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日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

新年度がスタート

2018-04-02 10:00:00 | (麗)のブログ

4月になりました。街中にフレッシュマンが溢れるこの季節。
初々しい姿がとても微笑ましく、身が引き締まる思いです。
「ちゃんとせな」という気持ちにさせられます。笑

昨日、全国のウリハッキョで入学式が行われました。
ウリハッキョの入学式自体に参加することはもう滅多にないですが、
記者たちが撮ってきてくれた写真から、緊張した面持ちで祝福される新入生たちを何度も見ています。

そういえば、自身が中学の入学式の時に、全く知らないハルモニから、着くずれしているチョゴリを直してもらったなと、ふと思い出しました。
入場の列に並んでいる最中に後方からにゅっと人影が近づいてきたので、心底びっくりしたものです。
そのハルモニのおかげで、着くずれもなく、しゃんとした姿で臨むことが出来ました。

今日からいよいよ新年度がスタート!
色んなことを学び、吸収して、スクスク成長していってほしいものです。(麗)


画集《永遠のウリハッキョ》

2018-03-23 10:00:00 | (麗)のブログ

2018年度で校舎を移転することになった東大阪朝鮮中級学校(以下、東中)。
本校は創立57年の間に、9900余名の卒業生を送り出しました。私もその内のひとりでもあります。

先週、東中の美術教員からイオ編集部宛てに、画集《永遠のウリハッキョ》が送られてきました。
この画集は、東中の全校生徒による校内風景画と文章を掲載したものです。

3年間、この校舎で青春を捧げた身としては、移転すると聞いてとてもさみしく、
慣れ親しんだ思い出の場所がなくなってしまうという悲しみは拭いきれません。

画集では、生徒たちがそれぞれ思い出深かった校内を描いています。
休み時間、友達とお喋りをして過ごした「廊下」「階段」、笑い合い時には涙し喧嘩もしながら汗を流してきた「部室」、
生徒たちが乗ってきた自転車がずらりと並んだ「駐輪場」…。
他にも教室や運動場、自動販売機など、懐かしい場所ばかり。
中でも「冷水器」が多かったように思えます。
これを描いた生徒たちの文章を読んでみると、「夏場とても役立った」「友達とここでお喋りした」
「どの学年もここに来て水を飲める、誰でも来られる場所」「朝高に持っていきたい」など…、一部の生徒に絶大なる支持を得ていたようです。


生徒たちが描いた絵を見ていると、自身もあの場所でこんなことあったな…と思い出が色々と蘇ってきました。
ここでエピソードをひとつ…。
中1の頃、日曜の部活を終え帰宅しようと下駄箱へ向かうと、玄関付近で地べたに座っている男性が。何やら見知った背中。
そこには、私の父が野球のユニフォーム姿で背中を丸くして座っていました。
その日は運動場で草野球の試合をしていて、父もメンバーの中の一人でした。

「アボジ?何してるん?」
そう尋ねると、振り返った父の目と指は、ぼっこりと腫れ上がっていました。
何でも、バッターが打ったボールが守備をしていた父の目の前で跳ね、顔面と指を直撃したとのこと。
その腫れあがった目としょんぼりとした父の背中は今でも忘れられません。
時々、この話は家族の間で話題となり、当時を懐かしんでいます。


画集のあとがきには、「自分たちのルーツに誇りを持ち、朝鮮人としての尊厳を育むウリハッキョは、在日1世、2世たちの熱い思いの詰まった希望の象徴であり、度重なる差別の中でも守り抜いてきた歴代保護者達の愛情あふれる宝物でした」
「ヘイトの嵐が吹き荒れるこの社会の中でも、たくさんの同胞たちの愛と私たちを応援してくださる日本の皆様の温かい協力のもと、今を生きる生徒たちの感性が息づく画集に仕上がりました」と記してあります。

今のかれ・かのじょたちにしか描けない「力強さ」「素朴さ」「繊細さ」-。
見て、感じて、学んできた「宝物」が、ぎっしりと大胆に表現されています。
とてもあたたかく、たくさんの愛が詰まった画集です。(麗)


もうすぐ春。

2018-03-12 10:00:00 | (麗)のブログ

イオ4月号の締切を無事終え、まったりモードな編集部です。

早いもので次はもう5月号。まだまだ肌寒いですが、気温も段々あたたかくなってきて、心地よい季節でもあります。

あたたかくなると、まず頭に浮かぶのがお花見。

今月末くらいには会社でも花見をすると思われます。

ここ数年、桜のない場所で花見をしていますが、それはそれで楽しいので好きです(七輪で焼く焼肉が食べられるというのもある)。

今年は新しい風が吹き込むか。早く春にならないかなと思う今日この頃です。(麗)


家の中でサバイバル…?

