本日、『プロデューサーズ』の試写会に行って参りました。そして階段でコケて左手小指を強打して参りました。どうも黒猫です。哀れみなど!(戸田奈津子字幕風に)
トニー賞12部門を受賞した大ヒットブロードウェイミュージカルの映画化作品です。
かつてブロードウェイで栄華を極めたプロデューサー、マックス(ネイサン・レイン)は、今では手がける作品が軒並み大コケするので有名だった。そんなマックスのもとに、会計士のレオ(マシュー・ブロデリック)が帳簿整理に訪れる。マックスの帳簿を見たレオは、「確実にコケるとわかっている舞台なら、帳簿を操作して儲けることもできる」ということを発見する。何気ないその言葉にマックスは飛びつき、一緒に「確実にコケる舞台」をプロデュースしようとレオに持ちかける。マックスがかつて手がけた作品に感動して、実は密かにプロデューサーに憧れていたレオは、その提案に心惹かれるものの、堅実な自分を捨てきれず断る。しかし雇われ会計士の囚人のような暮らしに嫌気がさし、マックスの提案を受け入れることに。ふたりは直接自分を売り込みに来た美しい女優志望のスウェーデン人、ウーラ(ユマ・サーマン)を舞台が開幕するまでの秘書兼受付として雇い、最低の脚本を探し、最低の演出家と契約し、最低の出演者をオーディションする。
そして文句のつけようのない最悪な作品はいよいよ初日を迎えるが・・・?
というようなお話。
いやあ、ミュージカル映画って本当に素晴らしいですね。
わたしはインド映画が大好きなせいか、唐突に歌と踊りが始まる展開が大好きです(笑)。ハリウッドのミュージカル映画は、やはりブロードウェイでヒットしたものの映画化作品が多いので、舞台装置が派手で小粋でゴージャスなものが多いですね。日常シーンからドリフの舞台転換のように階段やら電飾がスルスルと出てきて(笑)、見ていて楽しいです。
プロデューサー役のふたりは、ブロードウェイでのオリジナルキャストも務める人のようなので、やはり歌やダンスが素晴らしいです。特にマシュー・ブロデリックが歌う「I Wanna be a Producer」は、導入部の「みじめ、みじめ、とってもみじめ」という会計士たちのコーラスから、華々しいショウビズの世界への憧れとしてきらびやかなダンサー達が出てきて踊るシーンへと移り、映像的にも音楽的にもとても素敵でした。
ヒロイン役のユマ・サーマンは、これがミュージカルデビューのようですが、背が高くて美しく、英語がいまいちのスウェーデン人女性役を可愛らしくセクシーに演じていたと思います。
内容は不正でボロ儲けしてやろうという話ですので、いまいち感心しませんが、それでも面白かったです。特に「最低の演出家」、ロジャー・デ・ブリー(ゲイリー・ビーチ)に演出を依頼するシーン、「Keep It Gay」という歌に合わせてのこれでもかというほどのゲイのオンパレードにはかなり笑いました。「内縁の助手」って何だよ(笑)!
この演出家が劇中で「ブロードウェイは楽しく笑えてハッピーエンドじゃなくちゃ!」というようなことを言ってましたが、本当にその通りだと思います。楽しくゴージャスなミュージカルシーン、一見の価値ありです!
・・・ところで今日の文字色はゴージャスな感じを出したくて金色っぽい色にしたつもりなのですが・・・あれ・・・?なんか・・・うん、皆まで言うな。