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日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

2017年5月号の特集は「エンディング虎の巻」

2017-04-14 10:00:00 | (愛)のブログ
イオ5月号工程が先日終わった。
5月号の特集は「エンディング虎の巻」。

「人が生きていれば必ず最期は訪れる。
葬儀関連の書籍は数あれど、同胞の場合は日本人との違いもある。
朝鮮半島固有の風習や遺族の思いを知らないまま、葬儀を終えることも多いようだ。
本特集では、近年の葬儀やお墓を取り巻く意識の変化を取材しつつ、
葬儀そのもののあり方を考えてみたい。
身近な人を納得できる形で見送る「エンディング」とは―。」

特集頁は全部で11ページ。
故人を見送る家族たちを取材した「ルポ 同胞葬儀・墓事情」。
葬儀屋、ウリ寺院から見た風景の「増える“小さな葬儀”」。
その他ウリ葬儀を考えるヒントを集めたものを紹介したり、
「私が考える見送り方」を語ってもらったり。
その時になって困らないための準備をまとめた「エンディングを考えるエトセトラ」という頁も掲載。


イオでこうした特集を扱うのは実は初めて。
今回デザインを担当しながら、記者が取材した文章をいち早く読み、
もっと早く取り上げればよかったなと思うほど、色々なことを私自身も知ることができた。


私自身、昨年に祖母が他界した。
身内が亡くなるのは2回目で、その時より大人になったからか、見送りながら本当に思うところが多かった。

1回目は私が高校生の頃、祖父が亡くなった。祖父の葬儀ではウリ寺院のスニム(お坊さん)を呼び、父は白い帽子を被り、私たち女性は白いリボンのピン止めを頭につけて、葬儀をあげた。
昨年の祖母の葬儀の時は、祖母が日本人だったこともあり、日本のお寺のお坊さまを呼んで、葬儀あげた。
でも、出棺の時等はチェサのようにお膳を準備し、クンチョルをあげて送りだすなど、ウリ式と混ざった形になった。

真心がこもっていれば、どんな形でもいいとも思う。
でも、色々な形を知っておいて損はない。

いまの在日同胞のスタンダードな見送り方って?

日本の雑誌には決して掲載されていない、今回の特集、ぜひご一読ください。

イオ2017年5月号は来週月曜日、4月17日発行予定です。(愛)

春雷と煮干しのお味噌汁

2017-04-05 10:00:00 | (愛)のブログ
4月になりました。
4月を迎えた最初の月曜日は天気が急変して春雷も訪れました。

月曜日、お迎えのために園についた途端、ピカッという光の後にものすごい雷鳴が!
園のドアが揺れ動く位の凄まじさで、あっけにとられていると子どもたちの泣き声が…。
確かに冬眠していた虫たちがみんな目覚めるんじゃないかというくらい、すごかったです。。。

4月になり、少し私の周囲にも変化が訪れました。
なんだかいままで以上に忙しくなりそうな予感もしますが、そんな中、ひとつ心に決めたことがあります。
それは、お味噌汁を毎朝つくることと、忙しい時ほど日々淡々と過ごそうということ。

最近、子どもに朝お味噌汁作りに使う、煮干しの頭とワタ取りを手伝ってもらっています。
園での食育活動ですでに経験しているため、すごく上手に取ってくれます。
子どもも自分が手を加えたお味噌汁は格別みたいで喜んで手伝ってくれます。

朝、その煮干しでダシを取ったお味噌汁を作ると、なんだか心がほんわかします。

いつまで手伝ってくれるかは定かではありませんが、
こうした日々のなんでもない日常を大切に、あまり欲張らずに、今年は過ごしていきたいと思っています。(愛)





おすすめの漫画本

2017-03-27 10:00:00 | (愛)のブログ
今日は本の紹介を。

誰にでも、買って読んで、時が経ち場所を取るけど捨てられない本というものがあると思う。私にとって、この本もそのひとつだった。

漫画『天才柳沢教授の生活「男はここまで純情です」』。
漫画家山下和美さんの作品「天才柳沢教授の生活」を
男性脳を学ぶテキストとして再編集し、
独自の脳研究をして男女脳の違いを紐解く著作で人気を博した
黒川伊保子さんという方が、ストーリー毎に解説を書いている。

