
2025.03.17撮影
今日は、キジカクシ科(Asparagaceae)ツルボ亜科(Sacilloideae)オオツルボ属(Scilla)の2回目です。これは、gooblogサービス停止の発表よりも前にお知らせしていたので、書こうと思います、かなり書く気は失せていますが。
人間の気持ちって、おもしろいですね。今後も続く、と思うからこそやる気が出るのでしょう。もうなしだよ、と言われると、何かが突如として崩れてしまったように感じます。
前回は、シラー・ビフォリアでした。
シラー・ビフォリ(S. bifolia)は、以下、左の画像に見られるように、上を向いてわさわさと咲きます。この個体は、特に花数の多い個体ですが。


2024.03.17撮影(ビフォリア) 2025.03.17撮影(シベリカ)
それに対し、シラー・シベリカ(S. siberica)は、右上の画像に見られるように、階段状に下を向いて咲きます。1本の花柄にあまり多くの花はつかず、1つ〜3つ、せいぜい4つくらいです。


2025.03.29撮影 2025.03.29撮影
シベリカのツボミは、最初は、上を向いています(左上の画像)。その後、徐々に下に向けてうなだれるようになります(右上の画像)。

2025.04.04撮影
ツボミがもっとふくらんでくると、上の画像のように、下を向き、青く、ぷっくりとした形になります。
そのツボミの上方に太陽に当たって白っぽく見える2つの花は、次回にご紹介することになっている、通称「チオノドクサ」(S. forbesii)です。前にもご紹介しました。
周りに見えている柔らかそうな葉は、日本語で、タイツリソウ、あるいは、ケマンソウ、と呼ばれる植物の1種で、学名は、Dicentra formosa です。北米大陸の太平洋側の北西海岸地域を原産地とします。

2025.04.04撮影
シベリカもビフォリアと同じように、花は、花柄の下の方についているのから咲きます。上の画像では、下の花は、これで十分に開いています。上の花は、開く直前です。
この画像中右側に見えるのは、オオツルボ属(Scilla)と同じ、キジカクシ科(Asparagaceae)ツルボ亜科(Sacilloideae)の、プシュキニア(Puschkinia scilloides)です。

2006.03.27撮影
シベリカは、花びらの外側に青い筋がかなりくっきりと出ます。下を向いているだけでなく、大きく開かないので、咲き方が「傘」みたいですね?
この画像で、シベリカの葉もご覧ください。球根1つにつき、2〜4枚、葉が出ます。


2024.03.12撮影(ビフォリア) 2023.04.12撮影(シベリカ)
改めて、前回のシラー・ビフォリア(S. bifolia)と、今回のシラー・シベリカ(S. siberica)を、簡単にですが、比べてみたいと思います。上の画像で、左がビフォリア、右がシベリカ、です。
左の画像は、真上から撮影したもので、ビフォリアは、このように上を向いて咲きます。
右のシベリカの個体は、チューリップの葉の間に埋もれていたのをわたしが引っ張り出して撮影したもので、よって、この花が上向きになっているのは、普通の姿ではありません。同じ画像の中で、右手に写っているのが普通の花の向きです。
ビフォリアとシベリカの違い
・花びらもオシベのヤクも、ビフォリアは紫、シベリカは青
・花数は、ビフォリアは多め、シベリカは少ない
・メシベの根本の子房は、ビフォリアは紫、シベリカは黄緑
・シベリカの花びらの裏には、青い筋がつく

2025.03.29撮影
上の画像は、シベリカを下から見上げて撮影したものです。光線の向きの関係で、花びらが透けて見えます。そのため、花びらの裏にある青い筋も、花びらの表から見えます。周りの葉は、チューリップのものです。
学名 Scilla siberica「シベリアのツルボ」
英名 Siberian squill「シベリアのスクイル」
流通名 「シラー・シベリカ」
流通名 「シラー・シベリカ」
キジカクシ科(Asparagaceae)オオツルボ属(Scilla)