満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『SPIRIT』

2006-03-03 01:01:11 | 映画

皆様ごきげんよう。実は二日連続で試写会だった黒猫でございますよ。てなわけで二連投です。
今日は予告編がどれも面白そうで喜んでいたら最後の仕上げに「海賊版撲滅キャンペーン」が来ました。ホントこの映像イヤすぎる。

今日は『SPIRIT』の試写会に行って参りました。
わたしはジェット・リーが好きなので観る前から結構期待して行ったのですが、面白かったです!

20世紀初頭。天津の武術家の師範の息子に生まれた主人公フォ(ジェット・リー)は、幼少時に病弱だったため、父から稽古をつけてもらえなかった。しかし強さへの憧れを募らせこっそり鍛錬を積んだせいか、成人した頃には名の知れた武術家になっていた。度々開かれる公開試合にて次々と勝利を上げるフォは、次第に慢心し、幼馴染のジンスン(ドン・ヨン)の忠告にも耳を貸さなくなる。ある日、弟子のひとりが、フォがライバルと見なしているチンという武術家に酷い傷を負わせられる。激昂したフォは、チンの誕生祝の席で決闘を挑み、激闘の末チンに致命傷を負わせる。勝利の美酒から醒めたフォを待っていたのは、それがもとでチンが死亡したという知らせだった。
虚しい気持ちを抱えて帰宅すると、母と幼い娘が惨殺されていた。チンの娘婿の仕業だった。チンの家に怒鳴り込んでみると、娘婿は殺害を認めた上で自害した。
総てを失い、絶望して天津を離れたフォ。行き倒れた彼を助けてくれたのは、のどかな山村のおばあさんと、その盲目の孫娘、ユエツー(スン・リー)だった。山に抱かれた山村で過ごすうち、フォの心は次第に癒されていき、己の所業を悔い、「強さ」の意味を勘違いしていたことに気づく。
何年か経ったある日、フォは両親の墓に詣でるために天津に戻る。数年ぶりに戻った天津はヨーロッパ列強の勢力が入り込み、同胞たちは力を失っているように見えた。格闘技の世界ですらそれは同じだった。フォは自国民に誇りを取り戻してもらうため、負け知らずの白人レスラー(ネイサン・ジョーンズ)に勝負を挑むが・・・?


というようなお話。

・・・なんかわたし最近あらすじまとめるの下手になってきました。長くてすみません・・・。

いや、わたしとしては非常に面白かったです。
・・・誰も同意してくれないとは思うんですが、「ゲド戦記1 影との戦い」みたいな話だと思いました。・・・ああ、うん、ごめん、モノを投げないで下さる?

要するに、力にも才能にも恵まれた人物が慢心するあまりに取り返しのつかない失敗を犯してしまい、心に傷を負ったまま流浪するうちに、今まで見下していたような人から大切なことを教えられて改心して成長し、人の上に立つような人物になる、というようなお話。オーソドックスですが、こういう話大好きです。

宣伝的にはジェット・リーと並んで中村獅童が大変前面に押し出されていましたが、やはり主役はジェット・リーでしたよ。うん。ほぼジェット・リー演じるフォの半生に重点が置かれていて、中村獅童は最後に対戦する好敵手の役どころでした。でも頑張ってたと思います。中国語の台詞のほうが多かったし。
しかしジェット・リーのアクションには惚れぼれしますね。特に棍は得意なんじゃないかと思います。今回は三節棍の扱いがお見事でした。

全体的に真面目な映画でしたし、あらすじにも書いたように悲しい要素があり、わたしはちょっぴり泣きました。だって子役超可愛かったんだもん・・・!ジェット・リーの演じたフォも大変魅力的な役だったと思います。かっこよかった。でも戦闘シーンは格ゲーみたいだったけど(笑)。

同じ中華っぽいものなら、わたしは『PROMISE』より断然こっちをお薦めしますね。まあ、好みがあるでしょうけど。

ちなみにこの映画に出てきたレスラー役のネイサン・ジョーンズ、なんかものすごい見たことある気がすると思ったら『マッハ!!!!!!!』にも『トム・ヤム・クン!』にも出てた!(笑)

『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』

2006-03-03 00:10:45 | 映画

皆様ごきげんよう。週も後半、最早気息奄々の黒猫でございます。日記を書いて、且つ明日を乗り切るために、景気づけに飲んでみてます。よし、イケる。(イヤな飲み方だな)
昨日のお約束通り、今日は映画のレビューを。

昨日、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』の試写会に行って参りました。

天才発明家(?)だけどちょっと抜けてるウォレスと、その相棒犬で主人より賢いかもしれないグルミットのお話。(すいませんわたしにはこの基礎知識すらありませんでした)


もうすぐ年に一度の「巨大野菜コンテスト」の日がやってくる。街の住人はこぞって巨大な野菜を育てていたが、その一方でウサギによる被害に悩んでいた。そこに目をつけたウォレスとグルミットは、「アンチ・ペスト」という害獣バスター業を開始。庭に置かれた小人の人形の中に隠され、各家庭に備え付けたセンサーにより、夜中に少しでも庭で異変があればそれがウォレス宅(というかまずグルミットのベッド)に伝わり、ものの数分でふたりが駆けつけ、ウサギを捕まえるという仕事だ。仕事の順調ぶりがコンテストの主催者、レディ・トッティントンに伝わり、彼女にまでウサギの捕獲を頼まれる。
心優しいウォレスはウサギを処分することはせず、自分の発明品のマインドコントロール装置でウサギの嗜好を変えることを思いつく。自分の野菜嫌いの嗜好をウサギに転写しようとするも、発明中に事故が起き、実験はよくわからないまま終わる。
しかしその後、巨大なウサギ男が夜な夜な出没して街の野菜を荒らしまわる事件が起きる。レディ・トッティントンはウォレスにこのウサギ男の捕獲を依頼するが・・・?

というようなお話。

このシリーズ、初めて観たのですが、面白いですね~。クレイアートってすごい。

ウォレスはグルミットがいないと生活できないと思います。正直、グルミットのほうが絶対賢いと思いました(笑)。だって生活全般のアシスト全部こなすんだもの。すごい犬だ・・・。
ただ、グルミットはひとことも喋らないし吼えない。そういえば口もありません(笑)。まんまるい目の上の・・・額に当たる部分かな?そこが持ち上がったり狭められたりすることと、たまのボディランゲージだけで感情が表現されています。口惜しいときに机とかをバン、と叩く仕草が可愛いです。一匹うちに欲しいな。

グルミットは基本的に二足歩行のようなのですが、時折思い出したかのように四足で歩きます。そんなアンタいまさら犬ぶらなくても、と思いました(笑)。

全編に「これ、○○のパロディだよね」という要素がちりばめられていたのですが、後半ハイライトのグルミットが瓜の上でジェットスキーっぽいことをやるシーン、『風の谷のナウシカ』インスパイアですかと思ったのは・・・多分・・・わたしだけ、でしょうね・・・。でもそう思った(笑)。

全編くすくす笑いながら楽しめる作品でした。
感想をひとことで言うなら、これ「ウォレスとグルミット」じゃなくて「グルミットとウォレス」だよねという感じでしょうか(笑)。・・・でも多分このコンビはずっとこんな調子なのでしょう。