黒川さん曰く、天才柳沢教授は究極の男性脳だという。
一癖どころではなく、なん癖もある天才柳沢教授。
側にいる人は大変じゃない?と思うかもしれないが、
その独自の視点や行動が、しかし、
回を重ねるごとになんとも魅力的に見えてくる。

そして、解説がついているので、読んでなるほどとも思う。
解説自体は筆者の偏見も入っているので鵜呑みにはしないが、
漫画の主人公の独自の見方が面白い。
時に理解できることもあり、自分って男性脳かも?なんて思ったり…。

漫画自体も面白く、時に深く、時に哲学的なので、一気にファンになってしまった。
「教授、恩師に別れを告げる」
「希望行きのバス」
「柿の木のある家」
「飛行機男」
等がお気に入りで、日常的に(あ、あの漫画のようだ)とふと思いだすことがあるほど。

漫画を全巻読んでみたいが、34巻でていていまも連載中だということで、なかなか時間とお金がないので、
今度は孫とのエピソードを書いた話だけでも読んでみたいと思っている。
「天才柳沢教授の生活」入門編にぴったりなセレクトの1冊になっている。
心にどこかひっかかる漫画、
とてもおすすめです。(愛)







 

念願のジブリ美術館

2017-03-15 10:00:00 | (愛)のブログ
だいぶ前のことだが、平日休みの日に初めて三鷹の森ジブリ美術館へ出掛けた。
ジブリ美術館が建てられたのが2001年。
できた当時からずっと行きたかったものの、日時指定制ということもあり、なかなかチケットが取れずじまいだった。

今回は1ヵ月前からチケットを取り、ようやく念願のジブリ美術館へと足を運べた。
バスを降りると、早速『天空の城ラピュタ』にでてくるロボット兵がのぞいている。
美術館内は撮影禁止だが、屋上など一部の場所は撮影が許されているらしく、屋上でロボット兵と写真撮影もできた。

子どもはネコバスルームに大喜び。
ネコバスルームに入るとマックロクロスケの人形をポンポン飛ばしたりしながら、遊んでいた。
常設展示室「映画の生まれる場所(ところ)」では、おびただしい量のラフスケッチなどが貼られていた。
中には有名なロシアのアニメーション作家・ユーリノルシュテインのものも見られ、ひとりで感動していた。
ひとつの映画を作るのに、何十枚とラフスケッチを描いている様子が垣間見えて、
モノを作りあげる苦労や努力ってこういうことなんだろうな、と感心した。

ジブリ美術館内でしか上映されていないオリジナル短編アニメーションもあり、ジブリの躍動感あるアニメを鑑賞できた。

個人的にとても気に入ったのが、図書閲覧室「トライホークス(三羽の鷹)」。
HPによると、
「トライホークス(三羽の鷹)」は、三鷹の森ジブリ美術館の図書閲覧室です。
宮崎駿館主とジブリ美術館おすすめの絵本・児童書が置いてあります。
子ども達にふしぎなものを見て、触れて、感じて欲しい。美術館のこの思いを「本」という形で伝えていく場所として作られました。
子どもたちが実際に本を手に取り、読むきっかけを作る場所でありたいと思っています


となっている。

初めて目にする本やジブリ美術館にしか置いていない展覧会のカタログなどがあり、子どもよりも夢中で手に取っていた。

なかなか美術館に訪れる機会が少なくなってしまったが、
やはりこうした場にきて、見て、触れて、感じることはいいな~と心底思った。
想像力を刺激されるジブリ美術館、子どもだけではなく、大人こそおすすめの場所だな~と思いながら、帰路についた。(愛)

エンディング

2017-03-06 09:00:00 | (愛)のブログ
個人的にお世話になった方が逝去された。
お見舞いの手紙を送ったのがつい1週間前だった。
悔しくて、残念で堪らない。
でもきっと一番は本人が悔しいのだと思う。
色々計画中だとも聞いていたので。

