カラスといちごとクロッカスと

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ウェールズのケシ 1

2023年06月20日 08時00分00秒 | ケシ科
2023.05.05撮影(黄色とオレンジ色)

これは、ケシ科(Papaveraceae)ケシ属(Papaver)の植物です。雨降りの後の画像。

Papaver cambricum(英文+画像)

名称が歴史的な変遷もあり交錯しているので、ここでは、便宜上、「ウェールズのケシ」と呼んでおきます。

学名 Papaver cambricum「ウェールズのケシ」
別名 Meconopsis cambrica「ウェールズのメコノプシス」(旧名)
英名 Welsh poppy「ウェールズのポピー」「ウェルシュ・ポピー」
和名 メコノプシス・カンブリカ(旧学名に基づき)
別名 ウェルシュ・ポピー(英名から)
ケシ科(Papaveraceae)ケシ属(Papaver
原産 アイルランド、イギリス、フランス、スペイン

2021.05.17撮影(はっきりした明るい黄色)

原産地は、以下の地図の緑色部分です。紫色の部分は、野生化している地域。

Papaver cambricum(分布図+画像)

でも、ヨーロッパとは大西洋と北アメリカ大陸をはさんだ、バンクーバーを含むカナダの西海岸でも、この「ウェールズのケシ」は、いっぱい生えていますよ。庭づくりをしている人に断りなく、庭に出没します。

2022.05.18撮影(はっきりした濃い目の黄色)

種小名の cambricum は、ウェールズ語で「ウェールズ」を意味する Cymru をラテン語化したもので、よって、Papaver cambricum は、「ウェールズのケシ」という意味になります。

cambricum の意味については、以下の、種小名が同じく cambricum と呼ばれる植物(Polypodium cambricum)についての記事に、説明があります。

Polypodium cambricum(英文+画像)

2021.05.11撮影(山吹色と朱色)

「ウェールズのケシ」の花の色は、黄色〜オレンジ色ですが、かなり色調に幅があります。画像中の色は、撮影時の光線の加減も影響しますが、ここでは、わたしが実際に目で直に見たことをご報告しています。

花びらの形、花全体の形、花びらのシワの度合い、等、も、個体によりかなり異なります。

2021.04.29撮影(オレンジ色)

「ウェールズのケシ」は、植物学上の分類が2回変わりました。そのことと、名称とについて、明日、書きたいと思いますが、その前に、昨日のクイズの答えを。

昨日のクイズの画像は、以下の画像でした。

2022.05.28撮影

そして、これは、今日話題にしている「ウェールズのケシ」です。この写真は、花の後ろ側、斜め上から撮りました。そのため、花びら2枚つづきの裏側だけが、貝殻形のお皿のように見えます。ちょっと遊び心で撮った写真です。

次も、そんな遊び心で撮りました。花びらの長さのずいぶん異なる個体を見つけたので、真上から見下ろして、その花びらの長さの違いを強調してみました。

2023.05.07撮影

明日につづきます。


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この花は、なんの花でしょう 4

2023年06月19日 08時00分00秒 | クイズ


「この花は、なんの花でしょう」のクイズは、今日で終わりです。種名、園芸種名ではなく、属名、あるいは、通称で結構です。

今まで通り、
画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

答は、いつものように、明日。

昨日のクイズは、次の画像でした。

2022.05.28撮影

これは、アザレア(西洋ツツジ)の上向きに咲いている花を、真横から撮ったものです。

これ自身は、アザレアの園芸種 Rhododendron 'Exbury Gibrartar' なんですが、レンゲツツジ(Rhododendron molle)も親のひとつです。ですから、レンゲツツジ、ツツジというお答えでも結構です。

この園芸種は、色が強烈で、花びらが反れ、シベが大きく花からはみ出し、また、花がいくつも固まって咲くので、咲いている時には、それは見事です。

下の画像では、左側に見える葉が、この西洋アザレアの葉です。右下背景に、白いサツキ(Rhododendron indicum)が見えます。


2021.05.14撮影

明日は、今日のクイズに合わせた記事を書きます。


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この花は、なんの花でしょう 3

2023年06月18日 08時00分00秒 | クイズ

昨日、一昨日、に続き、今日も「この花は、なんの花でしょう」クイズです。種名、園芸種名ではなく、属名、あるいは、通称で結構です。

昨日までと同様、
画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

今日の画像には、ヒントをつけます。「突出」しているところだけを見ると、かえって分かりにくいかも。そして、背景に写っている葉っぱは、この花の葉っぱではありません。この葉は、Rosa glauca「ロサ・グラウカ」という原種のバラです。

答は、いつものように、明日。

昨日のクイズは、次の画像でした。


2022.10.18撮影

これは、ダリアの花が横向きに咲いているのを、さらにその横から撮影したものです。

わたしの庭では、ダリアは冬越ししません(ご近所の人で、バケツをかぶせておけば冬越しする、と言う人はいますが・・・)ので、わたしがダリアを育てることはほとんどなく、たまに夏場に勢いで植えてしまい、次の春になって、やっぱり冬越ししなかった、と落胆するのみです。

このダリアは、花の色と、葉の色に惹かれて、庭に植えました。

以下の画像が、花を斜め上から捉えたところです。白い筋は、光線の具合でなく、実際に花びらに入っている模様です。


2022.10.18撮影

ダリア栽培はほとんど経験がないので、ダリアの分類についても知識がありません。今後、勉強いたします。


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この花は、なんの花でしょう 2

2023年06月17日 08時00分00秒 | クイズ

昨日に続き、「この花は、なんの花でしょう」というクイズです。種名、園芸種名ではなく、属名、あるいは、通称で結構です。

昨日と同様、
画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

今日の画像は、昨日のとは趣向が異なります。昨日のでは、花びらのひとつひとつが見えませんでしたが、今日のでは、見えます・・・これ、ヒントになっちゃうけど。また、この写真では、被写体に太陽光線が当たったところを、意図的に写してあります。

答は明日。

昨日のクイズは、以下の画像でした。

2022.05.25撮影

これは、チューリップ(Tulipa)を、その花びらの開口部から斜めに覗きこんで写したものです。

このチューリップは、ディビジョン5の園芸種 ‘Menton’「メントン」。背丈が高めで、花姿がしっかりとし、丈夫です。

赤い部分が花びら(外側3枚がガク、内側3枚が本当の花弁)で、青っぽい印が出ているところは、花びらの根元ですが、この青い印は、外側からは見えません。

2本ピンと出ているのはオシベ6本のうちの2本です。この画像では、メシベは、見えません。画像右側を1枚の花びらがおおっている形になっています。

次の画像は、その「メントン」の外側を横から見たところ。

2022.05.09撮影

「メントン」の花びらの色は、かなり幅があります。ここで取り上げたのは、色の濃い個体です。その色の幅については、来年のチューリップの季節にでも、書きたいと思います。


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この花は、なんの花でしょう 1

2023年06月16日 08時00分00秒 | クイズ

日本からバンクーバーに帰ってきました。いつものように、時差が・・・半分眠っている状態なので、数日間、クイズにします。つまらなければ、ごめんなさい。

クイズは:この花は、なんの花でしょう。

種名、園芸種名まで求めません。属名、あるいは、通称で結構です。

画像は、一切修正なし、向きの変更なし、トリミングなし。
撮影にフラッシュなし。
撮影日はヒントになるので、伏せます。

答は明日・・・記事の後半に・・・zzz


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