこの3カ月で3割も上昇したそうだ。何事も行き過ぎが起こり勝ちだ。金融市場がコントロールを失ってハイパーインフレに進入しなければいいが。