皆様ごきげんよう。ようやっとキーボード入力の不具合を直してすっきり、黒猫でございます(今まで何故か101/102の英字対応キーボードで、記号入力に苦労してました)。・・・半月ぐらいこの有様だったかも。やっと思う存分チルダー(→~)が出せます~(笑)。
で、今回は小説の感想です。
『その日のまえに』(重松清著、文藝春秋)
他人に厳しく自分に厳しく妥協を知らないちょっと嫌われ者の女の子、妻とふたりの子どもを持つ42歳のサラリーマン、女手ひとつで化粧品のセールスで一人息子を懸命に育てる母親、ふたりの子どもを持つ主婦。
死期の予測できる病にかかってしまった彼らと、彼らをめぐる人々の想いを綴った短編集です。
7編収録されているんですが、「朝日のあたる家」以外は全部そういう物語です。しかもラスト2編「その日」「その日のあとで」ですべての話の登場人物が少しずつリンクします。そう来るとは思わなかったのでおお、と思いました。もしかしたら「朝日の~」も繋がっているのかもしれませんが、わたしには明確なつながりはわかりませんでした。
今まで重松清さんの作品を読んだことがなかったんですが、知り合いに「重松清面白いよ」と薦められ、「何がおすすめ?」と聞いたらこれだ、と。で、早速読んでみたんですが、人前で読まないようにとひとこと言っといて欲しかった。
涙なしには読めないよこれ。しかも色んなシチュエーションで、それぞれ大事なひとを残して逝かねばならない心境が綴られているのです。辛いってこれ。泣くって、電車の中で。・・・ホント言っといて欲しかったよ。イヤでもすごく良かったけど。特に母子家庭の話とお母さんの話で泣きました。つうかもう全体的に泣いたんだけどね。
「本読んで泣いたことないから別に平気だよ」という方、是非満員電車でレッツトライ☆