Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

薄型イコライザーアンプ(調整)

2023-05-27 18:57:36 | イコライザアンプ

先週のオフ会で拙作のイコライザアンプをA氏のシステムに組み込むとパラスティック発振してしまうことがわかったので、ちょっと修正してみました。

オフ会で、どこを触ればよいかわかっていたので、今日はその部分の対処を。わかりにくいですが、下記写真のオレンジの丸内にある抵抗を試しにオフ会で付けてみて発振が止まりましたので、これをもう少しきれいに追加してみるのと、オフ会でわかりやすいように極端に大きい抵抗値のものをつけたので、もう少し小さな値に変更しました。

こんな感じです。下記赤丸の部分にどんな値がいいのかわからないのですが、とりあえず、以前、秋葉に行ったときに購入した3.3kΩの抵抗を入れてみました。

回路でいうとこんな感じです。

完成しました。

これで鳴らしていますが、A氏宅でないと確認できないので、次回のA氏宅でのオフ会を待って確認したいと思います。

ところで、先日大阪の某所にて、まるで近未来都市のような風景だったので思わずパチリとしてしまいました。今はやりのAIが作ったかのような都市・・・いや、今の世界がAIが作ったバーチャルな世界で存在している?!

と、某映画のようなことを考えたのでした。ということで、明日は、ちょっとブログはお休みにします。

 

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薄型イコライザーアンプ(17)(完成)

2023-04-22 19:21:32 | イコライザアンプ

先週、イコライザアンプがようやく完成したので、回路図等を載せたいと思います。

まず電源回路は下記になります。

当初、B電圧が設計通り出なかったので、配線ミスかと思い、定電流回路部分を変更した別の回路でも試したところ、同様に電圧が出ず、おかしいおかしいと思ってよく見たところ、上記の図で、STP20NM50FPのFETの左についているダイオードが、配線の際に右についていたのが正しく動作しない原因となっていたのでした。

要は、このダイオードのカソードがFETのソースに接続されていたため、きちんと動作しなかったのです。このダイオードは、電源を切った際にFETのゲート側にあるコンデンサの放電を早めるためのものですが、ダイオードのカソードがFETのドレインに接続されていたら、ダイオードのカソード電位がアノード電位よりも高くなるので、ダイオードに電流は流れないのですが、カソードがソースに接続されていた場合、カソードがアノードよりも電位が低くなるので、ダイオードに電流が流れてしまい、150kΩへ流れる電流が減ってしまって、FETのゲート電圧が下がり、出力電圧が出なくなっていたのでした。

これを回路図通りに修正するとうまく動作するようになり、完成となりました。

ヒータの電源は、TL431のセカンドソース品のICと、手持ちのトランジスタを使って簡単な安定化電源回路としています。

 

次に、増幅部の回路になります。

初段は、6AU6で次段はWE403A(6AK5)の3結です。イコライザアンプとしては、CR型の回路を採用しています。今回初めて6AU6を使用しましたが、目立ったノイズもなく増幅度も程よい感じ、かつ、音もなかなか良いので使ってよかった球の1つになります。安いのに人気はいまひとつなのはもったいない球です。6AU6のプレートの上にあるトランジスタは、プレート電圧の可変回路になります。

次に6AK5ですが、これは3結にしています。3結にする際はスクリーン~プレート間(5ピン~6ピン)を330Ωの抵抗で接続しています。この抵抗はパラ止めで、入れてなかったら発振する場合があると思います。本機も発振していたので追加しました。

ということで、先週のオフ会で初試聴を行ったのでした。

さて性能ですが、いかほどか気になります。

そこで、大昔に入手した逆RIAAの回路を入力に接続して周波数特性を見てみました。

その結果下記のような感じです。

10Hz~40kHzまで計測してみましたが、ほぼフラットです。2kHzぐらいから少し下がっている理由は不明ですが逆RIAAとかいろいろ接続しているのが影響している可能性があるので、あまり気にしていません。あまり高い領域はレコードに信号は含まれていないので、こんな特性は不要かもしれません。

次に1kHzあたりを見ましたが、これは右左に同じ信号を入れて、その出力を同時に見てみました。

その結果、左右が少し信号レベルが違っていました。そこでようやく、6AU6のプレートについているトランジスによる電圧調整回路の出番です。どちらかの可変抵抗器を回して電圧を調整します。

調整結果が下記になります。

左右同じ信号レベルになりました。

これでようやく完成。しばらくはこのイコライザアンプを使ってアナログレコードを楽しみたいと思います。

ところで、先日家庭菜園に植えた豆も芽吹いてきました。枯れたり虫に食われたりせず、うまく収穫できるようになるでしょうか・・・。

 

