満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『ホミニッド -原人-』。

2005-11-09 00:52:56 | 

皆様ごきげんよう。
昨日『妖怪大戦争』のDVDを観ながらピラテスじみた真似事をしてみたら今になって脇腹が痛い黒猫でございますよ。・・・くう、ピラテス、我流でも結構効くな・・・相変わらず全然起き上がれないけど(笑)。

今日は朝の通勤だけで何故かやたらと疲れてしまい、始業10分で「もう帰る帰るわたし絶対帰る今すぐ帰る~」とか心の中で唱えたりしながら過ごしました。しかしお昼ご飯を食べたら復活し(現金だな)、今度はSSを頭の中であーでもないこーでもないとこねくり回して終業を迎えました(仕事しろよ)。・・・いや、仕事もしましたよ、少しね。


ところで今日は『ホミニッド -原人-』(ロバート・J・ソウヤー著、内田昌之訳、ハヤカワ文庫SF)を読み終わりました~。面白かった!
わたし、ソウヤーは多分初読・・・アンソロジーで何か読んだことがあるかもしれないのですが記憶がおぼろです。

現生人類であるクロマニヨン人が絶滅し、代わりにネアンデルタール人が生き残り進化した並行世界から、量子コンピュータ実験の事故でネアンデルタール人の物理学者ポンターがこの世界に飛ばされてきてしまう。飛ばされた先もまた、科学実験を行う研究所で、科学者数名が彼を助ける。しかし「生きたネアンデルタール人が現代に」ということが大ニュースになり、ポンターと彼を助けた科学者たちはマスコミに追われて身動きが取れなくなる。ポンターは無事もとの世界へ帰れるのか!?
一方、ポンターの属した世界では、実験の最中に忽然と消えうせたポンターは殺害されたとの見方が強まり、研究と私生活の両方のパートナー、アディカーが窮地に立たされる。アディカーは殺人は冤罪だと証明できるのか!?そしてポンターを取り戻すことができるのか!?

というようなお話です。
わたしは根っからの文系人間でして、SFは好きですがあまり設定がハードすぎると用語やら科学技術についていけません。が、これは大丈夫でした。出てくるのが科学者ばかりなのでそれなりに薀蓄は出てくるのですが、「なんか実験中に思いもよらぬことが起きて人間ひとり別世界にワープしちゃったよさあ大変」ということだけ押さえておけば大丈夫かと(笑)。多分このアイディアが先にあり、設定はあとづけなんじゃないかと思います。
ポンターの属するネアンデルタール人社会の文化や生活も、現生人類とはまったく違う風に描かれていて興味深いです。

ネアンデルタール人というのは、現生人類より脳の容量が大きく、身体能力も高く、何故滅亡してしまったのかは今も古人類学者の間で諸説あるようです。わたしは学生時代に自然人類学でちょこっとだけこのあたりをかじったのと、古代人類モノが好きでファーストコンタクトモノが好きなので、かなりウハウハで読みました。でも「ネアンデルタールが死者に花を手向ける埋葬の風習を持っていたというのはどうやら間違いらしい」という説を読んでちょっとショックでした。この説好きだったのになー・・・でもそうと決まったわけでもないか。

ともあれ、この『ホミニッド』、どうやら続編もあるようで、話はまだ続きそうです。とは言ってもこれだけでちゃんと物語として成り立っています。でも続編楽しみだな。へへ。
ヒューゴー賞受賞作ですし、フォントも大きいのでわりとすらすら読めます。お薦め。



なんか今日ジムで張り切りすぎたのか、やたら疲れてしまいました。こんな調子でボジョレーSSは大丈夫なのか。ちなみに去年、ボジョレーにちなんで書いたつもりの『十二小隊に乾杯』は堂々と、いっそ清清しいほど時期を逃してからアップされていますよ。



以下私信になります。

・一言メルフォからゴロリクを下さいました方
ありがとうございます!まだゴロを考えていて下さる方がおられようとは・・・!感激であります!ので、よろしければ10045も10041もお受けしますが・・・いかがでしょう?
※ただしいつになるかは神のみぞ知るんですが。
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