今日は、確定申告などで忙しく、ブログのことはあまり考えてなかったのですが、確定申告後、古い雑誌を見ていたところ、このスピーカはひょっとして!?というものがあったので、紹介したいと思います。が、いまさら売ってない製品なので、暇つぶしに見ていただければ。
古い雑誌とは、音楽之友社の「あなたのステレオ設計 1972」です。
内容的には、製品の広告が大半でオーディオ評論家による座談会なども催されていますが、主にこれからステレオを導入しようと考えている層向けの書籍になるかと思います。
オーディオマニアとしては、アンプの回路などが載っていると面白いのですが、そういうものはなく、もっとソフトな内容が大半です。
このころは、もう真空管アンプはすたれてほとんどがトランジスタアンプなのかと感心しながら、パラパラとめくっていると、おや?と気になったスピーカが。
DENON(デンオン)のVS-450という小型のブックシェルフタイプのスピーカですが、これに搭載されているウーハに見覚えがあったのです。
そういえば・・・ひょっとしてこのスピーカユニットではないかな、と。
ということで、引き出しをあさり取り出したのが下記のスピーカユニットです。
このスピーカは、10㎝程度の口径にも関わらず、巨大なマグネットが印象的で、何じゃこのスピーカは!!とある日、オークションで目に留まり思わずポチったのでした。
ちなみにこの磁気回路の大きさですが、下記写真の左にある30㎝のユニットについていたものと比較しても、それよりも大きいマグネットを採用しているのがわかります。
ダイアトーンのP-610も一見大きく見えますが、このマグネットよりも小さいです。比較用のスピーカを持っていないのでわかりにくいですが、P-610より1.5倍くらい大きいマグネットです。
ここで、興味本位で落札したユニットと使用されていたシステムがつながりました。
オーディオの足跡を見ても、
「放送局用に開発された技術が投入された2ウェイスピーカーシステム。このスピーカーシステムに専用アンプをつけ、コロムビア小型モニタースピーカーとして各地の放送局で使用されていました。」
とのことで、やはり見た目の印象通り、すごいスピーカだったのですね。
改めてオーディオの黎明期のすごさを知った次第です。
今日は、先日入手したアイデンのアルニコ30㎝を組み込んだシステムの測定を行おうと思い、その前に試聴を実施。
が、左側のシステムがおかしいことに気が付きました。
なんと、ウーハの音が出たりでなかったり、またガサガサ音がしたりとなんだか変。「おいおい、414Aに続けて故障はやめてくれよ~」としばらくコーン紙に手を当てて状況が変わるかなど見ていましたが、状況は一向に変わらずで、仕方がないのでユニットを取り出してみました。
結局、原因はすぐにわかりました。
上記のようにユニットの端子にはめ込んでいる線が、端子からはみ出してフレームについていたのです。両方微妙についていたので、ショートしたりしなかったりで、それでなったりならなかったり、ガサガサしたりとなっていたようです。
この線のはみだしをなくしたら治りました。よかった~~。
で、ユニットをまた元に戻そうかと思ったのですが、ここまでユニットを出しましたので、折角だしと思い、予定を変更してアイデンから別のユニットに差し替えて見ることにしました。
アイデンのユニットと前後して、実はもう1つユニットを落札していたのです。
それは、TRIOのアルニコ30㎝ ”T12-30J”というユニットです。
アルミの鋳造と思われるフレームに大きめ(この手のスピーカでは標準的?)の角型アルニコマグネット回路が載った30㎝ユニットです。見た目、このフレームの形状やコーン紙の状態など、何とも言えず味があり、これはよいユニットに違いないと思い、価格が安くなったところで落札してみたのです。
ずっとウォッチしていましたが、あまりウォッチリストに入れている人がいなくて興味のある人はかなり少なかったようです。思うに、日本製のユニットは人気があまりなく、比較的安く入手できるようです。やはりオーディオは舶来製に人気がある様で同じ30㎝でもALTECやJBLは、高嶺の花。日本製はその10分の1ぐらいの価格で購入できるのではないでしょうか。
まあ、確かに日本製のユニットは、マグネットも小さめで少し安っぽい感じがしますしね。しかし中には良いものもあると思いますので、その辺は目利きが重要だと思います。
ということで、組み込みが完了しました。
早速音出しをしてみたのですが、やはり能率はアイデンのユニットよりは低いようで、高音側ドライバのアッテネータを少し調整しました。
そうすると、結構よい音がしています。
コーン紙はパリッとした感じの張りがあるタイプで、あまり上下に動かず少し動きは固めです。そのため、中音域に特徴があるのか響きが良い感じがしています。特に女性ボーカルがいいようです。価格以上に良い働きをしてくれているようで、儲けた気分がします。しばらく聞いていたいユニットです。
が、アイデンのユニットもあり、しばらく聞いたら載せ替えたいと思います。日本製のユニットもなかなか良いというのを経験しました。よく考えたらアイデンも日本製でしたが・・・。
昨日、荷物が届きました。
中身は何かといいますと・・・
こんな古くてボロボロの箱に入った、
知る人ぞ知る・・・
Aidenの30㎝スピーカAX-120Xです。
先日オークションを見ていたところ、あなたにお勧めの商品の欄で自分好みのスピーカがあるな、と思い見てみたところ、このスピーカだったわけです。
話は変わり、かなり前ですが、同じスピーカが出品されていたので入札しようと機会をうかがっていたことがあります。しかし、なんやかんやで忙しく入札をすっかり忘れてしまい、気が付いた時にはオークションは終了していました。そして終了価格は、驚きの3万円台。その時は残念で悔しくてうっかりしてしまった自分が腹立たしかったのですが、今回、また同じ機会に巡り合いました。しかも開始価格はかなりの安値です。
ここは以前のリベンジとばかり、ちょっと頑張ってしまい、1か月のお小遣い分を使い果たしてしまいました。が、2か月分へそくりがありましたので、大丈夫です。
ということでようやくわが家へ招いきれることが出来ました。
こういうアルニコのスピーカは趣があっていいですね~。しかし、このフレームの形といい、コーン紙の形状といい、どこか似ているスピーカがあったなと、思い出したのが、ALTEC 414Aです。
フレームの色は黒とグリーンの違いはあるものの、それ以外はそっくりなので、ブログネタにと見比べてみようと思いました。
で、414Aを元箱ではなく、今使っているYAMAHAの30㎝のスピーカの箱に入れていたのを思い出し、取り出してみました。が、なんと、414Aのビスコロイドたっぷりのエッジが箱の段ボールにくっついて取れない。
この時、ゆっくりやったらとれるかな?と徐々に剝いだところ、なんと、エッジが破れてしまったのです。この時は焦ってしまい、気が動転してもう片方はどうだと、やめておけばいいのに同じことをしてしまいました。残念ながらもう片方もエッジが破れてしまいました・・・。しまったと思いましたが後悔先に立たずです。
これが引っ付いたエッジです。細い黒い部分です。
ということで比較の写真です。
フレームの形は似てますね。そしてコーン紙も。
左の414Aエッジが痛々しいですが、そっくりです。
ですが、フレームの高さが少し異なるようです。
ということで、これで音楽を聴いてみようと思い、現状のYAMAHAのウーハーと入れ替えてみました。
YAMAHAも負けず、こんな立派なユニットですが・・・
アイデンのユニットもいいですね。装着も完了しました。
音出しですが、女性ボーカルをいくつか聞いてみましたが、414Aのせいで気分が落ち込んで、あまり気乗りません。心を静めてもう少しこのユニットで聞いてみたいと思います。