2018-03-01 10:00:00 | (麗)のブログ

一週間前から急に水道のお湯が出なくなった。それに気付いたのは時刻が0時を過ぎたときだった。
何度試しても一向に出ない。もう銭湯も閉まっている。この寒い時期に。これは非常にまずい。

しばらくぼーっとしたあと、やっと決心して小鍋で湯を沸かし、湯船に入れる作業を小一時間続けた。
一時間以上湯沸しの作業を続けて、溜まったお湯は湯船の1/3ほど。笑ってしまうくらい全然溜まらない。
普段どれだけ水を使っているかを思い知らされた。
結局、その日は頑張ってお湯を溜め、風呂に入ることが出来た。

翌日、不動産屋に連絡してみると、業者が来るのは来週になるとの返答が。
しばらく銭湯通いの日々が始まった。
久しぶりに銭湯へ行った。
普段はシャワー生活なので、湯船にゆっくり浸かることもなかったので、ホカホカな状態で眠りにつくことが出来た。

ここ数日、家の中でちょっとしたサバイサル生活を送り、何やってんだろうと思いつつも、作業が段々小慣れてきたのにも笑えた。
こうして人間は学ぶんだな…と一人考えながら。

今週、業者が来てやっとお湯が出た。修理は一時間ほどかかった。
業者と「あっ出ました出ました!!」と喜び合った。

もうお湯は出るはずなのに、今でも若干ハラハラしてしまうが、
当たり前のようにお湯が出る―、そのありがたみを改めて感じた。(麗)




漫画全巻「大人買い」

2018-02-21 10:00:00 | (麗)のブログ

最近、久しぶりに漫画を「大人買い」した。
以前も20巻以上もある漫画をネットで注文し、夜中まで読みふけた。
以前買ったのは「GIANT KILLING(ジャイアントキリング)」というサッカー漫画。
サッカーが特段好きとか、漫画で知識を得たいとかそういう理由で買ったわけではなく、ただのミーハー心で買ったら見事にハマった。
(読んだとてサッカーが詳しくなるとかそういう事にはならなかったが)
かなり面白いのでご興味ある方は是非…!

今回買いたかった漫画は既刊が12巻ということもあり、この巻数だとすぐ読めるなという理由で全巻セットの購入ボタンをポチッと押した。
ちなみに、買ったのはいま話題の漫画「ゴールデンカムイ」。

毎日ゲラゲラ笑いながら読み進めている。4月にはアニメ放送も開始する(また私のオタク心が火を噴く…!)。

最近は漫画を買うこともゆっくり読む時間もなかったので、とても楽しい。
すべての音を消して漫画だけに集中する時間は自分にとって至福そのもの。

以前にも、このブログで何度か漫画の紹介をしたことがあるで、また再開したいな~とぼんやり考えている。(麗)

 


平昌五輪、いよいよ今日!

2018-02-09 10:00:00 | (麗)のブログ
昨日、イオ3月号の締切を無事終えました。
そして、(K)さんも昨日書かれていた通り、いよいよ今日の夜に平昌五輪の開幕式が行われます。

いま何かとテレビで話題となっていますが、朝鮮選手団もその内のひとつ。
日々盛り上がりを見せている様子を目にし、私の中の期待値は静かに上がっています。

北と南の選手たちが統一旗を掲げ入場する今回の開幕式。これほど喜ばしいことはないです。

2000年シドニー夏季五輪の合同入場も、ニュースや誌面で見たことはありますが、
当時リアルタイムで見ていたのかは正直、記憶は曖昧です。

その歴史的瞬間を見られると思うと、とても感慨深いです。
締切も終わり、清々しい気持ちでしっかり見届けたいです!(麗)

学生服に想いを馳せる

2018-01-31 10:00:00 | (麗)のブログ
イオ最新号の特別企画「朝高制服図鑑」、もうご覧いただけたでしょうか?

