がーこ 見聞録

がーこの街歩きと飲み食いのブログ。

気まぐれレビュー  その11 自分の中に毒を持て

2008年05月31日 17時39分50秒 | いろいろレビュー
 いつも立ち回るエリアに、いくつか「ヴィレッジヴァンガード」がある。
 この「ヴィレッジヴァンガード」書店なのだが、ただの書店ではない。
 おおよそ、普通の書店に平積みされていても、手が伸びないであろう個性的な本を、独自のプロモーションで雑貨とともに陳列し販売をしている「書店」「雑貨店」を兼ね備えた「特殊書店」なのだが、過激表現の本なんかも、さらりと置いてあり、いつも、ついつい立ち寄ってしまう
 
 この本も、とある日、ふらりと立ち寄った「ヴァンガード」で、手にした。

 年に何度か、がーこには、とても憂鬱な気持ちになる日がある。
 がーこだけでなく、誰にでもあるだろう、要するに、「心の梅雨」な時。
 そんな日に、この本の表紙が「僕を買え」と訴えていた。

 「自分の中に毒を持て」

 なんだか物騒なタイトルだけど、このじっとこちらを見る、表紙の「岡本太郎」の顔に、「まかせろ」と言われてるような気がして、「太郎」を信じることにした。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
岡本 太郎
青春出版社

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 この方は、大阪万博の太陽の塔の作者でもある。
 また、渋谷駅で展示が決まっているメキシコで発見された「明日への神話」の作者でもあります。
 お母様も、作家だったという、芸術家の血筋。

 がーこが鮮明に憶えているのは、目をかっと見開き「芸術は、爆発だ!」と訴えてくる太郎氏のテレビコマーシャル。

 そのくらいの認識しかありませんでした

 この本を読んで、思ったのは。
 「自分の中に毒を持て」というのは、「自分に厳しくあれ」ということなのかなと思いました。
 自分の最大の敵は、「自分」である。
 その敵であり、かわいいわが身を、氏は、甘やかすなと仰せなのです。
 「自分」を殺すくらいの気持ちで、立ち向かってくる物事に挑まなければ、「自分」に「自分」が殺されてしまう。
 
 実に物騒な文字の羅列となりましたが、この「殺す」「殺される」というのは、自分の「心」のことであるのは、いうまでもありません。

 がーこは、まだまだ未熟です、「太郎」師匠。

 よく、挫折もするし、嫌なことには背を向けたくもなります。

 でも、師匠の言葉を噛みしめ、「慢心」というモンスターに「心」を食い殺される前に、「心」をビルトアップして、退治してやろうと思います。

 あの、曇り空の心を抱えた日に、「僕を買え」と言ってくれてありがとうございます。

 という気持ちになりました

 心に迷いと弱りを抱えているあなた、あなたも、「師匠」のお言葉、かみしめてみませんか

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