花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

準絶滅危惧種 吊舟草(鹿児島県)

2013-10-23 16:19:44 | 
鹿児島県では準絶滅危惧種に指定されています。花器の釣船に似ていることから釣船草とも呼ばれます。山間部の日陰に近い湿地に群生していますので普段余り目にしない野草です。撮影は10月9日と12日です。





花の形が特徴的です。正面から見るとキンギョソウのような唇形で、側面からは小舟のような細長い三角形です。後ろのほうは小さく丸まっています。花色は赤紫ですが、まれに白い花もあるようです。

花には蜜が多いのでしょう、蜂がよく飛んできます。蝶も見かけました。花の入り口には棘状の小さな突起があり蜂の体を支えているようにも見えます。











見るほどに興味深い野草ですが、絶滅危惧種に指定されることで希少価値を得ようとする動きもあるようです。世界○○に登録とか○○記録に認定などと同様に販売、観光などの金目当てに利用しようとする最近の傾向は嘆かわしいものです。
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日本発祥の地 笠狭宮跡を訪ねて(鹿児島県南さつま市)

2013-10-23 15:23:22 | 日記
笠狭宮跡は薩摩半島南部の南さつま市中心部から3kmほど東側の舞敷野(もしきの)地区にあります。案内標識に従って幹線道路を南側に300mほど入った場所です。日本発祥の地と記載した案内板末尾には紀元2634年と書かれていて日本書紀などの神話時代を思い起こさせます。



道路から階段を上がると桜が植えられた広場があり、もう一度階段を上がった場所も同様に桜並木の広場です。

中央奥に「笠狭宮跡」と刻まれた石碑が立っています。高千穂に降臨された天孫ニニギノミコトの居所跡とされています。笠狭は笠沙とも表記され、南さつま市笠沙地区にも笠沙宮跡(宮ノ山遺跡)があります。





石碑近くにも詳細な説明がありました。笠狭宮跡の石碑自体は高さ3m程度の長方形で地味なものです。裏面に刻まれた文字は小さくて読みにくいものでした。





殆ど訪れる人もないようですがわずかにお供え物や賽銭がありました。パワースポットとして紹介しているウェブページもありますので、たまに訪れる人があるのでしょう。神社のようなものを想像していましたが、石碑があるだけで少し期待はずれでした。



石碑の背後は上り斜面が続き杉や広葉樹が茂って厳かな雰囲気です。そんな場所が好きな人には興味深いかもしれません。

下の広場に古いトイレがあるだけで観光地でもなく単なる歴史遺跡程度の趣です。通りがかった近所の人の話では昔は多くの家が建っていたそうです。







朽ちた案内板にはこの辺りが祭祀場であったと書かれています。山の上には貯水設備がありましたが最近は使われていないようでした。

戦前に付近の学校生徒も勤労動員で建設に携わったという話を聞きました。時代の変遷とともに半ば忘れられ一帯は自然に戻りつつあります。

ここを訪れて唯一の収穫は桜並木です。若木であり春先には桜がきれいでしょう。花の時期に再び訪れたいと思います。
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2013 川辺町中山田太鼓踊り(鹿児島県南九州市)

2013-10-23 13:14:25 | 祭り・伝統行事
毎年10月19日に南九州市川辺町勝目地区の竹屋神社に奉納される太鼓踊りです。今年は中山田保存会が奉納しました。







詳細について鹿児島県のホームページを引用します。
勝目地区の太鼓踊りは,上山田・中山田・下山田(西・東)の3地区4団体で構成されています。4年に1度交代で,竹屋神社の豊祭(ホゼマツイ)に奉納されるため,「ホゼオドイ」とも言われます。勝目地区の太鼓踊りは,慶長年間の朝鮮出兵に従軍した際に,それぞれ「出陣」(上山田),「凱旋」(中山田),「帰陣」(下山田2団体)の様子を踊ったと伝えられています。

 「中入り」(鉦と小太鼓)という花笠と振袖を着用した4人を中心に,脇太鼓(ワッデコ)が囲むようにして踊られます。脇太鼓は,浴衣に博多帯,サラシの鉢巻で,上山田と下山田では背中に武具(ナギナタ)を背負います。中山田は,凱旋の踊りのため,武具を背負っていません。また,下山田の武具は激戦のため刃こぼれした様子を表現しています。踊りの隊形も4団体とも若干異なっていますが,3集落で1組の踊りとなっています。
 現在上山田太鼓踊りが県指定文化財に,他の3団体は町指定文化財に指定されています。(引用終わり)



4団体の中では上山田地区の「出陣」の踊りが一番動きが激しくて勇壮な感じです。中山田地区も上山田地区と同様にワラを振りながら踊るワラフリが踊り子を先導します。



腰をかがめた低い姿勢で踊りますので体にはかなり負担がありそうです。踊り子は全て男性で、少年から壮年まで集落を挙げての奉納でしょう。中入りはきれいな着物姿の少年たちです。



奉納を終えて境内を後にする様子です。中入りの後ろには脇太鼓が続きます。



8時過ぎからの奉納は30分ほどで終わり、一行はトラック4台に分乗して次の会場へ向っていきました。





今年は土曜日の開催で例年よりも観客が多く賑わいました。薄曇で撮影には好条件でした。このあと夕方まで地区内を巡回して踊りが披露されます。
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