Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

Function Generator LEADER LFG-1300ジャンク品入手(2)

2022-08-28 18:11:23 | 測定器

昨日からの続きです。昨日は測定機の出力回路のヒューズを取り換えたところまででしたが、果たしてこれでうまくいったのか。

早速出力をオシロにつないで波形の確認です。

正弦波、異常はなさそうです。

続いて三角波。

そして方形波になります。

一応これで治ったようです。その他、SWEEPなどの機能もありますが、動作しているみたいでした。もう一波乱あったら、ブログ的には面白かったのですが、そんなのあったら、ただの安物買いの銭失いになりかねず、これでうまくいって良かったです。

今回の故障個所は出力回路のヒューズが切れていたということだったようです。ジャンクで購入し出力も出なかったので一時は焦りましたが、故障の原因もすぐに判明したので儲けもんでした^^;

さて新しい環境にこの測定機を導入するのですが、すでに棚にはほかの機材が入っており、かろうじて電気スタンドを置いているところにスペースが空いている程度。

なので、この電気スタンドを効率よく照らしてくれそうな場所へ移動します。一番良さそうな場所は、PCモニターの後ろの壁でした。

このスタンドは台座に重りの鉄板が入っていたので、壁にネオジウムの強力な磁石をねじ止めし、この磁石に引っ付ける形で固定しました。

スタンドに代わって、新しい測定器はこんな感じで棚に載せています。

若干測定機の操作が不自由ですが、何とか隙間から手を入れてツマミやスイッチ類の操作はできそうです。大体普段は大した操作をしないので、これで良しとしましょう。

ようやく、無事新しい測定系の準備ができました。

あとは測定に必要なアンプが用意できればいいのですが、次はどんなのにしようかまだ決めることができず、しばらくは、この環境の出番はなさそうです。

 

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Function Generator LEADER LFG-1300ジャンク品入手(1)

2022-08-27 16:35:03 | 測定器

先日、アンプ製作環境の再構築をしたと記載しましたが、この時実は、最近調子が悪いオーディオアナライザをどうしようかと悩んでいました。オーディオアナライザは便利なもので歪率計はもちろん、オシレータや電圧レベルの計測も可能なのですが、手持ちのものは80年代の古い米国製のもので、最近はオシレータの調子が悪く、出力にマイナスのDCが載ってしまう状態でした。そのためアンプの測定に支障をきたしていたので、修理するか新たなものに交換するかを悩んでいたのです。

一度、オーディオアナライザの修理のため中を確認したことがあり、回路図がないので苦労したのですが、オシレータの出力をたどり、問題がある基板は特定できて、この部品が怪しいというところまで確認出来たのですが、部品の交換で基板を取り外すのにかなり難儀しそうなので、修理を先送りしていました。

また、これとは別に、以前、歪率計+電圧レベル測定のついた測定器を購入していましたので、これにあとオシレータだけ購入すれば、新たに測定環境が整うという状況でしたので、今回は、模様替えを機に一気に新しい環境にしようと思い、オシレータだけ購入することとしました。

そこで、色々物色して決めたのが、LEADERのLFG-1300という下記の測定器です。

動作不明ということで購入したのですが、大抵こういうときは、動作しないか動作に何らかの支障があるようです。本機入手後、早速動作確認してみたのですが、出力が全くなくノイズだけが出る状態でした。

普通、壊れていてもかろうじて何らかの信号は出てきそうなものですが、それが全くなく、出力回路で断線でもしているのかなという状況。これは一度中を確認してみる必要がありそうだと思いましたが、その前に全体的にいろいろボタンを押して機能の確認していると、出力端子に怪しい文字を発見。

なんと、”FUSED”という思わせぶりな文字が。

これはひょっとして出力回路の保護用にヒューズが入っているのか???と、疑問に思い、確認のためどうしても回路図の入手が必要。早速ネットをあさってみると、LEADRのHPで検索しても残念ながら出てきませんでしたが、英語版のマニュアルは海外のサイトで結構出回っており入手出来ました。

