Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

カソード抵抗のトランジスタ化(1)

2023-06-25 19:22:18 | 実験

今日は、本当であれば明石のIさん宅でのオフ会に参加しているはずでした。しかし、例の流行病に感染したせいで、自粛し今日は一日おとなしく家にいます。

と言いたいところですが、おとなしくするのも暇ですし、今日は前々から温めていた真空管アンプのパワー管カソード抵抗のトランジスタ化について実験を行いました。

カソード抵抗のトランジスタ化でよく目にするのは、この部分を定電流回路化する、というものがありますが、私個人的には少し疑問があり、あまり採用したくありません。なぜかといいますと、定電流回路を採用すると、大きな出力でパワー管の電流が制限されるので音声出力が歪む、というのが気になっているからです。

そこで定電流化ではなく、一定のバイアスは保ちつつも、必要な時には真空管に十分電流を流せるような回路が出来ないか、といつも思っていました。

そうであれば、ツェナーダイオードが良さそうですが、十分なW数も必要であろうと思われるので、トランジスタで簡単にできないかなと。

そこで色々考えていたのですが、この回路を採用したらどうだろう、というのが見つかりましたので、実験してみることとしました。

その回路とは、最近よく使用している下記赤枠部分のような回路です。

この回路は、以前、薄型イコライザアンプを製作した時の回路ですが、赤枠部分は、トランジスタのVce間の電圧を可変できる回路になります。ベース電圧VbをB-E間の可変抵抗とC-B間の抵抗で決定する回路で、このVceをパワー管のカソードに入れてやれば、必要な電流は十分流すことは出来て、かつ必要なカソードバイアスはVceとして保てるのではないか、というのが目論見になります。

そこで、早速回路ですが、下記のような回路としました。

トランジスタは、折角なのでPNP型を使用します。PNP型だとコレクタ側をGNDに接続しますので、放熱板などに固定する際にも絶縁シートやブッシングは不要になります。

本回路では、RbeとRcbでVbの電圧を決定し、VceはVbの電圧で決定されますので、Vceをパワー管の動作点の電圧にRbeとRcbで調整してやれば、適切なバイアスになるはずです。

そこでVceは実際どんな式になるのか、簡単に解析してみました。(PNP型になると電流の向きなどがNPNと逆になり、頭が混乱して式内の正負が逆になっている可能性があります^^;)

まず、B点の電位は、GNDなので0Vとすると、下記①のようになります。

  • Vce = Vb+Vbe ーーー①

次にVb, Ibe, Ibは、それぞれ下記のようになります。

  • Vb = Rcb(Ibe+Ib) ーーー②
  • Ibe = Vbe / Rbe ーーー③
  • Ib = Ic / Hfe ーーー④

これらの式から、

Vce = Rcb(Ibe+Ib) + Vbe = Rcb(Vbe / Rbe + Ic / Hfe) + Vbe

  = Vbe(1+Rcb/Rbe) + Rcb(Ic/Hfe) ーーー⑤

とVceが算出できそうです。⑤式の左側は、定電圧特性を示しており、右側はIcによって変動する電圧になるようです。Hfeを大きく、Rcbを小さくしてやれば、Icによる電圧の変動は無視できるぐらいになりそうです。

ということで、手持ちのPNP型トランジスタに2SB1098というダーリントン型の高Hfeタイプのものがありますので、これを使用してみます。

回路定数の計算は、省略して手持ちの部品を使用し、下記のようにしました。

この回路のA-B間に電流を流し、Vceが真空管のカソードバイアスとなりえるか確認します。

回路はブレッドボードに作成し、上記回路のA点に赤色の抵抗100Ωを接続し、その100Ωの反対側とB点間に電圧をかけてみました。その結果が下記になります。

黄色のテスタの計測値は、100Ωの上からB点(GND)までの電圧、黒いテスタはVceの計測値です。Vceは約20Vに調整しています。全体で約45Vかけています。

次に実際の真空管のカソード部分にこの回路を入れてみます。

真空管は6CA7を使用しています。6CA7は3結でプレートには250V印加し、カソードに本回路を接続しています。第1グリッドは、B点に接続しています。この時、本回路でVceを適切に調整し、プレート電流Ipは60mAになりました。もちろんこの可変抵抗でIpはいかようにでも可変できます。

以上のように、真空管のカソードに本回路を入れることが出来ると分かったので、実際にアンプに入れてみますが、それはまた次回ということで。

 

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やっぱり健康が一番(2)

