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シジミチョウ〜帰国日記6

2023年06月30日 08時00分00秒 | 昆虫、その他
2023.06.10撮影

2日続けてナミアゲハ(Papilio xuthus)について書きましたが、実は、ナミアゲハよりも、このシジミチョウ科(Lycaenidae)のチョウの方をよく見たんです。

そして、6月9日にナミアゲハを撮影するのに挑戦した挙句、チョウを撮影するおもしろみに味をしめ、翌10日に、その飛翔パターンから、シジミチョウを撮る方が簡単なことに気づき、シジミチョウの方がちっちゃいのですが、積極的に撮ってみることにしました。

いずれにしてもズームを使っているので、画面はそうすっきりはしません。

さて、このシジミチョウを同定するのですが、次の図鑑を参照しました。

昆虫エクスプローラ
「シジミチョウ図鑑(42種類)」

そして、わたしの写真記録には異なる4個体がある(いる?)ので、そのすべてを拡大して、見比べてみることにしました。

個体Aと個体Bは今回この6月に、個体Cと個体Dは去年の11月(ワクチン証明だけで隔離が不要になって初めての帰国のとき)に撮影したものです。

個体A(+オカトラノオ)
2023.06.10撮影(冒頭の画像の切り取り)

個体B(+ポーチュラカ)
2023.06.10撮影(この記事の最後の画像の切り取り)

個体C(+イヌマキ)
2022.11.15撮影

個体D(+チェリーセージ)
2022.11. 02撮影

この4個体のうち、個体Aが、個体B、C、Dと異なって見えます。個体Aは、前羽を後ろ羽にあまり畳みこんでいません。一方、個体B、C、Dは、前羽を後ろ羽の内側にほぼ畳んでしまった形になっています。

でも、この、羽の畳み方の違いを除くと、4個体とも、見かけはみんなよく似ていますよねえ。

地域的に合わないもの、季節的に合わない(だろうと思われる)もの、また、あまり見かけられないものを除いて、次の2種を候補に絞りました。

・ルリシジミ
・ヤマトシジミ

ルリシジミ

ヤマトシジミ

このうち、白っぽいことが特徴のルリシジミが、実家の庭に訪れているシジミチョウではないか、と思われます。または、やや黒っぽい個体Aだけは、ヤマトシジミなのかもしれません。羽の畳み方の違いも何か意味があるのでしょうか。

2023.06.10撮影(個体A)

学名 Celastrina argiolus
英名 Holy blue
和名 ルリシジミ(瑠璃小灰蝶)
シジミチョウ科(Lycaenidae)ヒメシジミ亜科(Polyommatinae)
ルリシジミ属(Celastrina

学名 Zizeeria maha
英名 Pale grass blue
和名 ヤマトシジミ(大和小灰蝶)
シジミチョウ科(Lycaenidae)ヒメシジミ亜科(Polyommatinae)
ハマヤマトシジミ属(Zizeeria

羽の表が見えていれば、もう少し同定が正確になると思うんですけど〜〜見えなかったんですよ〜〜

お願い:
もし、同定に誤りがありますれば、指摘し、教えてくだされば、幸いです。

2023.06.10撮影(個体A)

わたしは、子どものとき、図鑑を買って与えられていました。植物の図鑑、昆虫の図鑑、鳥の図鑑、魚の図鑑、鉱物の図鑑、、、というように。それぞれの図鑑はそう大きくなくて、子どもにも扱いやすい仕様でした。

最初のページから最後のページまで、何度もくって、何度も見て、よく植物や昆虫の特徴と名称を覚えていたものです。そして、実際に野原などで見て(そうです、まだ野原が存在した時代です)、同定できた(「同定」なんて言葉は、そのころは知らなかったが)。でも、もう名称は忘れていますね、植物以外は。

去年の10月から帰省をくり返し続けているのですが、両親にこの頻度で会っていると、子どものときに帰ったようで、そのころのことがいろいろ思い出されます。

ずっと片付け物を手伝っているけれど(と言うか、わたしが、両親の補助ではなく、両親の代わりに、しているのだけど)、あの図鑑はどこに行ったのかなあ。とんでもなく古いものが出てくる(例えば、わたしが幼稚園へかぶって行っていたベレー帽)ので、あの図鑑だって出てきてもいいようなものだが、、、

2023.06.10撮影(個体B)

明日も、チョウの話題が続きます。


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