Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

AKI.DAC-U2704 Kitの組み立て(2)

2024-08-31 20:34:47 | パソコン・モバイル

この1週間の間にUSBケーブルを入手しました。

早速、出てくる信号を確認したいと思いますが、やはり正弦波で確認しないと測定しずらいので、パソコン用のアプリを入手します。

私の場合は、アプリが豊富なAndoroid系のものを入手しました。これは通常はWindowsでは使えないのですが、世の中は便利になったもので、ちゃんとエミュレータなるものが存在しています。

BlueStacks5というAndoroid系のアプリが動作する環境があり、この環境から様々なアプリがパソコン上で動作させることが出来るのです。

まずこのBlueStacks5をノートPCにインストールし、起動後、Google Playストアを起動して「周波数ジェネレータ」なるソフトをインストールします。

上記の絵のシステムアプリの中にGoogle Playストアのアプリが入っています。スマホと同様にすればインストールできます。

準備が出来たところで周波数ジェネレータアプリを起動します。

とりあえず1000Hzに設定してPlayボタンを押すと1kHzの正弦波がPCから出力されます。

このようにして出力した正弦波をオシロで見てみると・・・

何やら、トレースに模様みたいなものが見えます。

これをもう少し拡大してみると・・・

基本波の1kHzに高周波がのっかっているような感じです。

他のホームページでも出ていますが、このLSIの出力にはローパスフィルタを付けないといけないようです。

そこで手持ちのコイルやら抵抗、コンデンサやらでローパスフィルタを作ってみました。

ついでに基板上のコンデンサもOSコン類に変更しております。

いちばんよかったのは、オーソドックスな抵抗とコンデンサによるローパスフィルタです。抵抗値は7.5kΩ、キャパシタンスは1000pFで下記の波形となりました。

拡大してみると・・・

若干まだ輝線は太いですが、かなりのノイズは除去できた模様です。最終的には、抵抗値を1.8kΩ、キャパシタンスを3300pFとしてローパスフィルタとしました。

とりあえずこれで信号関係は完成にしておきます。

次にこのキットは、S/PDIFの出力も可能なことから、その出力もできるように背面にピンジャックをつけておきました。

一応これで完成です。出てくる音はそれなりですが、普通にBGMとして聴くには十分です。Premium会員になるともっと高音質で聞けるようなので、会員になるか検討中です。

 

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AKI.DAC-U2704 Kitの組み立て(1)

2024-08-25 17:27:03 | パソコン・モバイル

もう10年ぐらい前になるのか、あまり記憶が定かではないですが、パソコンの音源を外部スピーカで鳴らすUSBオーディオが一時期はやったことがあったと思います。その当時、私も流行に乗り遅れるまいと秋月のUSB DACを購入しました。

秋月のHPを見ると、まだ販売されているようですが、価格は私が購入した当時より上がっているようです。当時はまだ千円台の価格だったので、2セット購入しました。

購入当時は、PCといっても結局はCDを鳴らすか、HDDに取り込んだ音楽を鳴らすぐらいなので結局はCDプレーヤでいいや、という思いから作るのが面倒になり、1セットは、出力にトランスをつけようと部品まで集めていましたが、トランスごとヤフオクで売ってしまいました。

しかし、最近はSpotify等のストリーミングが充実してきたのと、BGMなどで音楽を鳴らしっぱなしにしたいなという思いがあり、以前購入したものが1つ余っていましたので、こちらを製作してみることにしまた。

では早速、キットのご開帳です。

回路については、部品表とその下に回路図があるだけで部品は基板のシルクと部品表の番号に従って載せていくだけになります。

ただ、このまま作っても面白くないので、もう少し工夫したいと思います。

回路を見ますとC5,C6の47uFが出力のカップリングコンデンサになっていますが、これは47uFとかなり大きな値になっています。

PCM2704のスペックシートを確認すると、出力インピーダンスは16Ω~になっていようで、低いインピーダンスにも対応するためにこういう大きな値が使用されているのではないかと思います。私の想定使用はヘッドフォンではなく、プリアンプに接続して使用することを想定しているので、もっと小さな値でよいと思います。また下記図のように歪の点でも負荷インピーダンスは大きい方が良さそうです。