2023-06-24 17:08:40 | 日記

先日、ついにやってしまいました。予防接種を4回も打っていたにもかかわらず、流行病であるCOVID-19に罹患してしまいました。

現在ではすでに、普通のインフル並みの5類感染症扱いになったようですが、弱毒化しただけで、まだまだ猛威は続いているようですね。

私の罹患のきっかけは、たぶんこれじゃないかな、というのがあります。先週の話から。

〇土曜日

暑かったので上半身裸同然の格好で、寝転びながら扇風機で涼んでいたのですが、疲れていたのか、そのまま少し寝てしまいました。その内おなかが痛くなって目を覚まし、トイレに行ったのですが、この時、風邪を引いたような違和感も感じていました。

一方、息子は、金曜まで大学の研究とかで泊りで別のところに出掛けていたのですが、帰宅後の金曜から土曜にかけて発熱したらしく、自室にこもっていました。

〇日曜日

風を引いたような違和感は継続しており、鼻の奥の、のどがほんの少し痛いような感覚と、体もだるく、スイカを食べたときはまたおなかを壊し、トイレに行くことに。

息子は、ほぼ熱は下がったようですが、家で休息。一緒に食事したりと普通に接触。

〇月曜日

微熱があり、会社は在宅勤務に。一応、コロナの検査キットを入手し確認するも陰性。

〇火曜日

会社に出勤。夕方頃、いつもよりエアコンが寒い感覚。

〇水曜日

出勤の支度時になんだか体がだるい感じがし、体温を測ると微熱があったので、在宅勤務にしようとしましたが、ほんの数十分ソファーに横になっていると、みるみるうちに熱が上がり、8度4分ほどに。会社は休ませてもらいました。

その夜、コロナの検査キットで再度確認すると、上記写真の陽性の反応が・・・

と、いう状況でした。結局、熱は金曜の午前中まで続きましたが、昼以降は小康状態で、今日の土曜はもう熱は完全に収まったようです。

なので、罹患は、1週間前の疲れた上での裸での昼寝をきっかけとする下痢と風邪による体力低下と、そこに運悪く息子が外部から持ってきた可能性によるものではないかなと。

ちょっとした気のゆるみが原因になるようです。

ところで、COVID-19に罹患した際に感じた体の状態ですが、個人差はかなりあると思いますが、私の場合は、タミフルやリレンザがない時代のインフルとさほど変わらない印象でした。むしろまだ優しい感じかもしれません。

私が二十歳代の頃は、タミフルやリレンザがない時代でしたが、年に1回はインフル(何型かは不明)に感染していました。しかも感染すると、毎回40度近く高熱が出て3日程度はうなされます。悪寒はするし、下痢はするしでいつも大変でした。しかも大学時代は一人暮らしだったので、高熱が出つつも、食料の買い出しや病院も行っていましたので、今思えば、マスクの着用義務もなくウイルスはまき散らし放題でしたし、すごい状況だったなと思います。また罹患のきっかけも、二日酔いで下痢したり、部屋の畳のような少し冷えるところでの昼寝をしたことで、弱い風邪をひいた後に良く罹っていたように思います。

一方、今回のCOVID-19は当時と同じ、特効薬がない状態ですが、熱は最大9度3分程度でしたし、それほど悪寒はなく、下痢もほとんどありませんでした。当時と比べれば、まだましという気はしますが、やはり3日間は寝て過ごした状況です。

ということで、私個人的にはインフル並みの5類になったというのもうなづけます。恐らくはもう消滅することはないと思われますので、早く慣れるか特効薬ができるのを待つしかないでしょうね。残念ですが・・・。普段からよく食べ、よく寝て腹を冷やさなければ、そんなに簡単に罹らないのかもしれませんけどね。

 

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家庭菜園の草取り

2023-06-18 16:48:15 | 家庭菜園

最近よく雨が降っていたのですが、ここ数日雨は上がって今日は天気も良く、気になっていた家庭菜園の草取りをしました。

数日の雨のおかけで、植えたものが大きくなっていたのはうれしいですが、うちの菜園は、実りが少なく、植えてもなぜか枯れるなどもあり、なぜそうなるのかもう少し勉強しないといけないのですが、本業の趣味ではなく、ちょっと目の保養に緑が欲しい程度なので、ほとんど何もやっていません。

先日も、きゅうりを2本植えていたのですが、順調に育ち50㎝ぐらいになったところで、2本とも急に枯れてしまいました。

豆類はよくなるみたいで、そのあとにつるなしインゲン豆を植えて今のところ順調です。

上の写真の左側の方にある、濃い葉っぱがインゲン豆で、今この豆の収穫期です。4-5本しか植えていないのにたくさん採れました。きゅうりが植わっていたのは、上の写真の中央あたりと右側の方にある、棒が挿してある部分で、枯れた後に植えた若いインゲンが育ってきています。