生ある限り、いつか訪れる最期。
生きている時間は本当に大切で、奇跡なのだと思う。
だから、悔いのないよう、一瞬1日を過ごさなくてはいけないのだとも思う。

その方とは悔いが残ってしまったが、それでも出逢えたことに感謝している。



ここ最近、色々と重なり、エンディングについて考えさせられることが多い。
それだけ歳をとったということなのか。

イオの企画でもエンディングについて準備中だ。
葬儀のことだけじゃなく、お墓等の問題についても扱う予定。
たくさんの取材や記事を通して、また色々考えたいと思う。(愛)

ミッフィーの産みの親

2017-02-23 10:00:00 | (愛)のブログ
先日、ミッフィーの産みの親であるディックブルーナさんが亡くなったとの報が入りました。
(トップの画像は「ディック・ブルーナのデザイン」より<ブラックベアシリーズのポスター>)
以前ブログでも書いたことあるくらいに、尊敬するデザイナーでもあったディックブルーナさんの訃報にショックでした。

ミッフィーという世界中で愛されるキャラクターを作ったディックブルーナさんは、絵本作家でもあり、最高のグラフィックデザイナーです。
彼の描くキャラクターはシンプルでありながらも魅力的です。
一本の線も大切に大切に丁寧に描きます。

ディックブルーナさんの作品を見ていると、自分のデザイナーとしての至らない部分がわかり、なんだか、チクチク痛くなります。
と同時に、まだまだ勉強しなくては!と身が引き締まります。

「これもシンプルで力強い。シンプルであることは私にとってとても大切なことです。」
ディックブルーナさんのこの言葉。
彼のデザイン哲学を表しているといってもいい言葉です。



一番難しく、それでいて万人に届く一番力を持つカタチ。それが「シンプル」だと思います。

いまいちど、彼の初期のデザインから振り返り、勉強し続けたいと思います。(愛)

猫と触れ合う時間

2017-02-13 10:00:00 | (愛)のブログ
先日、猫と触れ合える「ねこぶくろ」という場所に行ってきた。

いままで猫は5匹飼ってきた(実家で)。
4匹は天寿を全うし、いまは1匹が残っているだけだ。
東京の家では猫を飼うことができないので、実家に帰ってその1匹の猫と触れ合えるのがひとつの楽しみでもある。

自分の子どもは猫を飼いたいというが不可能なので、せめて触れ合える場所を、ということで連れていった。
ところが、あまりの猫の可愛さに子どもよりも大興奮で写真を撮りまくってしまった。
ちょうど入場した時間がネコちゃんたちのご飯タイムでもあり、手から直接ご飯をあげることもできた。

色んな種類の猫たちがいて、それも面白かった。






一番可愛らしかったのが、ロシアンブルーのジャスミンちゃん。
ロシアンブルーは飼い主にとても懐くらしく、店員さんの肩の上にずっと乗っていた。
(その後<そろそろ重いからどいてね>、と降ろされていたが…)


会社が今の場所に移転してからは野良猫もよくみかけるのだが、
野性の猫は触らないと決めているので久々の触れ合える時間にかなり癒された。

子どもも猫と触れ合えることができて楽しかった様子。
なでなですることができた猫の写真付き缶バッチのお土産ももらい、満足して帰った。

私個人的には実家で飼っていた猫たちはもう家族の一員だったので、色んな感情を教えてもらった。
いつかもし猫を飼えるような条件が整ったら、子どもに生命の大切や愛しさ、責任等を教えるためにも猫を飼ってもいいな、と思っている。(愛)

流行りのドラマを見ながら思うこと

2017-02-02 10:00:00 | (愛)のブログ
私の趣味は何だろう?と思った時に、子どもの頃から欠かさずしてきたことがある。
それは「テレビドラマ」を見ること。
昔からドラマの時間帯と曜日はすぐに頭の中に入り、
(今日はこのドラマが放映するから●曜日だ!)と今でも曜日を確認するときに用いるほど。


住んでいる場所が田舎だったこともあり、友人の家も車でしか行けない距離のため、夜はとにかくテレビを見て過ごしていた。
テレビドラマはやはりドラマがあるので、もう夢中でみていた。
月9に関しては 「101回目のプロポーズ」の頃から朝鮮大学校に入学するまでは欠かさず見ていた(大学ではテレビ禁止だったので)。


