気になる?

気になったこと

2010-12-26 11:20:45 | 劇場


謎「M」

モーリス・ベシャールの「M」
三島由紀夫の「M」
メーレ(海)の「M」
ママン(母)の「M」

プログラムの解説によると
メタモルフォーゼ(変容)の「M」
モール(死)の「M」
黛敏郎の「M」
まだまだたくさんありそうで、考え出したら限りがない

今年は三島由紀没後40年
特に大きなイベントなどは開催されていない、文芸誌で特集があるぐらい
東京バレエは5年ごとに「M」を上演するらしい
今年は、小林十市がこの演目2日間のためにダンサー復帰
今年41歳  イチ、ニ、サン、シ(死)のシの役
ベジャールバレエ団での初演時のダンサーであり、そもそも彼のための役のような
四人のダンサー、ビシッとジャンプもポーズ、一緒にきまる瞬間は気持ちよい

聖セバスチャン役も出演
三島の小説では、欠かせない存在
三本の矢が刺さった身体 グイド・レーニ「聖セバスチャン殉教」
本来多数の矢が刺さっている絵が多いが、この三島が好きな絵は三本

今年ベネツィアのカ・ドーロで見た、マンテーニャの「聖セバスチャン殉教」の絵は
ものすごい数の矢が刺さっていた
初めて見た絵は「池田理代子」のオルフェウスの窓
登場する音楽学校の校長先生が鑑賞して、ニカーっとしている

新潮文庫のだいだい色、全集も同じ
聖セバスチャン殉教を読みたくて全集一冊だけ購入



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三島の小説をだらだら読み始めるが・・・なんだか相変わらす進まない

渋澤龍彦の「三島由紀夫おぼえがき」
・彼は「阿頼耶識・阿頼耶識」と最近うるさい、だから「皿屋敷」ですよと言ってやった
・シュールレアリスト的サド敵言説を弄する文学者今井は渋澤がモデル


結構スルーしているところが多いことが分かった

後悔

2009-07-06 22:39:40 | 劇場


昨年、ピナ・バウシュの「パレルモ・パレルモ」を見た時、
現在のコレオグラファーは、ノイマイヤーかピナ・バウシュしかないと
思ったぐらい、ダンスの世界は、残念なことに振付師がいない
これから、日本公演があれは、洩れなく見たい舞台だと思った。
スペインの新聞HPでピナの死亡を知り、早す過ぎる死に驚いた
ダンスの革命は20世紀のニジンスキーというか、ディアギレフに始まった
まだまだダンスの世界は続くと思っていたが・・・
奇跡に近いダンサーと振付師、その一瞬の美しさが魂を揺さぶる
ミケランジェロの彫刻も同じ感じがする
人間の肉体の躍動感
ピナのダンスは、まさしく女性のもの



人魚姫

2009-02-22 00:40:32 | 劇場

ハンブルグバレエ ジョン・ノイマイヤー振付の「人魚姫」を見に行った。
何年か前に見た「ニジンスキー」の強烈なインパクトで、
いつかもう一度見たい舞台であった。
フィギアスケートのフリーでキム・ヨナが踊る
「シェーラザード」と見るたび、「ニジンスキー」を思い出してしまうほど!
「ニジンスキー」でディアギレフ役のイヴァン・ウルバンは、
今回「人魚姫」では詩人役。今回もシルクハットに金髪、燕尾服でうひょ!
詩人は作者アンデルセンを云われているが、
冒頭の船上シーンは、友人曰くボストリッジの「DVD冬の旅」のようだと。
確かに「「冬の旅」だったり「ヴェニスに死す」だったり、
つぼをつく演出でとっても満足。

デンマーク萌えな頃、ちょうどアンデルセン生誕200年で
デンマークバレエ団へノイマイヤーが「人魚姫」を振付けをした
記事を思い出し、その頃「朝日新聞」の土曜版でデカデカと
アンデルセンの人魚姫の記事があり、見出しは「男同士のかなわぬ恋」
アンデルセンが故郷から出て、支援者となったヨナスコリン氏は
王立劇場の理事であった。その次男がエドワード。
今回バレエの人魚姫の恋する王子の名がエドワード。
二重の見立てによって演出される~ノイマイヤーのこの解釈にまたしても・・

人魚姫は美しい声を交換し足もらうが、しかし激痛の歩行時の
ダンサーのこのしぐさが、とってもかわいい。
人魚姫が海中を泳ぐシーンのダンスは、黒子役のダンサーがサポート
海の魔法使いは、山海塾かと思える海坊主

エピローグはどこかと思えば、ハンマースホイの絵画のような
遠近法キューブ中に人魚姫というか、
ハンマースホイの後姿の女性そのものだった。

デンマークを要所要所に取り入れた世界観であった。



デンマーク版の王子はこんな感じだった!

