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リュウノウジュの話

聊斎志異 (1640-1715)の話のひとつにこんな話がねえ。科挙に挑むだけの執念はこんな場面で発揮されて、と読んでいた。

あるお話の最後の部分  海の国ともいわれる海の中の姫が、泣いている娘の夢枕に立ち、「立派に大きくなりなさい、泣いたりしてはいけません」と教えて、珊瑚樹・リュウノウコウ・真珠・宝石をちりばめた象嵌の手箱を嫁入り調度品として娘に贈った。と、いう。

リュウノウジュの香りとは、気付けにもなる竜脳樹で、フタバガキ科リュウノウジュ属だそうで、アジアの南海に多いそうだ。このお話に登場したのには交易財として珍重されたのだろう、と感じ入る。

平凡社 訳文によると「罗刹海市」は壮大なスケールで、赤い土の国はタイでもあり、まさに現代ではファンタジーと受け取るが、著者は様々なことを伝えているようだ。

SINOIRANICA中にはp478 dryoblanops aromaticaと 酉陽雑俎に掲載されている樟脳 リュウノウジュのようだ。

が、本年11月 中国ではこの話が源ともされる歌が大ヒットらしい。

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