腹式呼吸 その２

先週、お話したように、腹式呼吸は喘息にとても
効果的な呼吸法なのですが、子供にとっては
なかなか実践しにくいものでした。ですから、
その効果も半信半疑だったのです。

ところが、驚くべきことに「喘息には水泳がいい」
というのを知らずのうちに実感してしまいます。

朝起きて、ほんの少し喘息気味。・・・学校は
よっぽどのことがない限り休むものではないと
思っていましたから、歩けるようであれば、
登校し、少し無理をすれば体育の授業だって
休まなくてもよさそう。特に今日は、私の
大好きなプールの授業なんだから休みたくない。

そんなとき、内心“ひどくなったらどうしよう”と
おそるおそるプールの授業を受けるのですが、
なんとプールに入った日は、朝よりも元気になって
学校から私が帰ってきていたのです！

通常は、喘息が出たら、運動なんてとんでもないの
ですが、水泳だけは悪くなるどころか回復するのです。
このことを母がかかりつけの医者に聞いたところ、
やはり水泳は喘息によいらしく、軽い発作であれば
プールの授業は受けさせたほうがよいとのことでした。

その先生によると、水面のすぐ上の空気は水蒸気が
たっぷり含まれていて、喘息患者には快適な新鮮な
空気であること。水泳のときに行う呼吸は、胸式呼吸で
使わない筋肉を使わざるを得ないので、腹式呼吸が
しやすい状況になることなどと言っておられました。

しかし、先週から健康法の１つとして腹式呼吸のことを
紹介しているのに、効果があるのは喘息だけかと
申しますと、いえいえそんなわけはありません。

横隔膜を運動させることによって、呼吸や循環機能だけが
改善されるわけではなく、その他にも消化器官が活発に
なり、血液の流れもスムーズになり、腹式呼吸によって
得られた新鮮な空気が身体中に行き渡りますから、
それはそれは素晴らしい呼吸法なのです。

便秘も解消されますし、基礎代謝も上がりますから
ダイエットにも有効ですし、また自律神経のコントロールも
腹式呼吸で整えることができます。心身ともに健康を
維持できる一番手軽で理想的な方法と言えます。

では、腹式呼吸するにはどうしたらいいかという
問題になりますが、簡単にできる方法を教えますね

１）まず、おなかをへこませながらゆっくり思い切り
息を吐いてください。

２）吐く息がなくなったら、お腹は気にせず普通に
ゆっくり吸ってください。

１番は横隔膜を上に上げて吐いています。
２番は横隔膜を上に上げた状態から息を吸っています
ので、自然と横隔膜を下げて息を吸ったことになります。

簡単でしょう　いつでもどこでも簡単にできる
健康法ですので、思い出したときには意識して腹式呼吸
やってみてください。

また腹式呼吸についてわかりやすく解説しているページを
見つけましたので、参考までにご覧ください→