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Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

6327シングルアンプ(1)

2024-11-24 18:09:40 | 6327パワーアンプ

11/3のレコードコンサート向けに6327のプッシュプルアンプを大急ぎで仕上げましたが、6327の音をきちんと確認したことがなく、シングルで鳴らした場合はどんな音がするのか以前から試してみたいと思っていました。

そこでいつも使っているシングルアンプのシャーシをベースに6327に差し替えて音質を確認して見ることにしました。

ベースのアンプは下記のシャーシになります。

変更前は東芝の6GB8が刺さっていますが、これを6327が刺さるようにピン配を変更します。

シャーシの中身はいろいろ球を変えたりで触っているのでかなり混沌となっています。

いずれ球を固定して専用のアンプにしたいと思いますが、その際はきれいな配線にしようと思います。

6GB8のピン配から6327に変更します。

そして各部の電圧を調整して早速鳴らしてみますが、R側は出力を最大にすると若干発振しだします。写真にはとっていませんが、4Wぐらいの出力で発振するので、まあ少し音質を確認する分には大丈夫かなと思いとりあえず放置します。

音質を確認します。

さて音質ですが、やはり発振する状態が影響しているのか、ボーカルの高域が少し気になります。ですが総じて音質的には透き通ったきれいな感じの印象です。

6327は案外いい球かもしれない。

発信をどうやってなくすのか検討が必要で、もう少し調整して気になる部分を解消したいと思います。

 

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6327差動プッシュプルアンプ(4)

2024-11-10 20:55:56 | 6327パワーアンプ

小野市でのレコードコンサートも終わって、ほっとしたとたん、ネタがなくなりそうになりました。

そこで、6327差動アンプの仕上げをやりたいと思います。

実はレコードコンサートで入力のRCAピンジャックが安い中国製使っていたのでオス側とサイズがあっておらずユルユルですぐに抜ける状態だったのです。中国製のメス側の直径が少し小さい様できちんとホールドされていないのです。

これを見かねた堺市のAさんが、日本製をあげる、ということで昨日郵便で送っていただいたのでこれに付け替えるのと、気になっていた前段の差動回路のバイアスの12Vの電源のトランスの巻線が非力すぎて12V出ないので、余っている6.3Vのヒータ巻線を倍電圧整流にしてバイアス電源にするという改造を行いました。

まずは、ピンジャックの交換です。

上記写真の右側が中国製、左が日本製ですが、見た目は中国製は立派です。しかし、金工の匠のA氏によると加工にばらつきが多く精度がなっていないそうです。まあ、実際にユルユルなのでそうなのですが、こんな立派な外観を持っているのに精度悪く加工して使い物にならなくするのは我々からすると何とももったいない話。

ということでこれは交換するのみなのですぐにできました。

試しにオス側を挿してみるとしっかりとホールドされ今までより格段に良くなりました。

 

次に12Vのバイアス電源ですが、下記写真のブリッジダイオードとオレンジのコンデンサが付いている回路になります。

これを6.3Vの倍電圧整流回路に置き換えたいと思います。置き換えの回路は下記の下の回路です。

ブリッジダイオードを使用した倍電圧整流とするので、整流後のコンデンサを1つ追加するだけでできます。本当はもう少し容量の大きなものにしたかったのですが、小型のもので手持ちにはなかったので、この容量のものになりました。

交換後、出力電圧が0.2Vほどですが上昇し、11.9Vとなりました。交換前は、あまり多めに電流を流せなかったのですが、交換後は少し多めに流すことが出来るようになりました。

これで、出力も若干大きくなり、8Ω負荷で7.5Wほどの出力が出せるようになりました。

試しに音を聞いていますが、気のせいか少し張りが出たような気がしています。

 

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6327差動プッシュプルアンプ(3)

2024-10-27 20:08:21 | 6327パワーアンプ

今日は、音質確認で、西宮のH氏宅にお邪魔しました。

まずは、アナログディスカバリーで特性の計測をしていただきました。

なんと、周波数特性は、5Hz~120kHzもあり驚きました。しかもほぼフラットです。その他、歪率特性やDF(ダンピングファクタ)の計測を行いました。これらはそれぞれまあこんなものかという感じでしたがDFは各周波数帯気にわたり5程度(@8Ω)ありました。が、印刷した紙をH氏宅に忘れてきてしまい、また画面も写真に撮ってなかったので載せられません。