自分のブログに以前人魚姫のことを書いていたことを
忘れていたが、日本で人魚姫を見れるとは、
夢にも思わなかった~~。

NHKで交響詩「人魚姫」作曲ツェムリンスキーを流していた♪

Palermo,Palermo

2008-04-07 21:31:18 | 劇場
ピナ・バウシュの「パレルモ・パレレモ」
舞台装置の関係上、なかなか劇場がOKを出さなかったとのこと。

パレルモの街をダンスにて表現をしている。
幕が開いて、舞台の正面に立っている、ブロックで出来ている壁が
いきなりものすごい衝撃で倒れる。本当の石のブロックらしい。
発砲スチロールではない!
ブロックから立ち上る砂埃がもうもうとしている、
客席にも煙がもうもうと押し寄せてくる。(花粉症でマスクしていてよかった!)
この舞台装置の関係で劇場が決まらなかったのか~~。納得!

パレルモが舞台であった、ヴィスコンティの映画「山猫」の公爵が
埃を防ぐためハンカチーフを顔にあてるシーンがそうらしい。

イスラム、ノルマン、スペインに支配され、マフィアので有名のシチリア。
舞台のそでに近いところでは、一人の男が服を着替えたりしている。
ハイヒールを履いてみたりと・・・。

ブルーのスーツの男がいろいろお着替えをする~~ベタニースタイル!


男も女も頭にりんごをのせて一列になって歩く。
頭から落としても特にかまわないらしい。

これはダンスというより、なんなのか?
セリフもあって、不思議。
いろいろ詰め過ぎていて、一度には理解できない。




美女と野獣

2008-01-07 01:13:43 | 劇場
バーミンガムロイヤルバレエの「美女と野獣」
ビントリー振付けのバレエはやっぱりいい、
コケティッシュでかわいい、イギリスのバレエは演劇的だけど、
その演劇的要素の濃い、舞台装置や照明が好き。
ゴシック調の大きな扉、大きな家具、召使いが持つ大きな燭台の蝋燭の火
求婚にはもちろん薔薇の花なのだが、蕾ではなくて咲いた薔薇
衣装もキャラが立っていて、姉妹の結婚式の時に登場した、
黒い衣装のおばあさんは、昔見た絵本の中で見た魔法使いに似ている
演劇的・・・いやそれ以上、CGで造ったような。
カラスの軍団の衣装も印象的、舞踏会のロココな衣装に動物の仮面がステキ
まさしく仮面舞踏会。
死の床の野獣を乗せた、大きな棺を担いでいる黒装束の四人のシーン、
昔読んだマンガのシーンにそっくりでよかった!

イアン・マッケイは最初と最後以外は素顔を見せない、
ずっと野獣のマスクに熊のきぐるみを着ている。
生き返って、もとの姿に戻った時は汗だく感がすごかった。
それにしてもイアンはカッコイイ。オーランド・ブルームに似ているよ
何年か前に見た「カルミナ・ブラーナ」の時より良かった。

エドワード2世が見たい!!



モーリス・ベジャール

2007-11-25 21:41:05 | 劇場


この連休、朝刊を見て驚き、ネットでベジャールのバレエをずーっと見ていた。
近い将来こんな時が来るとは思っていたけど、
まさか今年に亡くなるとは残念でならない。
今夏にジャンニ・ベルサーチ没後10周年記念を公演を行ったというのに、
先日偶然付けたTV番組ファショニスタにて、
この公演の模様を見ることができてよろこんでいたのだが・・・。
日本に公演にて来日したのが11回とか、
2006年には公演したが、来日していないので、
その前2004年が最後の来日公演。
2002年の公演にて、これまた偶然に座席の真後ろにベジャールがいて、
公演前の調整を行っている姿にビックリした思い出がある。
今もその姿が目に焼きついている。

バレエ・フォー・ライフの「ショーマストゴーオン」泣けてくる・・・。
ご冥福を祈ります。

I was born to love you はジュリアンだ~~。

Swan Lake

2007-07-15 14:38:04 | 劇場
オーストラリアバレエの「白鳥の湖」

何年も前にオーストラリアのエンタティメントサイトで偶然発見!
いつか東京へ来た時は必ず見ようと思っていた舞台。
このドレスの裾でどうやって踊るのか不思議だったが、
裾を投げたり、身体に巻きつけたり、軽そうに見せていた。