私自身、こうして全国の朝高の学生服を一覧で見るのは初めて。
そういえば中学の冬、よく寒いからとチョゴリの中にジャージを履いて帰ろうとして
先生から注意を受けたなぁと懐かしんだり、
女子生徒の第2制服は、いまはリボンがついているんだ、当時に比べてかなり可愛くなったなぁと感心したり…。
誌面に目を通しながら、制服を着ていた学生時代に想いを馳せました。


モデルをしてくれた全国の朝高生徒たちがとにかく愛らしく、
とても爽やかでキラキラとした誌面です。

読者の皆様も、当時に想いを馳せつつ、
各学校の制服の特徴や違いなどをじっくり楽しんでいただければと思います。(麗)

雪が積もったある朝

2018-01-26 09:00:00 | (麗)のブログ
数年に一度あるかないかの首都圏の大雪。
いまではそれが嘘のように、すっかり溶けてしまって道路の片隅に追いやられています。

凍結した路面を慎重に歩くたびに、長靴やスノーブーツといった類のものを買っておけばよかったと後悔します。
「数年に1、2回あるかないか」という理由でいつも頭の片隅に追いやられてしまいますが…。

そんな滑るか転ぶかの瀬戸際のなか歩いていると、
インドかネパールの留学生か…、数人が道路に待機しているのが目に入りました。

そのうちの一人が、雪をかきわけて何やら雪だるまらしきものをニコニコしながら作っていて、
それを残りの数人が優しく見守っていました。

雪が積もると一度は作ってみたい雪だるま。万国共通なんでしょうか。
「そうか、雪が珍しいのか」なんてぼんやり思いながら、
なんとも微笑ましくも優しい世界を見たような気がします。

通りすがりの私はただただ優しい気持ちになりました。(麗)

「コッソンイ」のカット

2018-01-15 10:00:00 | (麗)のブログ
年が明けてから初めてのブログです。
成人式も終わり、早くも1月中旬になりました。

1月は、朝鮮新報が主催する作文コンクール「コッソンイ」のカットを描く季節でもあります。
コッソンイのポスターの作画を長年担当させていただいていますが、カットを描くのは約1年ぶり。

文字を絵で起こすのは大変難しいですが、子どもたちが書く文章の世界観を大事にしながら、
場面を想像できるような絵を描けたらいいなと思ってます。


たった10センチの小さな絵ですが、作品と一緒に是非目を通していただければと思います。
また、他の方々が描かれるカットにも是非注目していただきたいです。(麗)

2017年、最後の大掃除。

2017-12-26 09:24:33 | (麗)のブログ
今年最後のブログ記事になります。
2017年も残りわずかとなりました。

以前までは年賀状や初詣のCMが流れ出すと「年末」を実感していたのですが、
それも段々と薄れていってる様に思います。

年末の営業終了日には、荷物をまとめてすぐに東京駅に向かっていたのが、
最近は1日、2日と帰郷する日にちを伸ばしています。
実家に帰っても特にやることがなくダラダラとしている事が多いので、
これなら東京でいるのとあまり変わらないなと最近になってようやく気付き始めたというわけです。
それでも、盆休みと年末年始には必ず帰郷するようにはしています。

今日は事務所を大掃除する日。
私の家もそろそろ大掃除を始めないと…。(麗)

サッカー女子朝鮮代表を応援して

2017-12-20 10:00:00 | (麗)のブログ
先週15日に行われたEAFF E-1サッカー選手権2017 女子決勝戦 朝鮮対日本を、(S)さんと一緒に観戦してきました。
少しだけ遅れて会場に入ったのですが、すでに応援席には多くの同胞やサポーターたちで埋め尽くされ、熱気で寒さを感じないほどでした。

「필승조선!(必勝朝鮮!)」
応援席では、若い世代が中心となって会場を盛り上げている姿が。
危ない場面でも元気よく懸命に声を張り上げる姿に、応援する側もより一層力が入りました。

スタジアムの臨場感と一体感、ゴールが決まった瞬間の高揚感は、実際に観戦しないと味わえないもの。
観戦して「行ってよかった」と心の底から思ったのは、選手たちが応援席に駆け寄り、
国旗を持ちながら誇らしげに会場を一周する姿をこの目で見られたことでした。
朝鮮の歌を歌いながら選手たちを労う同胞たちと、拳を掲げ一緒に歌う選手たちの姿が印象的で、
テレビ放送では決して写らなかった感動的な場面に居合わせたことが何よりも嬉しかったです。

