Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

ジャンク解体の楽しみ(2)

2023-04-30 17:21:38 | ジャンク

かなり前からヤフオクで目をつけていたジャンク品がありました。しばらくぶりに確認すると、価格がかなり下がっていたので、ここら辺でどうかと思いポチッとして見ました。運よく落札できましたので、如何ほどのジャンクだったか確認してみたいと思います。

落札したのは、上記写真のような大きいトランスと周りに真空管のソケットや電解コンデンサが沢山ついたシャーシになります。落札価格は¥2,500で送料は¥1,500と合計で¥4,000となりました。

さて元は取れそうなのか。

まず、なぜこのジャンク品を狙っていたかというと、この大きなトランスは、とりあえずは、真空管を使う装置の電源トランスであることと、そうであれば、アンプに流用できそう、と思ったからです。

大体こういうのはほとんど予想なのですが、シャーシ上の真空管の種類を見ると、6AR3が4本、12AX7が2本、6AU6が2本とあとは低電圧放電管となりこれぐらいの真空管を駆動できるならヒータは良さそう、あとB電源ですが、シャーシ上についている電解コンデンサが350Vほどあったので、まあ、250V程度の巻線はあるだろうと、しかもトランス自体は159VAのラベルがありましたので、電流容量もそこそこあるのではないかと、思いました。

なお、元の用途は恐らく真空管式の何かの測定器の電源装置ではないかと思います。

では解体です。気になる電源トランスですが・・・

B電源用の巻線は、0-310V-330V-350V 200mAとアンプにしたらちょうどいい容量でした。おまけにC電源用に使えそうな巻線もあります。ヒータ巻線も6.3V-2A、2.3A、3A、12V-3Aとこれも十分。ということで、ひとまずはOK。

他の部品ですが、これは何だろう、という部品が。

この金属ケースですが、電源の入力のところにあり、恐らくフィルタではないかと。ふたを開けると・・

やはりフィルタっぽいものでした。

結局とった部品は、下記になります。

右下の四角いものは、昔のブリッジ整流器のようです。はずしてみましたが、たぶん使わないでしょう。ボリュームもBカーブの50kΩのものだったのであまり使い道が思いつかない。使うのは、トランスとフィルタが入っていた金属ケース、コンデンサぐらいか。あとはみんな不用品。

さて、査定ですが、如何ほどでしょう。

予想ですが、電源トランスは、高めに見て¥8,000ぐらい、あとは無価値かと思いますが、金属ケースはちょっと使えそうなものがあるので、他に流用したいと思います。コンデンサは、何か作るときのストックにでも。

ということで、今回は元が取れたと満足のいく結果となりました。めでたし、めでたし。

 

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東京への出張

2023-04-29 17:17:02 | 旅行

先日は、東京出張でした。

以前、東京に行った際は、時間を作って秋葉に寄っていたのですが、ここ最近は秋葉もハズレが多くてしばらくご無沙汰でしたので、久しぶりに仕事を終えて行ってみることとにしました。

が、そんなに期待していなかったので写真はほとんどなく・・・以前の写真を交えて。

夕方、ラジオデパートを覗くと、結構な店が開いていました。そこでいくつか部品の補充をと思い、シオヤ無線電機商会で部品を見ていると良さそうなものがありましたので、購入。

ジャンク品だと思うのですが、古い1/2Wのカーボン抵抗100pcsで400円。ジャンク品にしては高いかなと思いましたが、最近の1/2Wの抵抗は、昔の1/4Wサイズぐらいの小さいサイズになってしまい、真空管アンプにしては小さくて使いずらいので、昔のこのサイズはいいかなと思い、あまり種類がなかったのですが、適当なものを選んで購入しました。

次に秋月に向かいましたが、生憎の休み。

そこで隣にある千石電商の本店へ。実は、表から見たところあまり抵抗などのパーツがない店だとばかり思っていたので、行ったのは初めてでした。店員さんに抵抗とかないの?とお尋ねすると・・・