第2幕の湖のシーンや第3幕の夜会のシーンの舞台芸術は美しく
センスの良さが際立っていた。


英国王室のダイアナ妃物語となれば、
チャールズ、いやジークフリートはあんな顔なのかと思えば、
ダミアン・ウェルチはアングロサクソン系のオージーそのまま、
いやに明るい体操系の無駄にハンサム王子だった。
このバレエの第三幕のパドゥドゥは
王子の振り付けは、腰が悪くなりそうなハードさで、
遠目に見ても最後は脚が上がってないほどだった、お疲れ~~。

コーランに倣いて

2007-03-23 11:31:57 | 劇場
近頃ダンスを見ていないので、何か刺激的なものをと・・・。
ウズベキスタンの劇団 イルホム劇場 タシケント
かつての見た、ルジマートフを彷彿とさせる写真に
踊らされてチケット予約。

ダンス、語り、映像、
プーシキン作の詩「コーランに倣いて」「預言者」を題材に
構築された不可解な世界。


プーシキンの作品すら読んだことがない、
この前録画したオペラ「スペードの女王」ぐらいしか家にないかも・・
プーシキンはお貴族様だったが、母方の祖祖父が黒人奴隷少年、
一時期トルコ後宮にもいたとか。
ピヨートル大帝時代は、ニグロの給仕が流行したらしい。
その息子は何人もいたらしいが、三男オーシプ・アブラーモヴィッチの娘が
プーシキンの母親とか。
(ふとチェルシーのアブラモヴィッチ会長の離婚慰謝料1兆超え)
両親が無関心であったため、乳母に可愛がられたらしく、
ロシア民話に詳しく、ロシア語が得意であった。
当時のロシア宮廷はフランス革命で、亡命してきたフランス貴族が多く、
フランス人家庭教師が流行。
10歳前後でフランス官能小説を読み込んでいた早熟すぎた少年は、
家庭教師とは合わなかった。
その後、死に至る決闘にまでいろいろあるが・・・。

いったいコーランとどう繋がるのかさっぱり・・・。
プーシキんの詩の中(日本語訳が少ない)、短い詩を見つけた。

***
追放されていたあの日 わたしは秘密の洞窟で
甘く快いコーランを読んでいた
突然 慰め天使が飛んできて
わたしにお守りを運んでくれた。
そのお守りの不思議な力は
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つづく

舞台で語られた「預言者」の中の一部
「心の渇きに苦しめられ、暗い砂漠を私はさまよっていた」
ダンテの神曲の冒頭に似ている。

愛、それはダンス

2006-06-22 00:09:26 | 劇場
モーリス・ベジャール、ローザンヌバレエ

ドクターストップにより、来日不可。80歳なのか~~。
このため、ラストのショーマストゴーオンはジル・ロマンが努めていた。
この人は年齢不詳、確かに2年前よりは少々とは思うが、童顔なの。
かなりダンスシーンが多かった。がんばるなぁ~。

ビックリしたのが、ジュリアン・ファヴロー2年の間に何が?
フィーゴ化したのか。髪型変わっているし・・・。

若手は美しかった。
特に女性ダンサーが女神のようだ。

「春の祭典」ストラヴィンスキーの音楽で、噂どうりエロティック。
群衆ダンスは、斜めの腕のラインがきれい。


ディアギレフ-プロ

2006-04-17 22:49:50 | 劇場
Tokyoバレエ団 ディアギレフ-プロ
首藤康之の「牧神の午後」と「ペトルーシュカ」が見たかった。
1907年にニジンスキーはバレエ学校を卒業したと「ニジンスキーの手記」にはある。
さぞかしニジンスキーの時代はものすごかったのだろう、そんな時代のものに少しでもふれたくて。
約100年も前の異形の振り付けが、未だに度肝を抜く。
「牧神の午後」
古代ギリシャというよりも、エジプトの独特のレリーフを想起させる角度。
幕が降りる時の礼も舞台正面を向かずに、その角度を向いていた。
牛柄の衣装にカツラ、気持ちいいものでない。
ジャンプなどなく、ポーズの連続。
いったい、何を表現したくてこんなダンス、神への捧げ物
御神楽に近いかな?
首藤ありきな舞台だった。