そこで、出力用のカップリングコンデンサは、ちょうど1uFのSpragueものがありましたので、これを使うこととします。

その他のコンデンサ類は、組み立て当初は何も思わなかったのですが、そういえば、古いトランジスタアンプをレストアする際は、皆OSコンなどに変えていたのを思い出し、一旦、キットに同梱の電コンを使っていましたが、気が付いた時にOSコンなどに変更しました。ただし、C14は良さそうな値のものがなかったのでそのまま470uFを使用しています。

また、R8, R9の10kΩも不要ですのでつけていないのと、RCAのピンジャックも付属のものは使いません。

下記はちょうど組み立てたところです。

このままでは使いづらいので、次にケースに収めようと思います。

ケースは、以前オーディオオフ会のメンバーのM氏からいただいたものがありましたので、これを使用しました。

早速型紙を作成して加工に入ります。

穴あけ後、組み立てに入ります。

ここで、USBの口がミニUSBであることに気が付きました。すでにこのケーブルは手持ちになく、新たな購入が必要なので、これ以降はまた次回にしたいと思います。

 

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使いようによっては・・・

2024-08-24 18:18:42 | ジャンク

日本橋のデジットで毎週蔵出し特集が開催されていますが、商品を見ていて面白そうなものを見つけました。こんな三相ACラインフィルタです。

TDKのZRWT2210-MEという商品になります。

ちょうど別の品も補充したいものがありましたので、それほど価格も高くなかったですし、ブログのネタにもなるかと思い購入してみました。

家では特に三相電源などもありませんし、ラインフィルタとしての使い道は想定していなく、何よりこの立派なケースに魅力を感じてました。20㎝×10㎝ほどの大きさがあり、ちょっとしたトランスケースになりそうです。

商品が届きましたので、ケースだけを利用すべく中身を取り出すためにふたを開けてみます。ふたはアルミのリベットで固定されているようなので、ニッパーでほじくりますと外すことが出来ました。

4つ全部外して、ご開帳と行きます。

開けてびっくり玉手箱。内部はピッチで満たされています。しかも砂交じりのものです。ふたを開ける前はやけに重いなあ、と思っていたのですが、コイルやらなんやらの重量だろうと思っていましたが、こんな風にピッチが充填されているとは・・・

背面から熱でピッチをとかして取り出そうかと思いましたが、そこまでする気力もなく、本商品はゴミ箱行きと相成りました。

残念!

 

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小野市S氏宅でのオフ会

2024-08-18 20:44:39 | オーディオオフ会

今日は、小野市S氏宅でのオフ会です。

本日は参加者が8名と少なかったですが、とんでもない事件が発生しました。

といっても、さほどの事はないかもですが、なんとS氏宅のCDプレーヤが壊れてしまったのです。

せっかく拙作のプリを鳴らして確認しようとしていたのですが、いつもの音質比較用のCDが鳴らせなく、音質確認が出来ませんでしたが、急遽、アナログプレーヤにて確認。

親亀の背中に子亀を載せて確認しております。

ただ、聴き慣れたソースではないのでいまいちよくわからずでしたが、1つ難点を発見。ゲインが高すぎてボリュームをほんの少し回しただけで、かなりの音量になってしまうことがわかりました。ちとこの辺は改善の余地ありです。もう少しNFBを掛けるなどしてゲインを調整したいと思います。

さて、事件の続きですが、CDが突然ならなくなりましたので、恐らくピックアップのレンズが汚れているのではないか、ということでCDのふたを開けてみることになりました。

開けてみたところ、なんと、パソコンの中に入っているCDドライブが現れました。

さらにこのドライブのふたを開けてレンズを磨いても効果なし。ついにはTOCまで読まなくなりました。このプレーヤは、赤色レーザを使用しているので、DVDドライブのようです。DVDドライブをCDプレーヤとして使用しているようですが、そうすると波長が短すぎるので何か工夫をしないとCDは読めないのですが、その工夫箇所がうまく働いているのだろうか・・・もうお手上げです、結局、原因がはっきりわからずでした。

