前回、電源のAC回路まわりの配線までしましたが、B電源の整流回路がまだできていませんでした。
そこで、今日はB電源まわりの動作確認と製作を行いました。
まず整流回路ですが、これは倍電圧整流回路にします。トランスのタップは32Vが出ていますので、倍電圧で計算上、約90Vの直流が得られます。
そしてこれに安定化電源回路を通して60-70V程度の電圧を得る回路にします。
安定化電源はそれほど難しい回路にするつもりはなく、簡単かつ高性能な回路はできないか考えていたのですが、大変便利なICでTL431という高精度基準電圧ICが格安で出回っているので、これを使ってみます。
TL431は、基準電圧が2.4V~36Vまでなので、出力70Vは難しいのですが、50Vのツェナーで下駄をはかせて、70Vまで出力可能なようにします。
実は方針は考えていたのですが、まだ確認はしたことがなかったので、早速実験。
回路は、下記です。
ブレッドボード上に組んでいきます。
後ろの紙にはFETの回路が書かれていますが、手元に良さそうなトランジスタ(TR:東芝製TTC004B)がありましたので、TRに変更しました。
回路が出来上がると、電源に90V加えて、出力を確認します。とりあえず負荷は10kΩで。可変抵抗を回すと、最小電圧67.9V。
最大電圧が、74.2V。
まあ大体、設計値通りです。今度は負荷を2kΩにしてみます。
一応、約72Vの出力が確認できました。
で早速製作ですが、作るのに夢中になり写真を撮り忘れましたので、とりあえず、完成後、組み込んだ写真が下記になります。
まずは、ラグ版の回路が、倍電圧整流回路です。
そして、ユニバーサル基板の回路がTL431による定電圧電源回路です。手持ちに懐かしのエルナーのCerafine 100V 100uFがありましたので、載せてみました。赤色の電解コンデンサです。倍電圧整流に使ったコンデンサが、100V 330uFなので、容量が1/3にもかかわらず、大きさはほぼ1.5倍と、いかにも昔のコンデンサっぽいです。
とりあえず、今日はここまでで、次は、電源の動作確認といよいよ増幅回路の製作になります。
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