Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

小野市S氏宅でのオフ会

2024-04-28 21:36:57 | オーディオオフ会

今日は、小野市S氏宅でのオーディオオフ会です。

今日のエントリアンプは少なく、西宮のH氏作KT-88シングルと拙作の6258単管シングルの2つでした。

また、MJのスピーカ製作記事の執筆や最近関連の本を出版されたS氏も来られるので、お借りしていた小型スピーカの返却、かつ、出来れば適価でお譲りいただけないかと思ってスピーカも持参しておりました。

まずはアンプの試聴ですが、まあ、いつものようにKT-88は高域も伸びていうことない、地獄耳の伊丹市のYさんも6528は高域がいまいち、とのことでしたが、自分も確かにそれは納得。比較すると分かるのですがなんか高域に伸びやかさがない。スピーカのS氏も同意見でした。

その後、スピーカをS氏の小型スピーカに交換。

このスピーカがすごいスピーカで、鳴らしていると、上記写真にある3つのスピーカシステムのうちどれがなっていのかわからなくなるくらいの実力。

今一番大きいスピーカがなっているといわれれば、ほう、とうなずくほど、自然ななりっぷりです。たかが12㎝のスピーカとは思えません。口径の小さいスピーカにありがちな、「小さいスピーカがなっている感」が全然ないのです。

今日は、12人もの参加者がいたのですが、皆その音に絶賛でした。そして脆くも購入の夢は砕け、しばらくはS氏の手元で愛機として愉しまれるそうです。

が、ここで地獄耳のY氏が突然、6528アンプの出力トランスの位相は大丈夫か?と。

この位相については、以前も指摘があったのですでに修正していたつもりだったのですが、かなり前だったので自分もどういう風に直したっけ???と思って曖昧な返事をしていたところ、実際の接続を確認することに。

使用しているトランスは旧TANGOのXE-20Sですが、このトランスは3段アンプ向けに作られているということで、1次側と2次側の極性が逆になっているのです。

しかも1次側はトランスのラベルに記載のように、P端子は球のプレートに、B端子はB電源につながないといけない様なのですが、私の方はそんなこと気にもせず、PとBの接続を逆にして位相を2次側に合わせていたのでした。

この指摘を受け、早速修正。1次側を元通りに修正し、2次側のHOT・COLD側を入れ替えました。

再度、小型スピーカにつないで鳴らしてみたところ、音の傾向が確かに変わりました。高域の伸びが良く、かつ低域もしっかりしてかなりまとまった音が出るようになったのです。スピーカのS氏いわく、「6528の方が高級機の様」と先ほどの評価とはかなり変わりました。そして地獄耳のS氏もこちらの方が良いと6528推しです。

帰宅後、自分も家のシステムで聞きながらこのブログを書いているのですが、昨日の音とは違い、高域がのびやかでまろみがある音になっているのにびっくりです。

この理由は何だろうと素人なりに考えましたが、自分の予想では、1次側の巻線が鉄心に近い方と遠い方で、近い方をB端子にしてしまうと、交流的にアースされるので信号が鉄心に届きにくいのではと考えています。鉄心に近い巻線からではなく鉄心から離れた外側の巻線から磁界を受けていることになり、必要な信号が失われているのではないかと。

というようなことを若干ですがLINEでもやり取りし、結局誰もトランスの巻線構造をわかっていないので結論は出ず。

がしかし今日は大きな収穫がありました。ちゃんと知識思ってトランスの接続をしなくては!と。

 

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6528単管シングルアンプ

2024-04-27 19:42:14 | 自作真空管アンプ

ここ最近はトランジスタアンプネタなので、久しぶりに真空管アンプネタで。

前々から気にはなっていたけど、なかなか試すこともしなかった球を使って、音を確かめてみたいと思います。

今日は、6528という球です。

6528は6336と同様、電源用のレギュレータ管になります。形状や作りは6336とそっくりですが、μが6336より高く7-10くらいあります。球の規模的には、6080や6AS7が2本分程度の容量があり、プレートロスも30Wある、大型管になります。作りも大変強固にできており、扁平な面積の広いカソードからは強力なエミッションが期待できます。

そこで、以前作ったアンプにこの球を載せてみることにしました。

では早速改造です。

改造といっても、パワー管のソケットは、片側だけ使ってここに左右の回路を配線していきます。その様子を下記に示します。

上記写真でUS8ピンのソケットの右手側に球を載せることとして、左側の配線は、銅線で右側に通すようにします。早い話が手抜き工事です。音の試し聞きをするだけなのでまあざっくりと出来ればいいかなと。中央の茶色の配線が、左側の配線の右側への移植になります。

ところでヒータですが、容量は6080の倍ありますので、6.3V-5Aと大飯喰いです。

そのため、PMC-170Mの6.3V-3Aの巻線をパラに接続して供給する必要があります。交流をパラ接続するための注意点は、位相を合わせることです。逆位相で接続すると互いに打ち消しあいますので注意が必要です。

