杏林大学教授の金田一秀穂氏と明大の齋藤孝教授が日本語のスペシャリストとして、26日、フジテレビの「ぽかぽか」という番組に生出演し、“歌詞が美しい”と思うヒット曲を明かしたというニュースが目に留まった。
「日本語的に美しい歌詞のヒット曲」として、齋藤氏は、松本隆作詞の太田裕美「木綿のハンカチーフ」を挙げ「そもそも、木綿のハンカチーフっていうタイトルがすごい。ハンカチーフにちょっと古い時代の木綿を合わせたのが素晴らしい。水分の吸収度だけじゃなく、素朴な感じ。それが曲のオチにくる。起承転結が完ぺき」「比喩表現が豊か」と絶賛したという。
一方、金田一氏は井上陽水作詞の「少年時代」をチョイス。「聞いてても自分のイメージがちっとも浮かんでこない。“風あざみ”とか、何をするのかちっとも分かんない。でも、言葉として美しいから、言葉が生むイメージだけで歌ってる。言葉の美しさを上手に作ってるのが詩人なんですよね」と評したという。意外といえば意外な感もある。
歌謡界には有名な作詞家がたくさんいて、いい歌詞の歌がいっぱいある。岩谷時子、なかにし礼、阿久悠、荒木とよひさ、松本隆さんと上げればきりがないし、さだまさしはじめシンガーソングライターの歌詞も素晴らしいものばかりである。歌は、メロディーも大事だが、やはり胸にジーンと来るのは歌詞そのもので歌の肝といえる。
少年時代(井上陽水): https://www.youtube.com/watch?v=dNS4rE2dKJA
木綿のハンカチーフ(太田裕美): https://www.youtube.com/watch?v=MsiZxQ6OaA4
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