写真のように下草がたくさん生えてきたので、草に養分をとられるのも残念なので、草取りをしました。

下記が草取りが終わった写真です。

こんなにすっきりとしました。おかげで草の葉があたった腕はしばらく傷だらけでかゆかったですが、まあ大したことはありません。

毎年勝手に生えてくるシソの葉も大きいのが数枚ありましたので、これも収穫。晩御飯にしたいと思います。

こういう少しの収穫の楽しみが家庭菜園ならではだと思います。

しかし、この写真の右側にオクラを植えているのですが、哀れなほど育っていないので、写真は割愛します。

アジサイもきれいにさきました。毎年不思議な色で楽しませてくれています。

しかしうちのアジサイは株が大きいわりに花が少ないような。これもなぜだろうと思いますが、とりあえず花は咲いているので、まあいいやと来年も同じ結果になりそうです。

 

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神戸方面への出張で町中華での急ぎのランチ

2023-06-17 18:25:13 | 旅行

昨日は神戸の某所に出張でした。神戸といえども山奥の方なのでかなり田舎。神戸電鉄の無人駅で、駅の近くにはお昼をとれるような場所はなく、途中の少し栄えた駅で下車し昼食をと思っていました。

選んだのは、神戸電鉄”鈴蘭台”駅。ちょうど乗り換えの駅だったので都合よく、また地図やぐるなびなどで調べるとそこそこお店があるようです。

場所は決めましたが、今度は時間で、昼食に1時間とるのは、食後の残りの時間を過ごすのにお店に居続けるほど勇気はなく、しかも電車の時間との兼ね合いもあるので、昼食は30分程度とし、できればさっと提供されて、食事後、すぐに退店できるような場所が理想です。

そこで、当初はコンビニのイートインでパンとコーヒーでもと思っていたのですが、いざ鈴蘭台の駅を降りてみると・・・

最初に見えたのは、町中華屋さん。しかも、おっさん一人でも入りやすそうです。他にないかあたりをさっと見回りましたが、これといって入りやすそうで、かつ早く提供してもらえそうな店は見当たらず、当初予定していたコンビニも今回はパスして、ここに決めました。

入店すると、ご主人の「ホエー」(訳:いらっしゃいませー、と思います)という声が・・本場の人かなという印象?

メニューはいろいろあるのですが、折角なので中華っぽいのをと思い、中華丼を頼みました。

具だくさんでおいしそう。これで¥800ぐらいと、リーズナブル。味もよく予想以上においしかったです。スープも少しショウガが利いていてその辺の町中華とは少し違う印象でした。

しかし、こちとら仕事で時間がなくゆっくり味わっていられません。今回はオーダをミスりました。中華丼はとろみがあり、なかなか冷めないので猫舌の人は早く食べられないのです。チャーハンぐらいにしとけばよかったと思いました。

急いで食べて時間ギリギリとなってしまいましたが、出張は無事予定の内容を終えることが出来ました。

場所はここが参考になります。鈴蘭台にお越しの際はいかがでしょうか。

 

 

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オールメタル管アンプ、嫁入りへ。

2023-06-11 17:12:07 | ステンレスシャーシのアンプ

オールメタル管による6L6シングルアンプですが、いよいよ嫁入りの時が来ました。実は先週ヤフオクで出品していまして、運よく落札頂き、お別れが決まってしまったのです。

なので、動作確認も兼ねて、嫁入り前の動作確認と、かわいい子供を大事にしてもらえるよう、新郎へのお手紙(アンプの説明書)の作成を行いました。

まずは、試聴です。変なノイズが出ていないか、よい音でなっているのかの確認を行いました。

まず、ノイズは大丈夫そうです。が、環境によってハムが出るとかいろいろあるので、嫁入り先で大丈夫なのか心配です。

そして音ですが、今日はどんよりと重たい空でどことなく寂しい雰囲気にもかかわらず、明るく軽快な音でなっている。ちょっと手放すのが惜しいぐらいです。が、もう行き先が決まってしまった以上仕方ありません。

下記が新郎への手紙ですが、特に先方から求められたわけではないですが、回路図を含んだ説明書を簡単に書きました。

ヤフオクを見ていると、ついさっきまで出品されていたアンプがある日バラバラになって部品だけ出品されているのをよく見ます。つまりせどりの部品取りにされたわけで、折角作って良い音を出すために四苦八苦したにもかかわらず、すぐに部品取りにされるのは悲しいため、できればしばらくは使ってもらえるよう、アンプの説明書を添付したわけです。

と言いつつ、恐らくこのアンプをせどりとして部品だけ出品したら、買値よりも儲かるのではないか、と内心思ってはいます。

さ、では、梱包も済んだのでそろそろ発送してきます。

 

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