浪漫飛行への誘(いざな)い

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有給休暇の新ルールについて

2019年03月06日 00時00分35秒 | ニュース

年金生活を始めて10年以上経つので、会社の有給休暇とは無縁であったが、この4月から有給休暇の新ルールがスタートするという記事が目に留まった。

日本は3年連続で有給取得率が世界最低(エクスペディア・ジャパン調べ)という恥ずかしい記録を残しているという。政府は有給取得率を2020年までに70%という「目標を掲げているものの、2017年の取得率は51.1%と大幅な乖離が見られるという。そうしたなか、4月から労基法改正で5日間の有給取得義務制度がスタートする。

新ルールとは、ネットでの解説を見ると、年10日以上の有給休暇が付与される労働者について、年5日は使用者が時季を指定して取得させることが必要となるとのこと。できなかった場合は、会社は労基法違反として30万円以下の罰金が課せられるという。

一歩前進で多少効果があるのかもしれないが、自分の経験では、根本的解決とは程遠い結果に終わるような気がする。年休消化率が100%というドイツでの勤務経験からすると、天と地の違いがある。ドイツでは、有給休暇が完全消化できない労働者がいる会社には罰金が課せられるので、会社は有給休暇を取らせるように常に働きかけている。労働者も計画的な有給休暇を心掛け、同僚は連続5日の休暇を年に3回以上取得している人がほとんどであった。

日本での有給休暇は年20日が普通であるが、ドイツでは年30日であったと記憶する。病気で休む場合、日本ではほぼ有給を使うが、ドイツではdoctor’s appointment として、有給とは別の特別休暇扱いなので、有給の対象外である。また、残業すると日本では残業代として給与でもらうが、ドイツでは、お金でもらうか、休暇に振り替えるかの選択ができる。同僚はほとんど全員が休暇に振り替えていたので、休暇数がさらに増えることになる。それでも、有給休暇が100%消化できているのが先進国ドイツである。他のヨーロッパ諸国もほぼ同様と思われ、有給消化率はほぼ100%である。

このような状況は、30年以上も前の話であり、今はもっと進んでいるのではないかと思う。それを考えると今回のルール改正なんてヨーロッパ諸国より50年以上遅れている話である。もっと根本的解決をしない限り日本の労働環境は改善されないとみる。

持論であるが、有給休暇が消化できないスタッフを持つ上司には人事考課上、減点を科すことを義務付けたらいいと思っている。有給休暇が与えられないほど人員不足を抱えているとしたら、それは上司の責任である。スタッフ確保も上司の重要な仕事であり、それができていない上司には人事考課上マイナス点をつけるような仕組みを作ったら、部下に休暇を取るように積極的に働きかけるようになるはずである。

5日の休暇を使用者側から与えるなんていうスケールの小さいルール改正ではなく、100%消化できない労働者を抱える会社に対しては多額の罰金を課すくらいの思い切った改革をしない限り、ドイツをはじめとするヨーロッパの先進国に追いつくのは夢のまた夢の話である。サービス残業、有給休暇の未消化、パワハラ等がなくならない日本の労働環境は世界最下位であるとの現実にもっと目覚めるべきである。

有給休暇取得率データ:

https://www.kankokeizai.com/%E3%80%90%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%91%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C19%E3%83%B6%E5%9B%BD%E3%80%80%E6%9C%89%E7%B5%A6%E4%BC%91%E6%9A%87%E3%83%BB%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%AF%94%E8%BC%83%E8%AA%BF%E6%9F%BB/
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33年前のバザーで買ったカレンダー

2019年03月04日 23時00分15秒 | 住まい

33年前、ドイツのフランクフルトに勤務していた頃、インターナショナルスクールのバザーがあって、100円位で、面白いカレンダーを見つけて購入した。カレンダーは、壁掛けスタイルで、差し込みピンの付いた鎖がセットになっている。1月~12月までの枠と1~31の数字のところに鎖のピンを挿入する穴が開いており、毎日ピンの位置を動かすというもの。1月~12月は、恐らくラテン語で書かれているのではないかと思われるが、飾り文字が洒落ていて、とても100円程度のものとは見えない、何語で書かれているかわかる人がいたら教えてほしい。

この変わったカレンダーは当時から大変気に入っており、買ってから、今日までずうっと使い続けている。日めくりカレンダーと同じで、毎日、ピンの位置を動かす必要があるが、習慣になっているので、特に問題はない。どこ製かもわからないが、日本製でも同じようなものがあるかもしれない。100円程度のものでもこれだけ使ってもらえれば、カレンダーも本望ではないかと思う。

写真は、カレンダー
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ザ・ドキュメンタリー「永六輔 上を向いて歩こう」を見て

2019年03月02日 21時31分52秒 | TV番組

毎週土曜の19時~20時54分、BS朝日に「ザ・ドキュメンタリー」という番組があるが、いつもは何気なく見ていたが、今回、「永六輔 上を向いて歩こう」というタイトルに引かれてじっくり見た。永六輔の生涯を語るに及ばないが、懐かしの映像が次から次へと出てきて青春が一気にプレイバックした。

「夢であいましょう」というNHKのテレビ番組は当時必ず見ていた。1961年から1966年まで続いた土曜夜の30分のバラエティ番組であったが、コントや歌が繰り広げられ、司会の中嶋弘子の上半身を右に傾けてお辞儀する挨拶も鮮明に覚えている。坂本スミ子が歌うエンディングのテーマソングも懐かしい。「今月のうた」というコーナーがあって、「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」「おさななじみ」「こんにちは赤ちゃん」等数多くのヒット曲も生まれた。六八九(永六輔、中村八大、坂本九)トリオのヒット曲はどれも懐かしい限りである。今のバラエティ番組の元祖のような番組で毎回楽しみにしていたが、今のバラエティ番組は見る気もしない。時代の流れなのかもしれないが、「夢あい」は本当に、青春の一コマであった気がする。

また、永六輔、いずみたくコンビの「見上げてごらん夜の星を」も心にしみる素晴らしい楽曲である。番組によると、中村八大は、曲を優先して、永六輔の詩をずたずたにしていたが、いずみたくは、永六輔の詞をそのまま生かし、曲を作っていたそうである。この二人のコンビといえば、デューク・エイセスが歌う「にほんのうた」シリーズがあるが、受験勉強をやっていた時期でもあったので、ラジオでよく聞いていた。日本各地のご当地ソングの草分けみたいなものだが、いい曲がいっぱいある。特に、好きなのは、秋田の「紺がすり」、京都の「女ひとり」、大阪の「銀杏並木」、和歌山の「岬にきました」、宮崎の「フェニックス・ハネムーン」。自分のHP上で全国のご当地ソングを集めているが、その原点ともなるシリーズである。

永六輔さんのラジオの旅番組「誰かとどこかで」もよく聞いたものだ。「遠くへ行きたい」のBGMも印象的であった。自分自身、旅が好きになったのもこの番組の影響もあったような気がする。家から最寄りの駅まで歩く道を変えるだけでも、それは「旅」であるという言葉を印象的に覚えている。自分にとって、「旅」とは、まさに「非日常」又は ”for a change of air“である。生の講演会も一度だけ聞いたことがあるが、話が本当に面白かった印象がある。早いもので、彼が亡くなってから、もう2年半も経つ。できるなら「夢であいましょう」の時代に戻りたい。

夢であいましょう  https://www.youtube.com/watch?v=PaeypqJVgtQ
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