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自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

現行システムの3ウェイ化(2)

2022-06-05 18:52:41 | スピーカシステム

昨日は、とりあえず3ウェイ化を行いましたが、今日は測定と試聴を行いました。

が、当然昨日の内にある程度確認しています。その際、ちょっとツイータの音が気になっていました。なんだかシャキシャキしないメリハリのない音だなあと。

そこで、コンデンサを変更しました。元のコンデンサは誘電体がポリカーボネートのフィルムコンデンサでしたが、同じ容量のオイルコンに変更。古そうな外観なので、多分オイルペーパーコンではないかと。

そして、計測開始。計測はいつぞや実施した方法で行いました。こんな感じでスピーカの前にノートPCを置き特性を確認しています。

まずは、ツイータの特性を計測。赤のラインがツイータの特性です。

そしてスコーカの特性。ピンク色のラインがスコーカの特性です。

この2つを合成すると下記になります。

この状態では、スコーカが高域に伸びすぎていてツイータと重なる部分が結構あります。音的にもあまり良い音だとは思いませんでした。そこで、スコーカのローパスフィルタのカットオフ周波数をもっと下げます。コイルの手持ちは少ないので、7.1μFのコンデンサを追加し、合計9.1μFとしました。下記の回路赤枠部分が変更点です。

そこで、再度確認してみます。スコーカの特性が下記のようになりました。

これをツイータと合成してみます。ついでにウーハ(青のライン)も合成しました。

先ほどよりスコーカとツイータが交わる部分が減りました。しかしツイータのレベルが少し高いようなので、抵抗を調整して下げます。

結構よくなりました。が、聴感上は、もう少しツイータが強い方が聞きやすいかもわかりませんので、ここは音質を確認しながら調整です。

ここで実はまだ変えたところがあります。ツイータの極性を逆接続にしてみました。なんだかうまく言えないのですが、逆にした方が音がよかったからです。

そうすると、各ユニットの位相はどうなっているのだろうと、気になってきました。そこで、スピーカの出力を拾うのは難しいのですが、スピーカに加わる電気信号は手持ちのオシロで確認できますので、色々な周波数の正弦波を入力して確認してみました。

こんな感じで、各ユニットに加わる電気信号をデジタルオシロに取り込み、位相を確認してみます。

ウーハとスコーカのクロスするあたり1.5kHzでは下記のような波形が計測出来ます。因みに色は、ウーハが黄色、スコーカが青色です。

1/4波長90度?ぐらいずれているのかな。

次にスコーカとツイータのクロスするあたりの6.5kHzです。赤がツイータです。

位相ずれは135度ぐらいでしょうか。合成すると、お互いの波形を弱めあう方向になると思います。これがツイータが正相接続だと強め合う方向になると想像できます。このことが音質に影響していたのでしょうか。

とにかく、これで一応完成。

早速試聴をしていますが、今までよりも一気に帯域が広がった感はありますが、音はまだ細かな調整がいりそうな気がしてます。また高域を追加したのになぜか低域がしっかりした感じがします。しばらくはここから細々と触って楽しめそうです。

ところで、昨日オーディオオフ会のS氏宅のスピーカについて少し記載しましたが、S氏宅のスピーカシステムは、2ウェイでした。S氏宅のドライバは驚異の性能で、私も欲しいのですが、ホーンからすべて交換が必要になりますので、あまり考えないようにしています。

 


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