大人になってからも気になるドラマの再放送などがあると録画をしてまでも見ていた。
新しいクールが始まるととにかく1話を録画して、継続して見るかどうかも決める。

去年のドラマで面白かったのが、漫画編集部の裏側を描いた「重版出来」と社会現象にもなった「逃げるが恥だが役に立つ」。
どちらも同じ脚本家さんの作品だ。
そんな風にたくさんドラマをみていると気付いたのが、私なりのドラマ理論。

ドラマが面白いかどうか、成功するかは大部分脚本によるということ。
●人の心の機微や細部など、リアルであるかどうか
(どんなに有名な俳優やベテラン俳優を持ってきても、脚本に無理があると瞬間興ざめしてしまう)

●主人公だけじゃなく、他のサブキャラもキャラがしっかりしていて、サブキャラのドラマも展開するかどうか
(色んな人物がでることによって、様々な人が自己投影しやすい)

●次回に惹きつける訴求力があるかどうか
(連続ドラマなので連続してみないと)

●あと、1番重要なのが、脚本の中の「伝えたいテーマがはっきりしているか」
だと思う。

そんなことをふと思うと、なんだか編集の仕事に似ているな、と思った。
伝えたいテーマ(主題)がはっきりしている記事はまっすぐ読者の心にも届きやすい。
私たち編成側も、こうしたい!という編集者の意向があるとそれに沿ってレイアウトもしやすいのだ。

その意向がなくても、記事の中から読者に何を伝えたいか、を自分なりに汲み取って編成しようと思っている。
結構忙しいと忘れがちになるが、その軸だけはぶれないように仕事していきたいと思っている。(愛)

漫画「スヌーピー」

2017-01-24 10:00:00 | (愛)のブログ

最近はまっている漫画がある。
それはスヌーピーの4コマ漫画。「PEANUTS」。

スヌーピーはキャラクターは有名なので勿論知っていたが、4コマ漫画は読んだことはなかった。 

なぜはまったのかというと、スヌーピーのアニメがお正月にテレビで放映していたのだ。
それがあまりにも哲学的で、一気に興味が沸いた。

そして最近、初期の頃の4コマが掲載されている文庫を購入して読んでいる。
シンプルな絵だけれど、上手にキャラクタ化されている絵、特徴的な人物たち。

読めば読むほど味がでてくる世界観にじわじわとはまっている。

なのでいま一番行きたい場所はスヌーピーミュージアム。
機会があれば、ぜひ訪れてみたいと思う。(愛)


初売りと今年の目標

2017-01-13 10:00:00 | (愛)のブログ

2017年がはじまって半月がすぎようとしています。


年末は自宅でゆっくり過ごし、年が明けてからは近場のショッピングセンターへ走り、初売りを見事ゲットしました(写真)。
(福缶を買う事ができたので、福がくることを期待します)

それから両家に挨拶へ行き、地元の実家へ帰省してきました。
美味しいお酒とミッパンチャン、チェサパンチャン、おせち料理などをごちそうになり、美味しいものを味わえる幸せを噛みしめました。

東京に戻る前日は3世代でカラオケにも行き、楽しい休暇を過ごすことができました。

そして連休明け、ドタバタでやっぱりきつかった2月号工程も先日ようやく終わり、
つかの間の穏やかな時間を過ごしています。


昨年末、編集部員皆で個々人の2017年の目標と抱負を発表し合いました。
私の今年の目標は「健康第一」と「絵を描く」こと。

朝鮮大学校教育学部美術科を4年間も在籍し卒業したのにも関わらず、
仕事の忙しさを言い訳にこの十年間、絵らしい絵を描いてきませんでした。

去年、このままじゃデザイナーとしてもダメだ!とようやく気づき、
絵を描くのを日課にしようと日々格闘中です。
今年はせっかく東京にいるという利点を生かし、たくさんの展示会にも足を運ぼうと思っています。
色んなところに足を運び、見て、感じて、自分のものにして、1/3位でも脱皮できるようにしようと思っています。

そして、イオを通じても、たくさんの同胞や日本人有志の方々に出会えることを期待しています!
(愛) 




 

 