試合中は勇ましく凛としていた選手たちが、ゴールが決まった瞬間、パタパタと倒れ込み、
全身で喜びを表現している姿はとても可愛らしく、愛嬌ある姿を見られたのも良かったです。

優勝おめでとう!!(麗)

1階に住むお婆さん

2017-12-06 10:00:00 | (麗)のブログ
自分が住んでいるマンションでは、近所付き合いというものが全くない。
たまに出掛けるときに、住人や隣人とばったり会う時があるが、軽く会釈するくらい。
中にはこちらが挨拶しても無視する人もいるが、こんなご時世なので特に気にはならない。

ある日、帰宅して駐輪場に入ろうとすると、お婆さん二人が何やら井戸端会議をしていた。
私の住んでいるマンションの駐輪場には、よく隣のアパートに住む人がやってきては、
ゴミの分別がちゃんとなっているのかをチェックしたり、
自転車を整理したりと、何かとうちのマンションの世話をしてくれる高齢者の方々たちがいる。
何故に隣のマンションの人が、そんな事までやるのか?と疑問だが、
誰もやらないことを自ら進んでやってくれているのだから頭が上がらない。

そのうちの一人のお婆さんに、「あなたはどの部屋の方なの?」と聞かれた。
若干返答に渋る。すると、「もしかして私の部屋の上に住んでいる? ○○号室?
あぁやっぱり、いつも掃除機をかける音がするからね、掃除好きな人だな~と思ってたの」
そこまで掃除好きでもないのに、ちょっと褒められてしまった。

「人が住んいでるのがわかるでしょ。私、掃除の音が大好きなの」
お婆さんはとても穏やかにニコニコしながらそう言っていた。
てっきり、掃除機の音がうるさい、と言われるのかと思いきや、まさかの反応だったので少し驚いた。


最近はご近所トラブルなど何かと物騒な世の中。近所付き合いなんてほぼ皆無。
が、高齢者の方々とこういった細やかな交流がふとした時に訪れるので、少し心があたたかくなる。(麗)

クリム展2017のお知らせ

2017-11-27 10:00:00 | (麗)のブログ
展示会のお知らせです。
12月11日から17日にかけて、銀座のギャラリーくぼた別館にて「クリム展2017」が開催されます。
クリム展は、幅広い世代の在日コリアン美術家・愛好家たちを対象に、2年に一度開催される絵画展です。
「クリム」の名には、朝鮮を意味する「青丘」、美術家たちが「林」の木々のようにたくさん育つようにとの思いが込められています。

時間は10時~19時まで(最終日は16時)、入場無料です。
ご興味がある方は是非、お立ち寄りください!

詳細は下記URLより。2015年に展示した作品なども載っています。
クリム

新年号に向けて

2017-11-15 10:00:00 | (麗)のブログ
12月号の締切も無事終わりました。

締切の殺伐とした雰囲気とは違い、まったりモードな編集部ですが、
早くも新年号の制作に取り掛かろうとしています。

また、今の時期は新連載のデザインを作成する期間でもあります。
デザインは記者と違い、名前の表記がないため、
「(麗)さんはどのページを担当したの?」と聞かれることがあります。
社員の中には、見事に私が担当したデザインを当てる人もいて、
いい意味で自分の色が出ているのかな?と思ってみたり。
次号でもちゃんと自分の色が出るようなものを作りたいと思います。

新年号の新連載ももちろんのこと、デザインにも注目していただけると嬉しいです。(麗)

一人○○を求めて…

2017-11-06 10:00:00 | (麗)のブログ
無性に「肉が食べたい!」と思う時がある。
焼肉やステーキといった類の、「肉々しいもの」。

以前、昼に一人で焼肉屋に入ったことがあった。人生初の一人焼肉!
その店には大阪から来た親と何回か行ったことがあったので割と簡単に入れたが、
店に入ってしまえば案外何ともなく、意外に楽しい。
でも夜に一人でふらっと入ることは昼間よりもっとハードルが高そうなイメージがある。

夜でも一人で気兼ねなく入れるところはないか…と、
気付けば「お1人様専用」のお店を探している(検索すると結構あるので驚き)。

ふと、後輩が「夜中に一人で焼肉屋に入った」と言っていたのを思い出した。
その時は「マジで? それは(自分の経験ではまだ)ないなぁ」なんて言ったが、
いまでは後輩の気持ちがわかると同時にちょっとかっこいいなとさえ思てくる。

引き続き、いいお店を探してみようと思う。(麗)