圧倒的なもの

2016-03-21 10:24:50 | 音楽
先生が出演された演奏会を聞きに行った。

私は、先生と自分の何が違うのかを目と耳をジッと凝らして
感じようとした。
何か自分を改善するヒントがないかと。

しかし、圧倒的だった。
音程もボウイングもビブラートも、もちろん音色も全部。
レッスンの時と観客を前に弾く演奏会では、先生のギアが
違うんだと思う。

「あ、私は絶対にこんな風にはなれないんだ」
って、目の前に突き付けられたような感じだった。
私はそう悟った。

先生みたく弾けるように頑張ろうなんて、とても思えなかった。
だって、絶対無理だ。
これは今自分が真剣に弾いているから、わかる。

多分私は、今目の前にある課題に日々努力して、それを続けて
いった先に、先生のような演奏ができるかも、という微かな
希望を持っていたのだと思う。

それが、あまりにも圧倒的なものを目にして打ち砕かれた。
おこがましく厚顔無恥な自分。
なんだか空虚な気持ちになって。
それで、自分は何故弾くのか、と改めて考える。

考えても明確な答えなどなく。いつものように。
とにかく上手になりたい、とは思う。
だけど、この先高く大きなものは掴めないのだ。
先生が幼い頃から音楽に費やしてきた時間と努力を考えたら
当たり前だ。
当たり前のことなんだけど…。

やめてしまっても、続けていっても、どちらにしても複雑。
夫にグチグチと話したら、
「きみにはきみの伸び代があると思うよ」
と言われた。

そうなのか?
だとしたら私の伸び代が伸びた先は、いったいどんなところ
なんだろう。

何をどんな風に考えても、やめてしまったらゼロで。
続けていれば、少しずつでもプラスになるかもしれない。
そう思ってまた練習する。

…っていう、いつものパターンに帰結。
だけど今回はなんか ガツーーン!とやられたって感じだった。

↓でも頑張ります。いつもありがとうございます(* ̄‥ ̄*)ゝ
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