画家、李仲燮を知って

2016-12-26 10:00:00 | (愛)のブログ
今日は画集の紹介を。

朝鮮半島北部で生まれ、南の地で最期を迎えた画家、李仲燮(イ・ジュンソプ)の画集です。


月刊イオ2016年8月号の特集「もうひとつの私のふるさと」の中で「日本と朝鮮半島を結ぶ故郷
作家・森崎和江と画家・李仲燮、妻方子」と題して紹介した画家です。
日本に絵を学びに来てた李仲燮は
日本人の山本方子さんと恋をし、結婚して子どもを授かり、動乱の時代を生きながらも絵を描きつづけました。

戦中、戦後、画材がまともに買えなかった時も、道に捨てられているタバコの銀紙に描き続けたそうです。
詳しくはイオ8月号をまた一度読んでいただければと思います。

李仲燮を最近知った私は、その絵に深く感動しました。
絵をみて心が揺さぶられたのはひさしぶりの感覚でしたが、もっと李仲燮の絵がみたい!と思っても、日本では馴染みが薄く、画集も日本では購入しづらく、残念に思っていました。
ところが朗報が!
この画集は映画「ふたつの祖国、ひとつの愛-イ・ジュンソプの妻-(初回1,500セット限定生産) [DVD]を購入すると画集がついてくるという!
イオの文化ニュースにも紹介されていたので、早速ぽちっと購入したのです。

油彩のタブロー画はすばらしいのは勿論ですが、家族と離ればなれになったあと手紙とともに描かれた絵が、愛情に溢れて溢れすぎてて、本当に素晴らしく、線一本一本に家族への想いが満ちていました。



彼の体はなくなったとしても、想いはいまだにこうして絵として残り続けて、語りかけているかのようで、涙がでてくる位。本当に素晴らしい作品たちでした。

いつか、朝鮮半島情勢が好転して気軽に釜山などにも行けるようになれば、ぜひ実際の絵を見に行きたい画家のひとりになりました。

2016年は李仲燮という画家、そしてこの画集に出会えたことが大きな収穫と言ってもいいくらいです。
年末は、忙しくて観れていなかった映画「ふたつの祖国、ひとつの愛」DVDをゆっくり観たいと思います。

2016年もあと約1週間、今年もご愛読いただき感謝します。
来年も月刊イオ、日刊イオともに
どうぞよろしくお願いいたします。(愛)





イオ2017年度1月号工程を終えて

2016-12-15 10:00:00 | (愛)のブログ
先週、やっと2017年度1月号の工程が終わりました。
毎年1年で1番忙しい工程月だということはわかっているのに、例年にも増してドタバタで大変な月だった気が…。

そしてワーキングオンマには隠れた「あるある」という噂の
「一番忙しい時にまさかの子どもの熱」→「看病」→「がっつり自分に風邪がうつる」、という悪循環の中での制作…。

今回はデザイナー泣かせの頁も多く(切り抜き多い、写真加工数が多い等)、
差し迫る〆切を見据えながら、
まだ煮詰めていない頁の素材とレイアウトをどうしようか悩みつつも、
早く〆切を終えて美味しくビールを飲んでいる妄想を広げながら怒涛の〆切をどうにか乗り切れました。

新しく始まる連載は16コ。
その他微調整したりの頁もあり、2016年度とはまた違った感じのイオになっております。
そして、なんと!!2017年1月号からは、アンケートハガキに切手を貼らなくても送れるようになりました!!!
「読者のひろば」という読者頁も3頁に拡大したので、モノクロ頁ももらさず読んで頂き、どしどしハガキを送っていただければと思います。

今年ももう残り半月。
鼻水が止まらなく、ボックスティッシュを持ち歩いていた風邪もやっと治ってきました。
いま風邪や、インフルエンザも流行っているということで読者の皆様もご自愛ください。
私は年内にあと1回ブログを書く順番が回ってくるので、今年の総括はその時に書こうと思います。(愛)


祖母を見送りながら02

2016-12-06 10:00:00 | (愛)のブログ
以前のブログで祖母が亡くなったということを記したが、
「お葬式」というものに、感じることが多々あったので、それを記したいと思う。

よく、「しなくていけないことがありすぎて、悲しむ時間すらない」とよく聞くが、それは間違いではないということがわかった。
私自身は仕事もあったので、通夜前日の夕方頃に実家へと着いたのだが、帰ると父も母もバタバタ忙しくしていた。