そこで、オシロで各ヒータ巻線の位相がどうなってるのか確認です。

パワーアンプには電源を入れないで、発振器の出力を5V巻線に入力して各6.3V巻線の位相を確認しました。

上が逆相、下が同相です。同相同士パラで接続しました。

そしてすべての配線が終わり、各部電圧チェックしていざ信号波形の確認からです。

当初、なかなか良さそうな波形が出ていましたが・・・

しばらくすると・・・

発振してしまいます。

gmがかなり高い球のようで、恐らくパラスティック発振しているものと思います。これを放っておくと、案の定フューズが飛んでしまいました。

この発振を止めるため、パラ止めの抵抗を入れます。2.4kΩの抵抗を入れてみました。

すると、発振はぴたりと収まりいい感じで出力できるようになりました。

では早速試聴です。

いかにも実験用のアンプのような風貌ですが、音質やいかに。

扁平なグリッドか光っている様はなかなかいい感じです。左にもう一本あれば見栄えもいいことでしょうが、このアンプの電源トランスではちょっと容量不足です。

さて音質ですが、思っていたのとかなり違いました。電源用ということもあり、ぼやっとした少し柔らかい感じの音をイメージしていたのですが、全く異なり、切れのいい透明感のあるはっきりとした音質です。かなりいい感じの音です。特に女性ボーカルは透き通った音がしています。若干固めかもしれませんが、良い意味で期待を裏切られた印象です。

では、このアンプで明日のオフ会に臨んでみたいと思いますが、魔物の住むオフ会でどんな評価が得られるか。少し楽しみなような怖いような・・・でもやっぱり楽しみ~!!

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TRIO KM-4002 レストア(8)

2024-04-21 19:01:00 | トランジスタアンプ

今日はかなり進みました。

まずは元々あった部品で再利用するものをきれいにしました。かなり古く汚れていますので新品を使いたのですが、同じ部品の入手が難しくわざわざ購入も面倒なので仕方なく使用します。

ヤニやら埃やらで多少ベトついていますので、これをアルコールできれいに拭き取ります。

早速取り付け。スピーカーターミナルは手持ちのものに交換です。

そして電源も製作します。

まずは、bluetooth用の5V電源です。

回路は、TL431を使用したレギュレータです。以前、単球式プリアンプを製作した際にリップルが取り切れなかった回路ですが、とりあえずこれで。

動作確認だけしておきます。一応OKです。

そしてもう一つの電源である20Vの電源です。ほぼbluetoothの電源と同じ回路ですが、電流制限回路を外しました。

そしてこれらを実装してみました。

同じ形の基盤が3つ並んでいますが、一番上の基盤はアンプの出力用カップリングコンデンサです。

配線を始めようかと思いましたが、今日は結構進んで疲れましたので、また次回対応しようと思います。

 

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TRIO KM-4002 レストア(7)

2024-04-20 21:34:43 | トランジスタアンプ
今日は朝からいろいろ忙しくあまり作業が進んでいないのですが、アンプの改造です。
 
まず、最近近所に新しいスーパーが出来たそうで、少し距離があるのですが混んでいるかもしれないので自転車で奥様と向かいました。結構魚や肉類が安く、晩ご飯用にいろいろ買い込みましたが、午前中はそれでつぶれ、その後、母親から電話があり、嫌な予感がしたのですが、案の定、認知症の親父がどこかで迷子になってしまい、探してくれと
運よく、30分ほどで見つけましたが、家まで送ったりなんやかんやでまた時間が無くなり、なかなか作業に入れませんでしたが、ようやく開始できました。
 
今日の作業は、アンプ周りの配線をきれいにすることです。
 
 
オリジナルは、単線の銅線で配線されておりしかも整頓された配線ではないので、これらをきれいに配線しなおします。
 
パワートランジスタと基板間の配線を交換していきます。
 
 
 
交換中、4つあるうちの1つのトランジスタのエミッタ抵抗0.47Ωの足を根元から折ってしまい、この抵抗を全交換しました。残念ながら0.47Ωは手持ちになく、0.39Ωをつけておきました。
 
 
こんな感じで一通り交換を終え、今日はこの辺りで終了しておきます。
 
 
そろそろ電源回路なども製作していく必要があります。
 
 
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TRIO KM-4002 レストア(6)

2024-04-14 18:42:09 | トランジスタアンプ
今日は昨日の続きです。少し汗ばむくらいでまさに再塗装には良い天気でした。

まずは、部材の切り出しからですが、切断の写真は撮り忘れましたので、穴あけからです。







穴あけ後、アルミの部材を磨き、またシャーシ類は錆がある部分を削り、再塗装します。








下地にプラサフを塗布しますが、残りが少なく何とかギリギリ塗布できました。



塗装は天気が良く、すぐに乾くのでやりやすかったのですが、若干埃が載ってしまうのが難点でした。再塗装後、少し組んでみたのが下記です。


トランスは、全部黒に塗装しようかと思いましたが、折角なので若干異なる色をと思い、シャンパンゴールドにしてみました。シャーシ内なので特に見えるわけではないのですが・・・

ところでこの作業、レストアと記載してよいのか少し疑問に思えてきました。もはやレストアではなく、改造になってしまっています。ただ、題名は変えると分かりにくくなるので、このままで行こうかと思います。

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