なんと、地下にあるとのことで向かったところ、”オオッー”と雄たけびを上げそうになるくらいの豊富な数量。どれを買おうか迷ってしまうほどでした。

店内の写真は撮ってませんが、オーディオ用という文言につられてDaleの抵抗数本などをパーツ皿に載せていましたが、よく考えたら決まったものを作るために買うのではなく部品の補充が目当てだったので、ここでも100本パックを購入したのでした。購入したのは下記です。

100本パックの抵抗は、1/2Wですが残念ながらみんな小さいサイズのものです。5Wの酸化金属皮膜抵抗もあり、以前、買えなかった値を購入しておきました。

隣のスチロールコンデンサは、XICONという台湾製のメーカのもので数が100個かどうか不明とのことでジャンク品でした。あまり丁寧なつくりには見えない代物だったので迷いましたが、安いし使うこともありそうなので良さそうな値のものを適当に数個購入。

これだけ買えて、しかも今日は新しい発見があり、気分はウキウキでしたので、帰りは、おやつを奮発。東京駅地下の行列が出来ているカレーパン屋さんで、新幹線内での空腹対策に1つ購入し、帰途につきました。

このパン、さすが高いだけあっておいしい。揚げているだけに油っこく、カロリーは相当なものと思いますが、水割りとよく合う。残念ながらあまり量は食べられないですけどね。

 

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HYTRON HY-65の特性測定

2023-04-23 22:19:17 | 真空管

最近、HYTRONのHY-65を搭載したアンプを入手しましたが、HY-65について確認していたところ、特性表がネット上で見つからないため、例のごとく計測してみました。

こんな感じで、いつものようにバラックでの配線です。

そろそろ、計測ベンチのようなものを作らないといけないと思いつつ・・・

こんな感じで計測し、曲線をエクセルの図形描画でなぞっていき、下記のような特性曲線が出来上がりました。

 

SGの電圧を300Vに設定したものが上記になります。SGを250Vにして測定もしてみましたが、なぜか、SG=250Vの方が同じプレート電圧でも電流が流れており、ちょっと、何かが間違えた可能性があります。そのため、測定結果は”Sample”ということにしていますので、今回の結果はあまりあてにならない可能性ありです。

下記が、SG=250V時の測定結果です。

と、こんなのでも参考になるといいのですが・・・

 

 

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薄型イコライザーアンプ(17)(完成)

2023-04-22 19:21:32 | イコライザアンプ

先週、イコライザアンプがようやく完成したので、回路図等を載せたいと思います。

まず電源回路は下記になります。

当初、B電圧が設計通り出なかったので、配線ミスかと思い、定電流回路部分を変更した別の回路でも試したところ、同様に電圧が出ず、おかしいおかしいと思ってよく見たところ、上記の図で、STP20NM50FPのFETの左についているダイオードが、配線の際に右についていたのが正しく動作しない原因となっていたのでした。

要は、このダイオードのカソードがFETのソースに接続されていたため、きちんと動作しなかったのです。このダイオードは、電源を切った際にFETのゲート側にあるコンデンサの放電を早めるためのものですが、ダイオードのカソードがFETのドレインに接続されていたら、ダイオードのカソード電位がアノード電位よりも高くなるので、ダイオードに電流は流れないのですが、カソードがソースに接続されていた場合、カソードがアノードよりも電位が低くなるので、ダイオードに電流が流れてしまい、150kΩへ流れる電流が減ってしまって、FETのゲート電圧が下がり、出力電圧が出なくなっていたのでした。

これを回路図通りに修正するとうまく動作するようになり、完成となりました。

ヒータの電源は、TL431のセカンドソース品のICと、手持ちのトランジスタを使って簡単な安定化電源回路としています。

 

次に、増幅部の回路になります。

初段は、6AU6で次段はWE403A(6AK5)の3結です。イコライザアンプとしては、CR型の回路を採用しています。今回初めて6AU6を使用しましたが、目立ったノイズもなく増幅度も程よい感じ、かつ、音もなかなか良いので使ってよかった球の1つになります。安いのに人気はいまひとつなのはもったいない球です。6AU6のプレートの上にあるトランジスタは、プレート電圧の可変回路になります。