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薄型イコライザーアンプ(16)(設計通り動作しない)

2023-04-15 18:36:08 | イコライザアンプ

長々とやってましたが、一応、配線は完成しました。

そして配線をチェックし電源投入しましたが、ここでちょっと動作に問題が発生。

B電圧の出力が低いのと、なんだか匂う。どうも電源の抵抗が予想外の高温になっており、焦げかけていたのと、トランジスタも予想以上に熱くなっていました。また、レギュレータ用のトランジスタを外しても電圧が出力されるので、恐らく基板の配線をミスした可能性があります。

一方、ヒータの電源はちゃんと動作していました。

そこで、代替の回路を検討し、基板にして確認してみましたが、出力電圧は少し上がったものの、設計通りいかない。希望では250V出てほしい。

そんなこんなで今は、悩み中です。

気晴らしに先週植えたきゅうりとピーマンがちゃんと植わっているか確認しておきました。

何とか大丈夫そうです。

電源回路はもう少し頑張ってみます。

 

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薄型イコライザーアンプ(15)

2023-04-09 21:31:18 | イコライザアンプ

そろそろ、2段目の回路を決めないといけないのですが、その前に球をどうするかを決めないといけません。当初は適当な双3極管を使用して、SRPPにしようかと思っていたのですが、それだとあまり面白くなく、また、SRPPの上側の球のカソード電位が高くなりますので、ヒータ‐カソード間の耐圧が十分な球を選択するか、またはヒータバイアスをかける必要があり、若干球選びに苦労します。幸い、テレビで使用されたカスコード接続用の球はたくさんありますので、ヒータ‐カソード間の耐圧が高い球は豊富ですが、有名どころは6DJ8ぐらいしかなく、結局面白くないとなってしまいますので、どうしたもんかと考えていました。

2段目はそんなに増幅度は必要ないので、3極管が候補です。単管では6C4がありますが、ちょっと地味ですしもう少しμも欲しいところ。そこで、2段目は5極管を3極管接続することとしました。

そうすると選択可能な球は結構増えまして、増幅度もそこそこ取れそうな球は結構あります。

そこで選択したのは、6AK5を3極管接続したものとし、球は以前候補にしたWE403Aとしました。

回路は超シンプルで下記のような回路です。

抵抗はたったの3本、コンデンサも3本です。こうなると、回路はラグ板上で組んだ方がいいんじゃないかという気がして、サブシャーシにラグ板を取り付けてみました。ネジ穴のピッチが基板とは異なるので広げるのに苦労しましたが。

早速、ラグ板上に回路を組もうとしましたが、どう考えてもきれいに部品が並ばない。見た目に整然とした感じに並べたかったのですが、元から基板向けの配置を考えていたので、アース母線は上にあるし、ちょっとラグ板は不向きでした。

そこで、改めて回路は基板上に組みました。

やはり、基板向けに作ったものは基板に載せるに限ります。とりあえず、サブシャーシに基板を載せました。

回路の検討やラグ版の取り付けなどで時間がかかってしまったので、今日はもうここで終了としました。

 

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薄型イコライザーアンプ(14)

2023-04-08 21:20:16 | イコライザアンプ

毎週末コツコツ作っていますが、だいぶん出来てきて、ようやく初段の増幅回路が組みあがりました。

まだ、2段目の回路を作らないといけないのですが、設計すらできていませんので、もう少しかかりそうです。

今日は、初段のプレートの電圧調整回路の基板を作成しました。下記のように部品を基板に組み込み、はんだ付けします。

そして完成。

サブシャーシに組み込んでみました。また、真空管のヒータも点灯試験。

ヒータは直列に接続して12.6Vにしています。別の安定化電源から電圧を加えています。

一応ヒータは光っていましたのでOK。次に真空管にB電圧をかけて、信号を入力し、出力電圧も確認してみました。

煙が出ることもなく、動作しているようです。そして信号を加えてみました。

一応きれいな波形が出ていて安心しました。そこで、増幅度を確認してみようと、入力レベルをカートリッジとほぼ同じ、5mVにしてみました。

5mVの入力に対し、出力は0.62Vですので増幅度は、124倍と計算され、ゲイン42dBとほぼ目標通りの値となりました。

初段は、これでOKですのでサブシャーシにRIAAのEQ回路を組み込んで、今日は配線を終わりました。2段目を急がなくては。

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