不精して短文ばかりお外で暇つぶしをしていた。と、かつて「おやっ!」と揺れ動いた心の動きを書いた画面が、今日はとても大きくなっている。
それですぐに気づき、めっけものをした心地でいる。
母の衣類を片付けていて、そのレースの夏服を手にし、私が想像していたのはこちらに掲載した写真だった。拡大写真になっていたから、見て「くすっ」と漏れた。ああ、このレースのブラウスは母お手製で、足踏みミシンを支度品に戴いたそれを使って拵えたものだ。箪笥の下の方にしまわれていた。そう、かの地から持ってきた品である。よく持ってきた!アンサンブルのおしゃれ着で、「やっぱり女ねエ~♪」と生前、写真を見て母が話したことのみ覚えていた品である。ミシン目は細かく端布も丁寧に始末されている。
ミシン 3000.-
母は箪笥に眠っていたのを知っていたかしらん。
もうひとつのお宝は親から娘へと身につけられた帯で、手触り良く柔らかく、箪笥を抜け出し、空気を浴びている。