出力部分の回路図を見てみると、下記のようにちゃんとヒューズが付いているではありませんか。

症状からして、一番怪しいのはここの断線ですね。

ということで、早速御開帳。

測定器らしく整然と部品が並べられている、まさに”機能美”という言葉がぴったりのきれいな基板です。こういうのを見るとうれしくなりますね。

問題の箇所はこの側面にある基板のようです。

ヒューズは、電源によく使うガラス管タイプをイメージしていたのですが、そういうものではなく、下記のようにこんな変わったタイプのものでした。初めてこんなの見ました。このヒューズは何という名称なのでしょう。

早速、ヒューズの抵抗値を計測してみると、やはり断線していました。

代替部品については、日ごろ真空管アンプばかり作っていると、こういう小型の部品はほとんど手持ちになく、また電流容量も125mAと小さいので、手持ちにあった3cm×6Φの0.5Aのヒューズにあまり使用しない抵抗のリード線をはんだ付けし、こんな感じで応急処置的に取り付けておきました。

さて、これでとりあえず、一旦動作確認になりますが、結果はまた明日にでも。

 

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814の三極管接続測定結果

2022-08-21 16:27:59 | 真空管

以前、PT15について3極管接続特性を記載しましたが、外形が似たような大きさの球で814というのがありますので、記載します。

大きさは写真の通り結構立派ですが、ベースはなんと”UY”で807等と同一です。なのでソケットは入手しやすく、211等と比べるとアンプ作りのコストは下がりそうです。

他の球との大きさ比較ですが、211と比較したのが下記の写真です。ご覧の通り、立派なグラスサイズであるものの、小さいベースのため尻すぼみなのが少し悲しい。アンプを作る際は、ベースを少し沈めて下側はあまり目立たないようにするのがよいかもしれません。

諸特性については、主な特性はここから確認ください。814は211等と同じくトリウムタングステンの明るく光る球なので、見栄えは良いかと思います。

さて、気になる3極管接続特性ですが、下記のような測定結果でした。

そしていつものように三定数を求めたいと思います。

図から、μ=7.5、rp=2100Ω、gm=3.5mSとなりました(計測・読取り誤差によるバラツキもありますので、おおよその値と思ってください)。

814を使用するメリットを考えてみましたが、主に下記のようなことがあると思います。

  1. ソケットは、807と同じUYタイプなので入手が容易で、しかもアンプ製作に失敗しても807/307Aなどに変更可能(つぶしがきく)。
  2. 大型&トリタンなので見栄えは良い。
  3. あまりメジャーな球ではないので、球自体はそれほど高価ではないと思われます。
  4. 3極管接続にした場合、結構使いやすい特性。

上記のようにメリットも多そうなので、次のアンプの候補にしたいと思います。

 

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アンプ自作環境の再構築

2022-08-20 17:32:50 | 日記

早いもので、あと2日で夏休みも終わりになります。今年の休みは少し長かったこともあり、日ごろ気になっていたアンプ製作環境を再構築しました。

いつもアンプを製作している部屋は、2畳ほどの書斎になるのですが、物の配置があまりよくなく、部屋の有効活用がそれほど上手ではありませんでした。どうすればいいのか日ごろから考えていたのですが、アンプ製作に必要な測定器の棚が大きく、これが邪魔だとの結論に至りました。

元々の棚は、下記のようなメタルラックで、幅600㎜、奥行き450㎜もあり、部屋の占有率がかなり大きいです。

そこで、この棚を何とかできないかと既製品も考えましたが、思う大きさのものがなく、またあったとしても費用の面や、材質が弱くて重いこともある測定器を支えられない可能性も考え、結局、DIYすることに。

DIYでは、よく使っている構造用合板(12㎜×910㎜×1820㎜)を使用し、棚を作りました。

部屋には、机の左側と右側のスペースにそれぞれ2台棚を置くことにし、図面を引くと結局この合板は2枚必要となり、早速、ホームセンターにて購入、切断をお願いしました。因みにこの合板1枚は¥2300ほど。2枚分の切断で¥1500ぐらいでした。

