バッハのこと

2016-03-29 08:56:00 | 音楽
レッスンを再開してから、バッハはプレリュードしか弾いていない。
弾きたいと思いながら、どうもタイミングが合わないような。

パルティータ2番のシャコンヌは、当然いずれ挑戦してみたい曲の
1つで、時々思い出しては譜面を追いかけてみる。
そろそろ弾ける雰囲気のカケラくらい感じられないだろうかと。
そして、そのたびに爽やかな惨敗感を与えてくれる。

いや、弾くたびに段々自分に力がついてきたとは感じるのだが。
どうも私の能力では、まだまだ太刀打ちできない。
やるとしたら、本当に長期的にじっくりと向き合わないと無理
だろうし、それでも形になるのかどうか。
全く見通しがつかないわ。

シャコンヌを聞いていると、生きることを許されているような
気持ちになる。
特にD mollからD durに転調した後などは、生きる希望みたいな
ものが次々に降り注いでくるようなイメージで。
若い頃はこの曲に何度も助けられた。
もう少し頑張ってみよう、とかね。色々と。
いずれ弾けたら素敵だな。恩返しのように。
ともかく今は自分の課題を鍛錬するのみか。

バッハといえば、結婚したばかりの頃グレン・グールドの弾く
バッハがとても好きで。
電子ピアノを買って(楽器禁止のマンションだったから)、
ヘッドフォンをつけてこれでもかと弾いた。
イタリア協奏曲3楽章。
グールドの速いテンポと飾り気のない演奏。
それから微かに聞える鼻歌。
もー、本当にカッコ良くてキュンキュンしちゃって。
下手なりにグールドの真似をして弾いて楽しかった。

あれこれ考えているとバッハを弾きたくなる。
やっぱり特別好きだなあ。

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