浪漫飛行への誘(いざな)い

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中村哲さんの死を悼む

2019年12月10日 09時09分28秒 | ニュース

 

長年、アフガニスタンで農業支援や人道支援や貧困層への医療支援に携ってきた医師でペシャワール会の現地代表の中村哲さんが何者かに銃撃され、命を落とすという無残な事件が発生した。世界中から悼む声が広がっているが、アフガニスタンの「カーム航空」という航空会社が機体の尾翼に中村さんの似顔絵を描き、その画像をフェイスブックに投稿する等いかに現地で敬愛されていたかを物語るものである。アフガニスタンの復興に尽力してきたので、感謝されるのは当然だが、まさか、銃撃されるなんて絶対あってはならないことである。現地で何が起こっていたのであろうか?

 中村哲さんについて、大学時代の同級生で同じ卓球部の同僚(元大学教授)からメールが入った。メールによるとその同僚と中村さんとは福岡高校時代の同級生で、やはり同じ卓球部の仲間であったという。同じクラブだったので、相談を受けたり、かなり親しかったようで、彼が現役の教授の時に、大学の卒業生に贈る言葉として、高校時代に中村さんの真摯に生きる姿に圧倒された趣旨の寄稿をされたことがあるとして、その寄稿文を送ってきてくれた。世俗の名誉や出世とは無縁で真摯に生きている一人の人間がいることを卒業生に伝えたかったという。そのような友人関係であれば、さぞかし無念というか残念で悔しい思いをされていると想像する。

中村さんは、その功績から2018年にアフガニスタン政府から勲章も授与されていたようで、我々凡人には絶対真似できない業績である。毎日読んでいるあるジャーナリストのツイッターにこうあった。「中村哲さん、知らなかったが、日本人が誇りに思える立派な人である。アフガニスタンを出発するときはガニ大統領がひつぎをかついだが、成田空港では外務省の副大臣が出迎えただけだという。この落差について日本人は考えるべきである。こういう人にこそ国民栄誉賞を与えるべきではないか。」全く同感である。世の中どこか間違っている。ご冥福を祈るばかりである。

 

画像は、カーム航空の尾翼に描かれた中村さん

 

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