残照日記

 趣味の囲碁、探鳥、カメラ、木工を中心に日々のできごとを綴る

狭くなった音の世界

2012-11-17 12:58:11 | 日記・エッセイ・コラム

 11月17日(土)、年を取って普通の人には聞こえる音が聞こえなくなった。一番困るのは病院の外来などで医師の診察室呼び込みの声が聞きづらいことである。つい最近とてもショッキングなことを経験した。近くの皮膚科のクリニックを受診した時のことである。中待合で順番待ちしていると医師が患者を診察室へ呼び込むのだが、私の耳には声らしきものは全く聞こえないのに回りの人は順に診察室に入って行く。私の順番がきたときも医師の声は届かず、補助する看護師の大きな声に促されて診察室にはいった。私は周りの人とは違う別世界に置き去りにされたような一種の孤独感に襲われた。そうした折も折、私はたまたまテレビ通販で難聴補助器具を紹介しているのを見た。早く言えば音の増幅器だがゲインが50デシベルでやや大型の耳かけ型である。値段は手ごろな4980円という。これは趣味の野鳥観察にも使えるのではないかと直感した。早速注文の電話を入れた。届いた商品は「シルバー・ソニックXL」という。今、性能を試しているが結構使えそうだ。壁掛け時計の秒針が時を刻む音が聞こえるようになったのである。今度、皮膚科クリニックへ行く時には装着して行ってドクターの呼び込みが聞こえるか実験するつもりだ。