昨日は、とりあえず3ウェイ化を行いましたが、今日は測定と試聴を行いました。
が、当然昨日の内にある程度確認しています。その際、ちょっとツイータの音が気になっていました。なんだかシャキシャキしないメリハリのない音だなあと。
そこで、コンデンサを変更しました。元のコンデンサは誘電体がポリカーボネートのフィルムコンデンサでしたが、同じ容量のオイルコンに変更。古そうな外観なので、多分オイルペーパーコンではないかと。
そして、計測開始。計測はいつぞや実施した方法で行いました。こんな感じでスピーカの前にノートPCを置き特性を確認しています。
まずは、ツイータの特性を計測。赤のラインがツイータの特性です。
そしてスコーカの特性。ピンク色のラインがスコーカの特性です。
この2つを合成すると下記になります。
この状態では、スコーカが高域に伸びすぎていてツイータと重なる部分が結構あります。音的にもあまり良い音だとは思いませんでした。そこで、スコーカのローパスフィルタのカットオフ周波数をもっと下げます。コイルの手持ちは少ないので、7.1μFのコンデンサを追加し、合計9.1μFとしました。下記の回路赤枠部分が変更点です。
そこで、再度確認してみます。スコーカの特性が下記のようになりました。
これをツイータと合成してみます。ついでにウーハ(青のライン)も合成しました。
先ほどよりスコーカとツイータが交わる部分が減りました。しかしツイータのレベルが少し高いようなので、抵抗を調整して下げます。
結構よくなりました。が、聴感上は、もう少しツイータが強い方が聞きやすいかもわかりませんので、ここは音質を確認しながら調整です。
ここで実はまだ変えたところがあります。ツイータの極性を逆接続にしてみました。なんだかうまく言えないのですが、逆にした方が音がよかったからです。
そうすると、各ユニットの位相はどうなっているのだろうと、気になってきました。そこで、スピーカの出力を拾うのは難しいのですが、スピーカに加わる電気信号は手持ちのオシロで確認できますので、色々な周波数の正弦波を入力して確認してみました。
こんな感じで、各ユニットに加わる電気信号をデジタルオシロに取り込み、位相を確認してみます。
ウーハとスコーカのクロスするあたり1.5kHzでは下記のような波形が計測出来ます。因みに色は、ウーハが黄色、スコーカが青色です。
1/4波長90度?ぐらいずれているのかな。
次にスコーカとツイータのクロスするあたりの6.5kHzです。赤がツイータです。
位相ずれは135度ぐらいでしょうか。合成すると、お互いの波形を弱めあう方向になると思います。これがツイータが正相接続だと強め合う方向になると想像できます。このことが音質に影響していたのでしょうか。
とにかく、これで一応完成。
早速試聴をしていますが、今までよりも一気に帯域が広がった感はありますが、音はまだ細かな調整がいりそうな気がしてます。また高域を追加したのになぜか低域がしっかりした感じがします。しばらくはここから細々と触って楽しめそうです。
ところで、昨日オーディオオフ会のS氏宅のスピーカについて少し記載しましたが、S氏宅のスピーカシステムは、2ウェイでした。S氏宅のドライバは驚異の性能で、私も欲しいのですが、ホーンからすべて交換が必要になりますので、あまり考えないようにしています。
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