つぶやき日記

四季のうつろいから

「エリザベート」

2015-07-01 15:48:33 | Weblog

先週は梅雨の中休みで比較的好天が続いたが、今週は本格的な梅雨空になるらしい。

それでも昨日はまだ雨も降らない中、帝国劇場へミュージカル「エリザベート」の観劇に出かけた。4月からの坐骨神経痛で、都民劇場の月例会の歌舞伎見物も行けなかったが、今回は久しぶりに出かけることにした。

ミュージカル「エリザベート」19世紀末のウイーン。若き皇帝フランツ・ヨーゼフが我が妻にと選んだのは、自由な心を持つシシィ(エリザベート)だった。一目で惹かれ合い、固い絆で結ばれたかに見えた2人だったが、その愛はハプスブルク王朝の破壊への序章だった。自由を愛するエリザベートにとって、宮廷での暮らしは苦痛以外の何ものでもない。姑の皇太后ゾフィーが取り仕切る宮廷では、自身の子供を自ら養育することも叶わなかった。ある日、自分の美貌があ武器にあることに気付いたエリザベートは自らを完璧に磨きあげ、ハプスブルク帝国の皇后として栄華を極めていく。エリザベートが念願としていた望みを叶えたのも束の間、彼女のまわりには、夫の不義、国民の誹謗中傷、愛する皇太子ルドルフの死と、常に不幸な影がつきまとう。

そして、それらの不幸と共に彼女の前に現れるのが黄泉の帝王”トート=死”。トートはエリザベートが少女の愛を求め続け、彼女もいつしかその愛を意識するようになっていた。しかし、その禁じられた愛を受け入れることは、自らの死を意味することでもあることを、エリザベートは知っていた。帳が下りる帝国と共に、エリザベートの”運命の日”は迫っていた・・・(パンフレットから)

「トート=死」という架空の人物の造形によって、美貌で個性的なエリザベートの波乱に満ちた人生が、さらにくっきりと浮かび上がり、ただ美しいだけでなく、想像以上に濃厚なミュージカルに仕立て上がっていて、全編見応えがあり感動した。

この日、エリザベート役の園乃はなの美しい歌声、トート役の城田優の優しさのある力強い歌唱に感心した。その他すべての出演者の熱演が心地よかった。スタンディングオーベーション、カーテンコールは長く続いた。


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