滅多にパラ卓球を見る機会などないが、パラリンピックのおかげで初めてしっかり見る機会を得た。障害の程度により、11のクラスに分かれているが、11の知的障害のクラスと7と10の立位のクラスと車椅子クラスの試合を見た。クラス10は障害の程度軽いということで、普通の卓球プレイを見ているようであった。特に、ポーランドのパルティカ選手は、先天的に右肘から下がない障害を持つが、世界ランキング1位でパラ大会では4回連続金メダル、先の東京オリンピックにも出場していたほどの実力者である。オリパラ両方に出ているとは驚きであるが、オリンピックの時から注目していた。人によって障害の箇所や程度が異なるので、クラス分けが大変だろうという印象を持った。
11の知的障害のクラスでは、見かけは全く正常者と同じなので、普通の卓球と同じように見えるが、精神的側面の戦術等でいろいろ苦労があるようである。どの選手も素晴らしいプレイをするので、我々も頑張らなくてはと思いながら見ていた。昔ドイツにいた時、公式の卓球の試合で相手チームにパラリンピックにも出ている車椅子の選手がいたことがある。椅子に座っていても、ドイツ人は手が長く、かなりのところまで手が届くので、手ごわい相手となっていた。卓球台も用具もルールもほぼ普通の卓球と同じなので、障害者にとっては大変なことであると感じた。障害を持っていても、勝ち負け関係なく、スポーツを通じ、自己研鑽し、得るものが大きいだろうと感じながらプレイを見ていた。
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