次に6AK5ですが、これは3結にしています。3結にする際はスクリーン~プレート間(5ピン~6ピン)を330Ωの抵抗で接続しています。この抵抗はパラ止めで、入れてなかったら発振する場合があると思います。本機も発振していたので追加しました。

ということで、先週のオフ会で初試聴を行ったのでした。

さて性能ですが、いかほどか気になります。

そこで、大昔に入手した逆RIAAの回路を入力に接続して周波数特性を見てみました。

その結果下記のような感じです。

10Hz~40kHzまで計測してみましたが、ほぼフラットです。2kHzぐらいから少し下がっている理由は不明ですが逆RIAAとかいろいろ接続しているのが影響している可能性があるので、あまり気にしていません。あまり高い領域はレコードに信号は含まれていないので、こんな特性は不要かもしれません。

次に1kHzあたりを見ましたが、これは右左に同じ信号を入れて、その出力を同時に見てみました。

その結果、左右が少し信号レベルが違っていました。そこでようやく、6AU6のプレートについているトランジスによる電圧調整回路の出番です。どちらかの可変抵抗器を回して電圧を調整します。

調整結果が下記になります。

左右同じ信号レベルになりました。

これでようやく完成。しばらくはこのイコライザアンプを使ってアナログレコードを楽しみたいと思います。

ところで、先日家庭菜園に植えた豆も芽吹いてきました。枯れたり虫に食われたりせず、うまく収穫できるようになるでしょうか・・・。

 

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I氏宅でのオフ会

2023-04-16 22:33:21 | オーディオオフ会

今日は、明石のI氏宅でオフ会です。約1か月半ぶりの訪問となりました。

今日は、I氏が知人宅の処分品であるオーディオセットを必要な人にいただけるということで、約10名で押しかけました。なんでもその知人宅では、オーディオ好きなご主人がなくなられて、家人の方が処分に困っていたとのこと。そのため、金額はお礼の気持ちということにしてただけました。

今後オーディオマニアの高齢化にともない、このような例はだんだんと増えてくるのでしょうね。

残念ながらそのオーディオ一式の写真は撮り忘れましたが、かなり高級なものもが多数ありました。

冒頭の写真のAltecのエンクロージャーの上にホーンが写っていますが、これもその遺品の一つです。ホーンはコーラルですが、ドライバーはJBLの175です。

私は、あまり大きな機材は家に入らないので、”小さなつづら”をいただきました。下記のオルトフォンのカートリッジです。

MCなので使用するにはまだ準備が足りませんが、今後ならせるようにしたいと思います。

で、今日は、I氏のご計らいにより、ついに完成した拙作のイコライザアンプを試聴させていただきました。

イコライザアンプは昨日、設計通り動作がしない旨を載せましたが、ブログに載せた後、夜中に原因が判明したので修理し、今朝、試聴して何とか音が出ていましたので、持参して試聴させていただきました。I氏宅は、もともとMCのカートリッジだったのをMMに付け替えていただき、試聴したのでした。

MMカートリッジはちょっと変わったタイプのもので、DJが使用するものらしいのですが、下記のようなタイプです。

能率がいいのか、おおきめの音で低音がしっかり出ており、なかなか良い音です。他にもよく見るタイプのカートリッジでも試させていただき、自分ではなかなか良い音がしているように思いました。他の方も特に批評はなく、初めて製作のわりにうまくいったような気がしました。イコライザアンプの詳細については、また次回のブログに記載したいと思います。

その他、下記の試作中のDACを試聴させていただいたり、いろいろ楽しみました。

そんなこんなで時間はあっという間に過ぎましたが、明石市の風景があまりにきれいなので、自分はフラッと外に出向き、写真をいくつか撮ってきたのでした。

まるで海外にいるような雰囲気で、こんな場所でオーディオ暮らしができるのはかなりうらやましい。私も定年したら、ここに移住しようかなあ・・・

 

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