そして、組み立て終わたのが、下記の2つになります。大きさは、棚板が500㎜×330㎜、高さがそれぞれ900㎜と700㎜です。700㎜の棚はわき机の上に置きます。

棚板を固定するのに強度を考え、当初は、側面の板に棚板をはめ込む溝を切りたかったのですが、工具もなく早々にあきらめ、棚板がきちんと水平になっているかを気にしながらねじ止めして組み立ては完了しました。

そして色塗りですが、写真は撮り忘れましたが、色は緑っぽい色で自衛隊の物資のような感じです。2度塗りしようと思いましたが、面倒になってもうそのまま、塗りムラだらけの状態で、書斎に早速搬入です。

まず机の右側ですが、下記のように主に電源やあまり日ごろ使用しないものを主体に置きました。

そして左側には、信号測定系の機材や部品ケースです。向きは前面と側面の両方から棚の中にアクセスできるようにしました。

これで以前よりは、狭い部屋が少し有効に活用できるようになりましたが、今度は離れて測定器を置くことになったので、電源がまた双方の棚に必要になり買い出しに行ったりと、結局今回の再構築費で、材料費、ペイント代、電源タップ代も含め¥1.5万程度かかりました。

また、双方に棚を置いたことで、冬に必要な電気ストーブの置き場所が無くなってしまいました。冬は必需品なので、この場所をどうするか、まだ課題はありますが、少しづつ快適になるよう工夫していきたいと思います。

 

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パワー管のUY→US8ピンタイプの球と初段管の変更(2)

2022-08-15 18:47:05 | 自作真空管アンプ

一昨日、アンプの改造について記載しましたが、その続きです。

既に改造したアンプにてオフ会に参加したと記載しましたが、パワー管は最近入手したTung Solの”6327”としました。なぜ6327にしたかというと、6AR6の倍の容量と大型管であり、オーディオ用にもかなり使えそうなのと、珍しい球であることが採用理由です。また、オフ会で使用すると採用した球がよかったのかそうでなかったのかがハッキリと分かるので、こういう場でどんどんいろいろな球を採用していきたいと思います。

さて早速設計ですが、特性はネットで公開されているので、ここを参考にしてください。

とりあえず、手っ取り早く3極管接続にて試したいと思います。

ロードラインは、低めが良さそうなので2.5kΩにし、動作点のVpを300V、Ipを約75mAとしました。その結果、カソード抵抗Rkは、530Ω、出力は、下記の計算式で、約6.4Wと算出されます。

Po=0.15×(300-130)÷4=6.4W

ただ、カソード抵抗には530Ωがなかったので600Ωとしています。回路図は、下記のようにしました。

出力はカソード抵抗が少し大きめになりましたが、約6W程度の出力は出ていました。まあ、大体計算通りの結果のようです。

赤枠内の抵抗ですが、ここがNFBの調整になります。27kΩを接続しない場合、ほとんど減圧されずトランジスタのベースに6327のプレートから出力された交流信号が含まれた電圧が印加されますが、27kΩを接続することにより、交流的に0Vになっている+B1と6327のプレートからの交流分が27kΩと67kΩの抵抗により分圧されて、適度な量がトランジスタのベースに印加されます。その分がエミッタに出力されますので、電圧増幅段の真空管のプレートに印加されて、フィードバックとなります。

ちなみに、27kΩを接続しないで昨日のオフ会に臨んだのですが、音が今一だったので、急遽、抵抗の片足だけ外していた27kΩを接続して、NFBの量を調整したのでした。

以前も記載したかと思いますが、本回路は、超三回路をヒントに、かかりすぎるNFBを適度に調整するために思い付いた回路になります。

さて、いつものように家ではこんな感じで試聴していますが、家のスピーカーシステムはあまり信用していなかったので、27kΩは接続せずにオフ会に臨んだのでした。

しかし、昨日の状況から家とオフ会会場と傾向が同じである可能性があり、そうであるなら家のシステムもそれなりに良くなった可能性があります。やはりドライバーをEminence N314Xに変更したのが、大きかったのかもわかりません。オフ会でも小野市のS氏とこのドライバーをほかのメンバーの方に推しています。

このブログを読まれている方も一度お試にこのドライバー使用してみるのはいかがですか。因みに小生はEminenceの回し者ではありませんので(笑)。

 

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