そしてその後試聴に移ります。

今日の比較アンプは、和歌山のF氏作、STC 4300Bシングルです。

4300Bは今やかなりレアな球となったようで、オークションなどで見かけることも少なくなりました。私もはじめてお目にかかる球です。

事前の測定では残留ノイズがなんと40mVもあり、大丈夫かと懸念しましたが、やはり問題があったようで、B電源のレギュレータ用トランジスタが破損していました。

修理の際、ついでにはらわたも撮影させてもらいました。

拙作のアンプも下記の写真のように並べて音出し確認です。

結果やいかに!

拙作のアンプはやはりプッシュプルというだけあり、歪感が少ない音がします。それだけ、歪による倍音効果も少ないと思われ、音のふくよかさなどが4300Bが上回りましたが、6327も決して引けを取っていないと思います。まずは価格が4300Bの100分の1程度なので、その点では優っているでしょう。

レコードコンサート当日は、部屋が少し特殊ですしこの違いがどう出るか、楽しみです。

では皆さん、当日お会いしましょう!

 

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6327差動プッシュプルアンプ

2024-10-26 21:45:49 | 6327パワーアンプ

早いもので、小野市でのレコードコンサートまであと1週間となりました。演奏する曲はほぼ決まったのですが、パンフレットがまだ出来ていない状況で、しかも、何も考えずに作っていたらページ数が24ページほどになり、印刷をご担当いただいているH氏から100部印刷したらかなりの用紙を使うことになり、16ページに抑えようということになり、文字を小さくしてページ数を減らすなど色々対応していました。

自分の6327のアンプについてもまだ写真すら撮っていなかったので、ようやく撮影しました。

撮影後に気が付きましたがカーテンが邪魔でした。が、もうこれでいいか・・・。

そしてようやく自分のアンプの説明資料が出来ました。当初は写真や回路図を大きく掲載していたのですが冒頭のとおりページを削減して1ページにまとめました。

回路図が小さいので下記に掲載したいと思います。パンフレットのものは若干間違い(本番までには修正予定)があり、それも修正しました。

E81Lの負荷抵抗が当初27kだったのを47kに変更しています。これは27kでは出力が取れなかったので47kに変更し、5W程度出せるようになりました。

ということで、本番までに色々仕上げていこうと思います。

 

 

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6327差動プッシュプルアンプ(E130Lから方針転換)

2024-10-19 20:41:49 | 6327パワーアンプ

先日、E130Lのアンプを組み上げて、音質確認してみましたが3極管接続のせいか音質がいまいちだったと記載しましたが、11/3のレコードコンサートも近く、準備もあるのであーだこーだと色々いじっている暇がなく、仕方無しに球を交換しました。

交換したのはよく似た形の球で、以前真空管のところでご紹介した6327という球になります。

形は上記写真のようによく似ていますが、6327は高さが少し短く、ベースは金属の袴になっています。特性的には、E130Lの方が3倍ぐらいgmが高いので、今回のアンプだと発振対策に悩む可能性がありましたが、結局5極管では使用していないのでどうだったのかわかりません。プレート損失などはよく似た大きさの球になります。

しかし、6327はG2の電圧が330Vまで許容されており、E130Lの150Vと比較し、こちらの方が使いやすいです。ところで、以前の紹介ページで特性表からヒータ電流が0.8Aと記載しましたが、どうも1.8Aある様で、メーカ発表の特性表が間違えているようです。

6327を使用したアンプですが、回路は、E130Lで掲載した回路とほぼ同じです。

しかし、若干の定数の変更はありますが、この辺りの変更は現物合わせで行っていますので、特段設計したものではありません。

この回路で先週は突貫工事でもう1台も製作し、今は最終調整もほぼ済んだ状態です。

音質を確認しているところですが、結構いい感じでなっています。歪が少なく、音に透明感があり、かつ、しっかりとした音質です。5極管接続でのボンつき感もありません。しかし、悲しいかな、出力が差動回路ということもあり3Wにも満たない。

まあ当日は能率の高いスピーカですし、今までもこの程度の出力だったので問題はないと思いますが、図体がでかいわりにミニワッターというのも面白いかもしれません。

 

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