父は担当者との打ち合わせ、母はお通夜にきてくれた方々にだす、
料理の下ごしらえを母のお友達に協力してもらいながら作っていた。
私もきょうだいと協力しながら右往左往。
詳細は語らないが、お通夜やお葬式をあげるのって本当に大変なんだなと肌で感じた。

初めて知ることができた言葉もあった。
地元では、受付に「生活改善」という受付を置かなくてはいけないようで、その受付の準備などでもバタバタしていた。
「生活改善」とは「生活改善方式」といって、地域で行われる冠婚葬祭の負担を軽くしましょうという取り決めだという。
初めて聞いた名だったので、これにもびっくりした。

祖母を送り出しながら、心が揺さぶられるこことも多々あった。
一番胸うたれたのが、花祭壇。
花輪を送ってくれた方々の花を使い、祭壇を装飾することになったのだが、プロの方たちの手で作りあげられた花祭壇が本当に素晴らしかった。
初めて見たときは息をのむほど…。

祖母の親い身内も、「こんなにきれいに飾ってもらってきっと喜んでるだろうよ」と涙ながら話していた。
他、担当者の方や「おくりびと」というお化粧をする方たち含め、
お葬式という場で働く方たちへの誠心誠意の仕事ぶりに接して、リスペクトした。
とにもかくにも、さまざまな方たちのお力添えもあり無事に葬儀を終えられた。

いままで知らずに過ごしていた世界を新たに知った気分だった。と同時に、同胞社会のこういった情報もいつかイオで発信できればと思った次第。(愛)

初雪とリニューアル号に向けて

2016-11-25 10:00:00 | (愛)のブログ
昨日は東京にも初雪が降りました。
紅く染まった落ち葉の下に白い雪が降り注ぐという、東京ではめったに見られない光景に驚きながら出社しました。
幸い積もるほどの雪ではなかったのが幸いでしたが、(ここは長野?)と思うほど寒くて、これでもか!というくらい厚着をしての出勤でした。

さて、12月号工程も終わり、いまは2017年度のリニューアル号に向けての準備で大忙しです。
デザイナーにとっても、リニューアルする頁が多く、
筆者やイラストレーターさんとの打ち合わせ、取材、新規レイアウトの製作などやることが多く、
目まぐるしく1日が過ぎていきます。
1年で1番大変な時期ですが、と同時に、
新たな企画が生み出される瞬間は、とても面白く、やりがいを感じる時でもあります。

来年度は、イオをいままで支えてくださっている読者の方々とも
誌面上でコミュニケーションを取れるよう、色々奔走、準備中です。
「読者の声」頁も1頁から3頁に増える予定ですので、
ぜひその頁も見逃さずお読み頂ければと思います。

2017年度1月号は12月16日発行予定です。(愛)

本紹介「神様2011」

2016-11-15 10:00:00 | (愛)のブログ
今日は本の紹介を。
「神様2011」川上弘美さんの小説です。

初版は2011年9月。
新しい本ではありませんが、私自身最近知り、自然や原発についてまた一度深く考えさせられた本でした。

元々は作者がデビュー作(1993年)に「神様」という作品を書き、3.11東日本大震災が起こった後に、加筆し「神様2011」を書き上げました。

この本には「神様」と「神様2011」二つの作品が掲載されています。

話の流れとしては、
ある日主人公の隣に「くま」(雄の成熟した熊)が引っ越してきて、引っ越しそばを持ち挨拶にくる。
赤の他人ではないと知った主人公とくまは、
ある日ピクニックに出かける。

というのが主な内容。

現実世界に話ができる熊が表れるというなんとも不思議なお話です。

加筆された作品には、原発事故後の変わった景色や事柄、言葉などがでてきます。

作者はあとがきでこう書いています。
「日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可能性をもつものだ、という大きな驚きの気持ちをこめて書きました。」

私はこの本を読んで、人間と自然との共存や、人間がいいと傲慢に思いやってきたこと(原発推進など)への驕りなどを感じ、いまいちど原発事故について考えさせられました。

神様2011は日本の教科書にも掲載されているということで興味はもっていたものの、読んだことはありませんでしたが、
この作品はとても読みやすく、それでいて、深いので、
ぜひ機会があれば読んでみてください(愛)