残念ながらもう寿命のようですので、S氏には新しいCDプレーヤの購入をお願いしたいところです。経験豊富な皆さんのご意見ではDENONが良いみたいですが、折角なので海外製の車1台買えるぐらいのものをぜひお願いできませんか、と心の中で伝えておきました。

さて、CDプレーヤがそんな調子なので、イマイチBGMもなく人も少ないので寂しい感じでしたが、ふと横を見るとノートPCがあるではないですか。しかもUSB DACにつながっているとのこと。

そこで、この機会にストリーミングソフトをダウンロードし、BGMとして聴けるようにしました。この集まりは結構、年配の方がおられるので、ほとんどストリーミングアプリはご存じないようでしたが、まだ50代のヤングにはおなじみのSpotifyをインストールして差し上げました。

それが冒頭の写真のモニターに映っている画面です。

「これで好きな曲はなんでも聞けますよ」と伝え、BGMを鳴らしつつ、談笑の時間となり、時間はあっという間に過ぎていきました。

そういえば、11月にまた小野市で真空管アンプでレコードを聴く会がありますが、ヤング向けの曲が少ないとのことで、ヤング向けにはこのストリーミングを鳴らすのも手かと思います。キャンディーズはじめ、ピンクレディーやゴダイゴ、聖子ちゃんなど、豊富にヤングの曲がそろっているので、いいんじゃないでしょうか。S氏には広告なしのプレミアム会員になっていただこうっと。

 

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関西真空管オーディオクラブ(仮称)型回路のプリアンプの製作(完成)

2024-08-17 17:12:20 | プリアンプ

早くも連休は、あと2日。やはり休みが明けるのは早いもんです。

この連休中に漸くプリアンプが完成しました。今は、既にメインのシステムに入っており、中々の音をきかせてくれています。

そこで今日は、最後に回路図を載せておこうと思います。紆余曲折して製作しましたので、本アンプ製作時の最初の頃に載せた回路から幾分か異なっています。

まず増幅部の回路になります。

構成は、双3極管を使用した差動増幅回路になります。無音時は片側で4.5mA流しますが、グリッドから信号を入力する側の負荷抵抗はなくし、電圧調整回路とします。プレート側には交流信号も流しませんので、39uFのコンデンサでカットしています。電圧調整回路は負荷抵抗のある側に合わせて、45Vドロップするように調整します。

一見、プレートにコンデンサをつけて交流信号をカットしているので、音声が出ないのではないかと思いますが、普通のカソードフォロワと同じで、電流は変化しますので、もう片側の電流にも影響し、負荷抵抗10kΩを介して出力電圧が取り出せます。

この出力電圧をフィードバックしていますが、この回路は下記オペアンプの非反転増幅回路と同じです。

ただし、増幅度は、もともとの回路がそれほど大きくないので、100k/20k+1=6倍とはならず、E92CCの使用で約4倍となりました。

次に電源回路ですが、下記のような回路としました。

A電源(ヒータ)は一番下の回路で、TL431のセカンドソース品を使用した安定化電源にしています。電源入れた瞬間に大電流が流れる可能性があるため、2SC1815を使用し、電流制限回路をつけています。約2A程度まで流せますが、それ以上は流れないようになっています。

下から2番目はC電源(バイアス用)ですが、これは、定電流回路の電源になります。6V以上あれば動作するので、それほど厳密に作る必要はないですが、一応、13V程度の出力が得られます。これもTL431のセカンドソース品を使用した安定化電源になっています。

いちばん上は、B電源ですが、FETのリップルフィルタを使用しています。出力電圧は56kΩの抵抗に流れる電流を調整して、電圧を決めています。出力は130Vに調整しています。

諸特性ですが、若干面倒なので測定はしていません。周波数特性はざっと見てみましたが、かなり広いです。

あと反省点ですが、フロントおよびリアパネルのプリントシールの貼り方が少し見栄えが悪く、これを次回作ではうまく貼れるようにできればと思います。

以上、20回以上にわたり記載しましたが、一応これで完成となりました。

 

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