for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

「私、東京オリンピックに行きました!」と

2019年07月25日 06時55分31秒 | 旅行
あってな。
ブダペストは今回の私の旅では4番目の訪問先だった。
宿泊先が市の近くにあり、便が良く(のをたいてい選ぶ)、キッチンで食事を済ませて博物館に出かけた時には、まだ観光客への便利な交通パスカードの販売はなくて、博物館を出た後に地上駅の近くで受付嬢が販売していた。

私はそのカードを利用して美術館に行こうと地下鉄の車内で案内のチラシを見ていた。閉館時間を確かめ、下車駅を探していたのだが、なんとも小さい文字で、ペンダントを取り出して焦点を合わせていた。と、私の仕草を「あら、貴女もですか」とでも声が湧いただろう長身の男性が、そばでにこやかな表情をしていた。私が傍に立っていた若い女性に駅を尋ねたところ、「○○駅なら、こちらでいいですよ」と他から聞こえた。すぐ目の前に立っている男性の奥様だった。「あの人、ひとりで旅行しているね」と立っていたご主人に相槌すると、「わかっている」と返した。

美術館ではブダペスト特有のアートを見たかったが、交じり合った文化の影響か、閉館時間という事情もあって、パプリカのいわれを受け付けで知って(他国産物をバラエティー豊かに愛用だそうで)、帰りの順路に進んでいった。

と、宿泊先に向かうバスを待っていた。と、「あらま!」地下鉄で会ったご夫婦と同じバス停で出くわした。「こんにちわ、また会いましたね!」と、綺麗な日本語を話すのは、あの男性だった。「えっどうしてこんなところに日本語を話す人がいるんですか?!」商売でもしているのかと思ったほどだ。
「私、東京オリンピックに行きました!」
「えっ アスリートですか?今度東京でオリンピックがありますよ!」
会社は「ニップン?・ニッ○○」とかいう会社の配属で(ブダペスト?)から派遣されたようだと知った。代々木・神宮外苑などの地名が口から飛び出した。
と、詳しくお話が繋がらないうちに乗りあうバスがやってきて、ふたりで入り込み、👐を振ってお別れをした。

来年に開始のオリンピックに備え、都内は多少の変化が見られ、暮らし向きにも影響がありそうで、その声援が届けられる。

食にまつわるオリンピックの関連ドラマを知った。
ブダペストであった長身の男性は、いったいどんな活躍をかつての日本で成し遂げたのだろうか・・・
国会議事堂を見学したブダペストは35,38度という気温。観光客の表情に比べ、衛兵さんの頭から足元、その従事姿にはただただ脱帽です。(緊張は汗をも出さない?!!!)訊いてみたいです。空調はよほどの所以外は、自然空調並でした。




〇〇〇〇といっぱいあってな

2019年07月14日 19時27分57秒 | 旅行
なんて、いうのは子供の絵本の題名だけれど、一人旅で嬉しいのは人との交わりです。今回の旅に先立って「ハプスブルグ家」という本を読んでは、ルドルフさんはノイローゼになったようで、どうも子供の絵本の題名が頭にはいってきてしまいました。

「お城に行くのはこのバスかしら?」とアジア人のお嬢さんたちにさっと聞くと、「そうですよ」と帰ってきた。「暑いわねえ~香港ではいかが?」と気軽に話すと、「本当!」同じ暑いにしても、「香港には風がありますから」、と話していました。

彼女らは歩いてお城に出かけるようで、乗り換え地点で「バスで行くならあちらですよ」と、丁寧にも私に教えてくれました。当日のブダペストは日中38度を路上で示し、暑さしのぎに公衆浴場に出かけた後の夕方の散策でした。



というように、スマホを見るわけでもなく、ひたすら「地球の歩き方」の地図を見ては観光をする旅の最中、気安く声をかけてくれた人たちにはただただ感謝のひとことです。そんなこんなも彼女たちは知るわけもないけれど、これが一人旅で出くわす自在な旅行術で、つらつらと書き始めるとします。

夏でも冬でもないこの時期の特徴としては、大学の学期が終了したようで、各地に留学していたアジア・日本女性にも何人か会いました。誇らしげに「○○を勉強しました」というのが清々しく耳に届いています。

別の観光地でも、アジア(台湾・中国)の女性があちこちの観光に引き連れていたのは、他でもないご両親で、私には学費に込めた恩返しのように映っていました。

ブラチスラバのバスターミナルでのことです。オーストリアからきたアジア人の女性は、父親が中国人で母親がアンデスのような民族のように私には見えました。きっとご苦労して娘さんを育てたのでしょう。1時間程でもよいからと、まだ陽の落ちない最中にタクシーで観光を予定して待っていました。が、なかなか対応しないタクシーに気づいて、腰かけていたご両親は、「もう、いいから」と言いたげでした。彼女とはおしゃべりをつないだこともきっかけで、スマホで5€タクシーを呼んでくれ、災難に遭わない確認までも私に話したわけです。(私はタクシーが大嫌いでね、とその理由を余興でぼやいていたからです。)
アジアの女性、しっかりしています、ありがとう。