今日は昨日完了しなかったTANGO FW-50の再塗装の続きと、ついでに別のトランスの再塗装も行う予定だったのですが、再塗装に塗料の剥離剤を使って一旦塗装を剥がしてから実施することが出来るかを試すために別の作業を実施しました。
FW-50の再塗装は、昨日で90%程度終わっていたので、今日は塗りムラをなくす程度の作業です。
一応、まあまあの出来になりました。
ただ、1つ忘れた作業があるのですが、トランスのネジの再塗装をすっかり忘れていました。ネジも錆があり。きれいな塗装の上に錆のネジではちょっとカッコ悪いため、ねじも同様に再塗装が必要になります。また次回実施したいと思います。
そして今日は、塗料の剥離の実験です。
LUXの小型トランスを持っているのですが、中古品で誰かに再塗装されたものなのですが、通常の塗装の上にラッカーのようなスプレー塗料で再塗装されており、見栄えが汚いので、リムーバで剥離を考えていました。しかし、今までリムーバを使ったことがなくどうやればいいのかをちょっと試したいと思っていました。
そこで、同じくスプレーで塗装されて見栄えが汚いシャーシがありましたので、まずはこれで試してみました。
試したのは下記のリムーバとシャーシになります。
関西ペイントの塗料剥がし剤スプレーというものです。
シャーシは上記で鉄かステンレスで出来ているのですが、塗装がすぐに剥げてべたべたと別のところに引っ付くような感じです。
これに少し剥離剤を垂らしてみます。
右下の角あたりに垂らしたのですが、イメージでは塗料がめくれあがってくるのかなと思っていましたが、何もなりません。
試しにこすってみました。
すると、塗料が溶けているようです。思っていたのと異なりましたが、こんな感じなのかと理解し、全体的にスプレーしこすってみました。
こんな風になってしまいました。この塗料をどうやって取り除いていけばいいのか・・・地道に紙か布で拭いていくのでしょうか・・・
面倒ですが、新聞紙で拭いてみました。
しかし、全部も取れません。困った・・と思っていましたが、濡らしてみたらどうだろうと、濡れた新聞で拭いてみました。
濡らすと、塗料が固まって剥がしやすくなるようです。濡れた新聞でこすると、上記のようにきれいに剥がれました。しかし、新聞は濡れるとかなり弱くなりあまり効率のよい作業ではありません。
側面も同様にやってみました。まあまあ落ちています。
ここで思いついたのですが、ヘラでこそげ採るのはどうかと。スプレーにもそのように書いていました。そこで手持ちにはヘラはないのですが、アルミの端材がありましたので、これを使用し、こそげ採ってみました。
リムーバを塗って、かなり乾かしてからやってみたのが下記です。
かなり取れるのですが、塗料が柔らかい部分は引っ付いたままになります。そこで先ほど新聞紙を濡らしてやったように今度は水につけてやってみました。
すると結構落ちます。
このやり方が良いようです。塗料も水で固まって剥がしやすいです。この方法ですべてのシャーシの部材の塗料を剥がしました。
そして、ナイロンのスポンジで濡らしながら拭くと薄く残っていた塗料がきれいに剥がれていきます。気持ちいいぐらいです。
そうして下記のようにシャーシの塗装は剥がすことが出来ました。
天板の模様がなんだか変ですが、まだ濡れているからです。この後、いつものようにプラサフを塗っておきました。やはり塗装前に一度プラサフでした処理しておくといいですね。
ところで、トランスの場合ちょっとこの方法ではうまくいかないと思われます。トランスはさすがに水にぬらすことはできないので、別の方法を考えないといけません。いっそのこと、いつもの様にサンドペーパを掛けようかと思ってもいますが、柔らかい塗料があるとサンドペーパの目がすぐに詰まるので、効率が悪いのです。
もう少し剥がし方に検討が必要なようです。